通信制高校広場『学費や評判を調査』一括資料請求サイト

技能連携校は専門的な技術を学びながら高卒の資格を取得できます

資料請求数 累計
100,000件突破

※2023年8月

無料資料請求

PR
当サイト内で紹介する商品やサービスの一部には広告が含まれています。

通信制高校に技能連携校をプラス!そのメリットを探る

高校生
「技能連携校」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?

技能連携校は専門学校のようなイメージがあるかも知れませんが、実は通信制高校と深い関わりやメリットがあります。

このページでは技能連携校の内容や通信制高校で学ぶ人にとって、どんなメリットがあるのか……ということについてご説明していきます。

通信制高校と関わりが深い「技能連携校」とは

技能連携校は定時制高校や通信制高校に通う生徒がダブルスクールとして並行して学び、専門的な技能を身につけるために通う学校のことです。そこで受けた専門科目の一部は、「技能連携制度」によって通信制高校の単位として認められます。

技能連携制度とは

技能連携校で学習した科目が通信制高校の単位として認定されるということは、学校教育法の第55条で定められています。

下記がその内容です。

  • 高等学校の定時制の課程又は通信制の課程に在学する生徒が、技能教育のための施設で当該施設の所在地の都道府県の教育委員会の指定するものにおいて教育を受けているときは、校長は、文部科学大臣の定めるところにより、当該施設における学習を当該高等学校における教科の一部の履修とみなすことができる。

このことを「技能連携制度」と言います。

技能連携校は教育委員会が指定

上の学校教育法第55条にもある通り、「都道府県の教育委員会が指定する技能教育施設」のみが「技能連携校」と認められています。

そして、技能連携校では文部科学大臣が定める高等学校の職業に関する教科に相当するものが含まれることが必要とされています。

通信制高校と技能連携校の連携例

技能連携校と通信制高校の連携例をいくつかご紹介しましょう。
(なお、この情報は2018年12月現在のものです。今後、連携が解消される場合や技能連携校が閉鎖される場合もあるので、最新情報を確認してください。)

公立の通信制高校と技能連携校の連携例

北海道立の北海道有朋高等学校は北見商科高等専修学校と苫小牧高等商業学校の2校と連携しています。(2018年現在)

北見商科高等専修学校

北見商科高等専修学校はその名の通り、商業科がありパソコン系を中心に多くの資格取得を目指しています。卒業生の約6割はパソコン系資格の1級を3種目以上取得しています。ITパスポートという国家試験の合格も目指しています。

また、簿記部や電卓部といった部活動が活発で、全国大会で何度も優勝するほどの実力校です。

同校のカリキュラムには、一般科目として国語総合、現代文A、数学1、科学と人間生活などがあるほか、商業科目としてビジネス基礎、ビジネス実務、ビジネス経済、簿記、原価計算、情報処理、電子商取引などがあります。

苫小牧高等商業学校

苫小牧高等商業学校はビジネス教育や商業系の資格取得に力を入れています。また、介護福祉の学習もあり、1年生全員がホームヘルパーの養成研修を受けています。

看護専門学校と技能連携の例

富山県立雄峰高等学校通信制は富山市医師会看護専門学校準看護学科が技能連携しています。両校を同時に入学することで、高校卒業と準看護師の資格取得が目指せます。

他にも、石川県立金沢泉丘高等学校通信制と石川県立総合看護専門学校(準看護科)が技能連携しています。

私立の通信制高校と技能連携校の連携例

私立の通信制高校もさまざまなタイプの学校と技能連携しています。

技能連携校で技術を身につけ就職にも有利になる例

科学技術学園高等学校は日本科学技術振興財団が設立した学校法人が母体となっている広域の通信制高校です。同校は文部科学省より研究開発学校の指定を受けるほど科学技術に関する学習に力を入れています。(全日制課程(普通科)もあります)

同校では技能連携制度を活用して多くの専修学校や企業内学校と技能連携しています。科学技術学園高校では主に普通科を学び、連携校で専門科目を学び高校卒業を目指します。

さまざまなジャンルの学校と連携しているのですが、特に工業系や科学技術系の学校の連携が多いので、いくつかの例をご紹介しましょう。

技能連携校 特徴や学べる内容
札幌科学技術専門学校 高等課程 情報技術、環境バイオ、電気、自動車など。情報系の資格取得者も多い
日立工業専修学校 電気・機械・溶接の3科があり、卒業後は日立グループで活躍する人が多い
日野工業高等学園 トラックやバスメーカーで有名な日野自動車(株)の学校。入学と同時に社員になり実習も行う
トヨタ工業学園 トヨタ自動車(株)が設立した学校で、技能や知識だけでなく心身の教育も目指す。卒業と同時にトヨタの社員になれる。すでに8,800名の卒業生が海外を含むトヨタの職場で活躍中
デンソー工業学園 国家技能検定1級レベルの金属加工技術を中心にモノづくりの職場で役立つ知識や技術を学ぶ。卒業後は(株)デンソーの社員として働ける

このように多くの企業内学校と技能連携しているのが特徴で、その企業ならではの高い技術を学び、かつ高校卒業を目指せます。

さらに卒業後は社員としての採用が可能なので、就職にも有利です。

技能連携校で専門技術を身につける例

他にも次のような専門技術を学べる学校と技能連携している例があります。

通信制高校 技能連携校 学べる技術
八洲学園高等学校 大阪美容専門学校 美容師国家資格
ネイリスト技能検定
パーソナルカラリスト検定
ABEメイクアップアシスタントディレクター
ABEまつ毛エクステンションアシスタントディレクター
ABEエステティックアシスタントディレクターなどの資格取得
向陽台高等学校 さつき調理・福祉学院 ・調理師科では調理師国家試験合格を目指す
・福祉科では介護職員初任者研修やガイドヘルパー、福祉用具専門相談員の資格取得や認知症サポーター養成講座などを学ぶ
星槎国際高等学校 星槎国際湘南
(奥寺スポーツアカデミー)
男女サッカー
硬式野球
女子バレーボール
陸上競技
男女バスケットボール
アーチェリー
トップアスリート
の各専攻科があり、プロ選手の育成ほかスポーツを活かした教育を行う

