通信制高校で学びながら芸能界デビューを実現する芸能コースとは?
10代で芸能界デビューを果たし活躍する様子はキラキラと輝いて見えますね。そういった姿を見て「自分も!」と憧れる人が多いのではないでしょうか。
しかし、全日制高校に通っているとレッスンやオーディションが思うように受けられず、デビューのチャンスがあっても逃してしまうかも知れません。
また高校を卒業してからではアイドルの分野などは年齢的に難しいでしょう。
そういった場合は通信制高校の芸能コースでデビューできる可能性がありますよ。詳しくご説明します。
通信制高校の芸能コースとは
通信制高校には全日制高校にはないユニークなコースがあるのが特徴です。
中でも人気があるのが「芸能コース」です。芸能コースは歌、芝居(演劇)、タレントやアイドル活動など芸能界での活躍を目指す人やすでに芸能活動を始めている人で全日制高校に通学するのが難しい人のためのコースです。
芸能業界の情報網があるので、オーディション情報も豊富です。また、芸能界で活躍するために必要なスキルの取得も可能です。芸能プロダクションと提携している高校もあるので、デビューも夢ではありません。
では、芸能コースを設けている通信制高校をいくつかご紹介しましょう。
ダンスやヴォーカルのレッスンが多い代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院は1978年の東京校開校から約40年間にわたってアニメ業界に巣立つ多くの生徒を育ててきました。
卒業生はすでに12万人を超え、現在も多くの人が業界で活躍しています。
八洲学園大学国際高等学校とのダブルスクール
代々木アニメーション学院の高等部は八洲学園大学国際高等学校と提携しています。八洲学園大学国際高等学校で高校卒業を目指し、サポート校である代々木アニメーション学院で芸能界で役立つスキルを磨きます。
特に芸能界で活躍したい人には「声優アイドル科」や「2.5次元演劇科」がおすすめです。
代アニの声優アイドル科の内容
声優アイドル科はアイドルやダンサー、声優などを目指す人のためのコースで、ヴォイストレーニングやダンス基礎、コーラス、ステージング(ステージ上で動くトレーニング)、ステージメイクなどを学びます。
また、MC実習と言ってLIVE中の歌と歌をつなぐコメント力を磨く授業やライブハウスでの実習なども行います。
そして、在学中に芸能界デビューができる「アイドル選抜オーディション」も実施されます。芸能界で必要なスキルが学べて、デビューのチャンスが多いのがおすすめできるポイントです。
代アニの2.5次元演劇科の内容
2.5次元演劇とはマンガやゲームなど2次元作品を舞台化したもので、そこに登場する人物になり切って演じます。
代々木アニメーション学院の2.5次元演劇科は2017年4月に設置された新しい科ですが、すでに多くの声優や俳優を輩出している代アニのノウハウが凝縮したレッスンが実施されています。
ダンスや発声のレッスンはもちろんのこと、舞台で立ち回るために体幹を鍛えるレッスンやキャラクターの性質を読み解くキャラクター読解、殺陣のアクションから舞台メイクまで幅広い内容が盛り込まれています。
全国8拠点で同じカリキュラム
通信制高校と提携しているこのような学校では、キャンパスによって設置されているコースが異なったり、カリキュラムが違ったりしますが、代々木アニメーション学院では全国8拠点(東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島、金沢)ですべて同じ授業時間、同じカリキュラムを実施しています。
地方在住でも不利にならないという点がうれしいですね。
芸能界で活躍する先輩がいっぱいの東京芸能学園高等部
東京芸能学園高等部は芸能科、ダンス科、普通化の3コースがあります。通信制高校の鹿島学園高等学校とのダブルスクールで高校卒業と芸能界デビューを目指します。
芸能科の内容
東京芸能学園高等部の芸能科には、次のようなコースが設けられています。
- モデル・タレントコース
- TVタレントコース
- ヴォーカルコース
- アクターズコース
- 声優タレントコース
ひと口に芸能界と言っても、歌を中心に活動したいのか演じることを中心にしたいのか、またタレントとして幅広く活躍したいのかによって学ぶ内容が異なりますが、同校ではこのように細かくコース設定をして、必要なスキルを学べるようにしています。
芸能界で活躍している人が講師として指導してくれるのも心強いポイントです。すでに多くの卒業生が芸能界デビューをしている実績のある学校です。
ダンスや音楽業界に強い第一学院高等学校の芸能コース
