eスポーツを学べる高校|通信制のコース・部活・学費の仕組み・進路

eスポーツを学べる高校には、通信制高校のコース、全日制の高校の部活、サポート校の3つの形があります。どの形でも、高校卒業の資格は高校の単位を修得して取ります。
コースの有無と受けられる校舎は、学校で違います。このページでは、形の違い、学校の例と校舎の早見表、全国大会の結果、心配される点、学費の組み立て、卒業後の進路を紹介します。
学校の順位ではありません。各校の紹介は、2026年11月時点の公式サイトによります。
eスポーツを学べる高校の3つの形
学校を探す前に、どの形で取り組むかを分けて考えます。
| 形 | 取り組み方 | 高校卒業の資格 |
|---|---|---|
| 通信制高校のコース | 学校の専門の学びとして学ぶ | その通信制高校で取る |
| 全日制の高校の部活 | 授業の外の活動として取り組む | その全日制の高校で取る |
| サポート校 | 高校とは別の施設で学ぶ | 提携する通信制高校で取る |
通信制高校のコース
eスポーツコースは、対戦型のゲーム競技を通して学ぶコースです。プレイの技術のほかに、戦略を考える力や、チームで話し合う力、英語などを学びに入れている学校があります。
コースで学ぶのは、高校の卒業に必要な学習に加えた内容です。レポート、スクーリング、試験で単位を修得する点は、ほかのコースと変わりません。
校舎に通う形と、自宅からオンラインで受ける形があります。校舎に通う形は、受けられる校舎が限られます。
コースとは別に、部活動として取り組める通信制高校もあります。N高等学校の eスポーツ部はネット部活で、毎週木曜日にタイトルごとの交流会を開いています。
全日制の高校の部活
全日制の高校には、部活動として eスポーツに取り組む形があります。部のある学校のチームは、高校生の全国大会にも出ています。公立の高校のチームも、全国大会で優勝しています。
活動の曜日や場所、部員の数は学校で違います。部の有無は、志望する高校の案内で確かめます。
サポート校
サポート校は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校で取ります。
検索で名前がよく挙がる eスポーツ高等学院は、通信制高校のサポート校です。広域通信制高校の中央国際高等学校とのW入学で、高校の学習とeスポーツの学習を進める形です。姉妹校の NTTe-Sports高等学院は、千葉校と大宮校を案内しています。
出典:eスポーツ高等学院『よくあるご質問』、NTTe-Sports高等学院
サポート校の仕組みは、以下の記事で解説しています。
eスポーツコースのある通信制高校の例
公式サイトでコースの名前と校舎を確かめられた学校の例です。
校舎の早見表
通える校舎を地域ごとにまとめました。校舎に通う形の学校だけを載せています。
| 地域 | 学校 | 校舎 |
|---|---|---|
| 北海道・東北 | ヒューマンキャンパス高等学校 | 札幌駅前、仙台第二・仙台駅前 |
| 北海道・東北 | クラーク記念国際高等学校 | 札幌大通校 |
| 関東 | ルネサンス高等学校 | 水戸、池袋、横浜 |
| 関東 | 第一学院高等学校 | 銀座 |
| 関東 | ヒューマンキャンパス高等学校 | 大宮第二・大宮東口、秋葉原第二・秋葉原東、横浜・横浜西口 |
| 関東 | クラーク記念国際高等学校 | CLARK NEXT Tokyo、CLARK NEXT Akihabara、横浜、千葉 |
| 関東 | 学校法人緑丘学園EIKOデジタル・クリエイティブ高等学校 | 水戸本校、浦和校 |
| 中部 | ルネサンス高等学校 | 名古屋eスポーツアカデミー、ルネサンス豊田高等学校 |
| 中部 | ヒューマンキャンパス高等学校 | 名古屋第二・名古屋駅前 |
| 近畿 | ルネサンス高等学校 | 梅田eスポーツアカデミー |
| 近畿 | ヒューマンキャンパス高等学校 | 大阪・大阪心斎橋、神戸・神戸三宮 |
| 近畿 | クラーク記念国際高等学校 | 天王寺校、大阪梅田校、神戸三宮 |
| 中国 | ルネサンス高等学校 | 岡山 |
| 中国 | ヒューマンキャンパス高等学校 | 広島第二・広島八丁堀 |
| 九州・沖縄 | ルネサンス高等学校 | 博多 |
| 九州・沖縄 | ヒューマンキャンパス高等学校 | 福岡第二・福岡天神、那覇 |
| 九州・沖縄 | クラーク記念国際高等学校 | TIBC福岡校、熊本 |
校舎は2026年11月に各校の公式サイトで確かめました。住んでいる地域に校舎がないときは、第一学院高等学校のオンラインコースのように、自宅から受ける形があります。鹿島学園高等学校は27の学習センターで受けられるので、近くの学習センターを学校に確かめます。
ルネサンス高等学校
eスポーツコースは専門コースです。受けられるのは8か所です。ゲームの戦略の考え方、実用英語、セルフコントロールなどを学びます。