障害がある人をサポートする技能連携校

八洲学園高等学校は「みのり高等部」と技能連携しています。

みのり高等部は発達障害や情緒障害、学習障害がある人、また軽度の肢体不自由でサポートが必要な人が高校を卒業できるようにサポート体制を強化している学校です。不登校や対人面で不安がある人のサポートも行っています。

八洲学園高等学校に入学することが条件ですが、少人数制で指導を行っているので通常の高校に進学することに不安がある人におススメです。

技能連携校のメリットとデメリット

ここまででご紹介したように技能連携校はさまざまなジャンルがあります。また、メリットもあればデメリットもあります。

メリット・デメリットを理解して、自分にとって必要かどうかを判断してみましょう。

技能連携校のメリット

技能連携校の最大のメリットは専門的な技術を身につけながら高卒の資格も得られるというところです。

例えば情報技術、美容、調理、ビジネス、環境バイオ、自動車、航空技術、電気など幅広くあります。

専門資格が時短で取得できる

例えば、全日制高校に通いながら美容師や調理師の資格を取得するのは難しいですが、通信制高校と技能連携校を利用すれば最短で中卒から3年で高校卒業と国家資格が取得できます。

全日制高校を卒業してから専門学校に行くよりも短い期間で専門資格が取得できて、早く社会で活躍できるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

技能連携校の科目が単位として認定される

技能連携校で学んだ科目の一部は通信制高校の卒業要件である単位として認定されます。

その分、通信制高校で勉強する科目が少なくなります。

就職や進学に有利

技能連携校は企業とも連携しているところが多く、卒業すると就職にとても有利になります。

また、連携している大学に進学できるケースもあります。通信制高校だけで高校卒業するよりもメリットが多いと言えます。

技能連携校のデメリット

一方、技能連携校は週5日登校しなければいけません。実習や座学があるため、なるべく欠席せずに通学したいものです。

ただ、対人面で不安があり通信制高校を選んだという人にとっては、週5日の登校が心配というケースがあるでしょう。

その場合はどうしてもその技能連携校で学びたい科や技術があるかどうかをよく考えるようにしましょう。

技能連携校は学費がかかる

技能連携校に入ると、通信制高校とは別に学費がかかります。週5日登校するため、通学の交通費もかかりますし、実習費用がかかるケースもあります。

専門知識や技術を身につけるために必要なお金ですが、通信制高校の学費とダブルで払えるかどうかを家族とよく相談することが大切です。

なお、通信制高校に関しては高等学校修学支援金制度などを利用して学費を抑えることもできます。

通信制高校の技能連携校とサポート校の違い

技能連携校とサポート校は似ているように見えますが、いくつかの違いがあります。

サポート校についてはこちらで詳しくご説明しています。

どちらも通信制高校の生徒をサポートする点では同じなのですが、大きな違いとしては技能連携校は都道府県教育委員会の指定を受けているという点があります。

技能連携校とサポート校を比較

技能連携校とサポート校の違いを、次の観点で比較してみましょう。

  • 出席日数
  • 単位の加算(認定)
  • 社会的な信用

それぞれを詳しくご説明します。

技能連携校とサポート校の出席日数の違い

技能連携校は週5日制にするように都道府県との間で決められています。一方、サポート校は通信制高校で実施されるスクーリングの時間数が最低登校すべき時間数になっています。

サポート校は通信制高校の学習内容を補完するためのもので、いわば学習塾と同じ役割を担っています。

そのため、特に出席日数に関しての指定などはありません。

技能連携校とサポート校の単位の加算の違い

技能連携校で学んだことは通信制高校の科目履修として、卒業に必要な単位の半分まで認められます。

一方、サポート校で学んだことは卒業単位には加算されません。これが大きな違いですが、通信制高校のスクーリングをサポート校で受けられる場合もあります。

技能連携校とサポート校の社会的な信用の違い

技能連携校は都道府県教育委員会の指定を受けているので、それだけ社会的な信用が高くなります。

また、専門的な技能を身につけるというメリットがあります。通信制高校卒業と同時に専門性のある技術を身につけていると、就職にも有利になりますね。

技能連携校かサポート校か?どちらがいい?

両者の違いを整理すると下記のようになります。

技能連携校 サポート校
意味合い 高等専修学校の専門的な技術や知識を学び国家資格取得などを目指すと同時に一般的な高校の学習も行う 通信制高校の学習を補うのが目的で学習塾のような位置づけ。
レポート作成の支援やスクーリング会場になるところもある
登校日 週5日 特に指定はない
単位の認定 学んだ科目の一部は通信制高校の単位として認められる 単位は認められない

将来進みたい分野がある程度はっきりしていて、専門的な知識や技術を学びたいという人には技能連携校の方がおすすめできます。

一方、自分の力だけで通信制高校の勉強をするのが不安という人はサポート校を利用するといいでしょう。

ただ、どちらの場合も通信制高校とは別に費用がかかります。その点もよく考慮して決めることが大切です。

通信制高校選びに迷ったら

おすすめ通信制高校 一括資料請求はこちら

お住まいの都道府県と資料請求をされる方の情報を入力し(約60秒)資料請求をクリックしてください。

都道府県

請求される方

資料請求数 100,000件突破