第一学院高等学校の芸能コースでは、渡辺高等学院と連携して芸能界デビューを目指す人を育成しています。
渡辺高等学院は渡辺プロダクショングループが運営する学校で、ダンス、歌、演劇、音響、映像制作など表舞台に立つだけでなくスタッフとして活躍するスキルも学べるのが特徴です。講師は業界で実績のあるプロばかりというのも強みです。
第一学院高校の芸能コースの内容
第一学院高等学校の芸能コースには、次の5つの分野があります。
分野 | 内容 |
---|---|
エンターテイメント総合 | エンターテイメントのレッスンを総合的に実施。さまざまなジャンルのレッスンを受けることで自分の適性が見つけやすくなると同時に幅広いスキルを学べる |
俳優・女優 | 発声、滑舌、台本を使っての演技レッスンなど幅広く学ぶ |
声優 | 発声、滑舌、アフレコ実習など幅広く学ぶ |
モデル・タレント | ウォーキングやポージングといったモデルとしての基礎スキルのほか、表現力、メイク、ダンスなども学ぶ |
ヴォーカル&ダンス | ヴォーカルとして活躍するために必要な呼吸法や発声、ヴォイストレーニング、ダンスなどを学ぶ |
デビューのチャンスが多い
同校の生徒はワタナベエンターテイメントが実施するオーディションを受ける機会があります。
オーディションでいい成績を残すと、そのままワタナベエンターテイメントに所属し、デビューできる可能性があるのです。
また、複数の芸能プロダクションやレコード会社、モデル会社が参加するデビューオーディションで自分をアピールする機会もあります。複数の芸能事務所から声がかかる人もいるので、まさに夢が実現するチャンスが多い学校だと言えます。
個性を伸ばせるヒューマンキャンパス高校
ヒューマンキャンパス高等学校には声優・タレント、モデル、俳優・女優、ダンス、ミュージックなど芸能界に進むためのコースが設けられています。
最近は俳優や女優さんでも、ただ演技ができるだけでは芸能界で長く生きていけません。バラエティ番組でのトークやリアクションなどで個性をアピールすることが求められます。それはオーディションでも同じです。
オーディション対策に力を入れる
そこで同校では生徒本人が気付いていない魅力を見出したり、オーディションでの自己PR方法を指導したりと芸能界デビューに向けての指導に力を入れています。
学びながらオーディションに挑戦するので、友達と刺激し合うこともできますし、オーディションの結果を見て講師からのアドバイスを受けることも可能です。
また、オーディションでの自己PRや書類選考の対策などにも力を入れています。その結果、さまざまなオーディションで優秀な成績を残し、デビューした人が多くいます。
それだけ芸能界デビューに近い学校だと言えるでしょう。
通信制高校だからこそ芸能界との両立が可能
全日制高校は朝から午後3時ごろまで5~6時限の授業があります。
部活動をしている人は朝練や午後の部活動があり、休日は試合があって、芸能界に興味があってもレッスンを受ける時間が取れません。
通信制高校なら時間を有効に使える
一方、通信制高校はほとんどが自宅学習でできるので、毎日の多くの時間をレッスンやオーディションに使うことができます。
また、いい演劇やミュージカル、映画などを見ることも、芸能活動をする上では役立ちます。そういった時間を取る場合も、通信制高校の方が有利になります。
デビューが近くなるとさらに通学は困難に
仮に自力でオーディションを受けて、最終候補に残ったり、デビューが近くなったりするとレッスンや撮影現場に通う機会が多くなります。
その場合も全日制高校では通学が困難になるため、通信制高校に転入する人もいます。その方法なら芸能活動を続けながら高校卒業が可能です。
芸能コースは自分の目的に合ったところを選ぶことが大切
ただ、芸能コースは学校によって内容がさまざまです。自分の目指す方向に合っている内容かどうかをよく確認しましょう。
また、どうせ勉強するならデビューに強い学校がいいですね。芸能プロダクションとのパイプがあるかどうかなども確認することが大切です。
通信制高校の芸能コースでデビューを目指そう
通信制高校なら通学の日数が少ないので芸能活動やレッスンとの並行が可能です。
芸能コースがある学校や提携校があれば、基礎からオーディションのサポートまで一貫して受けられるのでおすすめです。
自分の目的に合うカリキュラムかどうかをよく確認して受けるようにしましょう。
なお、ここでご紹介している内容は2019年1月現在のもので、今後変更になる可能性があります。また、募集定員に対して応募する生徒数が少ないと開講されない場合があるので、必ず事前にご確認ください。