ルネサンス高等学校の特徴は、以下のページで解説しています。
第一学院高等学校
eスポーツコース(銀座キャンパス通学)とeスポーツオンラインコースの2つがあり、どちらも専門コースです。通学は銀座キャンパスだけで、週5日通います。オンラインは全キャンパスが対象で、自宅から受けられます。どちらも KONAMI eスポーツ学院と連携しています。
第一学院高等学校の特徴は、以下のページで解説しています。
ヒューマンキャンパス高等学校
eスポーツ専攻は専攻の一つで、11か所の学習センターで受けられます。プロチームの Human Academy CREST GAMING と提携していて、プレイの技術のほか、業界の知識やコミュニケーションの力を学びます。
クラーク記念国際高等学校
eスポーツコースは専門コースで、千葉キャンパスのページの語は「eスポーツ専攻」です。受けられるのは10拠点です。10拠点のうち札幌大通校・天王寺校・大阪梅田校・TIBC福岡校は、公式が教育連携校と書く拠点です。プレイの技術のほか、コミュニケーション力や英語力を学びます。
クラーク記念国際高等学校の特徴は、以下のページで解説しています。
学校法人緑丘学園EIKOデジタル・クリエイティブ高等学校
eスポーツコースは専門コースで、水戸本校と浦和校で受けられます。コミュニケーション力、論理的思考力、課題解決力、英語力などを養うと案内しています。
出典:EIKOデジタル・クリエイティブ高等学校『eスポーツコース』
鹿島学園高等学校
e スポーツコースは専門コースで、公式の呼び方はオプションコースです。受けられるのは27の学習センターで、代表例は KG高等学院 eスポーツキャンパス東日本・西日本、ゲムトレeスポーツ高等部です。日々の練習を通して、戦略を考える思考力や集中力を養うと案内しています。
中央高等学院
中央高等学院は通信制高校のサポート校で、eスポーツ高等学院の姉妹校です。eスポーツ高等学院は、中央高等学院を運営する株式会社ディー・エヌ・ケーと NTTe-Sports の産学協同で作られたと案内しています。eスポーツ高等学院の校舎は8か所です。
サポート校の費用は就学支援金の対象外です。提携する通信制高校の授業料は就学支援金の対象です。
中央高等学院の特徴は、以下のページで解説しています。
高校生の全国大会の結果
高校生の eスポーツの全国大会に、STAGE:0 があります。2026年の大会は全国から2,181チーム、7,311名がエントリーし、8月14日から16日に大阪で全国大会が開かれました。
| 部門 | 優勝校 | エントリー |
|---|---|---|
| ヴァロラント | ルネサンス高等学校 | 430チーム |
| リーグ・オブ・レジェンド | S高等学校 | 161チーム |
| フォートナイト | ヒューマンキャンパスのぞみ高等学校 | 803チーム |
| オーバーウォッチ | N高等学校 | 86チーム |
| ストリートファイター6 | N高等学校 | 286チーム |
| ポケモンユナイト | S高等学校 | 93チーム |
| ブロスタ | 京都府立朱雀高等学校 | 295チーム |
| クラッシュ・ロワイヤル | 開智日本橋学園高等学校 | 27チーム |
優勝校には、通信制高校も全日制の高校もあります。結果は部門と年で変わるので、2026年の1回の結果として見ます。部の活動の形は学校で違うので、参加の条件も学校に確かめます。
eスポーツの高校で心配される4つの点
「eスポーツの高校はやばいのか」と検索される心配の中身は、高校卒業の資格、費用、プロの進路、ゲームの時間の4つに分けられます。どれも、入学前に確かめられることです。
高校卒業の資格
通信制高校を卒業すれば、全日制高校と同じ高校卒業の資格です。コースで学ぶことと、卒業の条件は別なので、レポート、スクーリング、試験を進めなければ卒業できません。
サポート校や専門のスクールは、それだけでは高校卒業の資格が取れません。どの高校を卒業する形なのかを、最初に確かめます。
費用
eスポーツコースの費用が高校の授業料とは別にかかるかどうかは、学校で違います。サポート校に通う場合は、高校の学費とサポート校の費用の両方がかかります。
入学前に、3年間の合計で比べます。
プロの進路
コースに入ることと、プロになることは別です。日本eスポーツ協会の公認プロライセンスは、公認大会で好成績を収めるなどして、取得にふさわしいと判断された人に発行されます。発行数はゲームのタイトルごとに決まり、有効期限は3年です。18歳未満は親権者の同意が要ります。
協会の選手一覧に載るプロライセンスの保持者は、2026年11月6日時点で317名です。ライセンスを持たないプロの数は、公的な統計では確かめられませんでした。
出典:日本eスポーツ協会『JESU 公認プロライセンス規約』、同『選手一覧』
ゲームの時間
ゲーム行動症は、国際疾病分類(ICD-11)に載っています。久里浜医療センターの全国調査では、スクリーニングテストで疑いありとされた10~29歳の人は10.3%で、2018年度の調査の5.1%から増えました。10代は男性が17.1%、女性が7.6%です。これは疑いの割合で、診断の数ではありません。
別の全国調査では、ゲームの時間が長い人ほど、学業成績や仕事のパフォーマンスの低下があったと答える割合が高くなりました。1時間未満で5.0%、6時間以上で29.8%です。
eスポーツコースに通うこととゲーム行動症の関係を調べた公的な調査は、確かめられませんでした。練習の時間の決まりと、生活の相談先を学校に確かめます。
出典:久里浜医療センター『ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査』(令和6年度 厚生労働省補助事業)、同『ネット・ゲーム使用と生活習慣についてのアンケート結果(概要)』(令和元年11月)
eスポーツの高校の学費の組み立て
学費の額は、学校、コース、校舎で違います。公表の形もそろっていないので、このページでは額を書かず、組み立てを説明します。
授業料とコースの費用
通信制高校の学費は、入学金、授業料、施設費などに分かれています。eスポーツコースの費用がこの学費に含まれるかどうかは、学校で違います。
機材の費用は、校舎の設備を使えるか、自宅で用意するかで変わります。
サポート校の費用
サポート校に通う場合は、提携する通信制高校の学費のほかに、サポート校の費用がかかります。
就学支援金の対象
就学支援金の対象は授業料だけです。2026年度から所得制限はなくなりました。入学金・施設費などと、サポート校の費用は対象外です。eスポーツコースの費用が対象かどうかは、学校に確かめます。
通信制高校の学費の額と就学支援金は、以下の記事で解説しています。
eスポーツの高校の卒業後の進路
通信制高校の卒業後の進路は、進学と就職に分かれます。学校を比べるときは、公表している実績の中身を見ます。
進路実績の比べ方
eスポーツのコースの卒業生だけをまとめた公的な統計は、確かめられませんでした。学校の公表を比べるときは、次の点を見ます。
- 進路実績を公式サイトで公表しているか
- 進学・就職・その他の区分があるか
- 人数か割合か、卒業生全体の人数が分かるか
- 何年度の卒業生の実績か
- コース別の実績か、学校全体の実績か
大学の合格者の数は、卒業生全体の進路とは別の数字です。学校全体の実績は、コースの卒業生の進路を示すものではありません。
掲載校では、第一学院高等学校、ヒューマンキャンパス高等学校、クラーク記念国際高等学校、N高等学校が進路実績を、ルネサンス高校グループが合格実績を、公式サイトで公表しています。
出典:第一学院高等学校『進路実績』、ヒューマンキャンパス高等学校『進路実績』、クラーク記念国際高等学校『進路実績』、N高等学校『進路実績』、ルネサンス高校グループ『合格実績』
説明会では、次のことを聞けます。
- eスポーツのコースの卒業生は何人いて、どの進路に進みましたか
- eスポーツの仕事に就いた卒業生はいますか。どんな仕事ですか
- 進路が決まらないまま卒業した人はどのくらいいますか
- 進路の担当の先生に、コースの生徒も相談できますか
大学・専門学校
通信制高校を卒業すれば、全日制高校と同じ高校卒業の資格で、大学や専門学校へ進学できます。進学を考えるときは、コースの授業と受験の勉強を両立できるかを確かめます。
eスポーツの仕事
eスポーツに関わる仕事には、プレイヤーのほか、ゲームアナリストやイベントの企画などがあります。ヒューマンキャンパス高等学校の案内に、こうした仕事が書かれています。
学校の案内は学べる内容の説明で、その仕事に就けることを示すものではありません。
大学への進み方と、卒業後の就職は、以下の記事で解説しています。
学校を選ぶときに確かめること
コースの名前が同じでも、内容や校舎は学校で違います。次の点を比べます。
- どの高校を卒業する形か
- 通える校舎にコースがあるか
- 校舎に通う形か、オンラインか
- 週に何日通うコースか
- 専門の講師や提携先があるか
- 機材を学校で使えるか、自宅で用意するか
- コースの費用が別にかかるか
- 練習の時間の決まりと、生活の相談先があるか
- 高校の卒業に必要な学習をどう進めるか
- 卒業生の進路を公表しているか
通信制高校選びに迷ったら

eスポーツを学べる高校のまとめ
eスポーツを学べる高校には、通信制高校のコース、全日制の高校の部活、サポート校の3つの形があります。サポート校は高校ではないので、提携する通信制高校を確かめます。
コースの名前や校舎、費用は学校で違います。プロになることとコースに入ることは別なので、高校卒業の資格と進路も合わせて比べます。
資料を取り寄せて、通える校舎と学ぶ内容を比べられます。