海外在住でも入学できる通信制高校|学校の例と入学するメリット・デメリット

海外在住でも入学できるおすすめの通信制高校3選
親の仕事の都合で海外に住むことになったという人や、スポーツの遠征やバレエ・音楽など芸術の勉強のために高校時代を海外で過ごす人がいます。
そういった人が海外に住みながら日本の全日制高校を卒業することは困難です。しかし、通信制高校の中には、海外在住でも日本の高校を卒業できるところがあります。
このページでは、おすすめの3校をご紹介します。
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校は、茨城県久慈郡大子町に本校があります。また、グループ校として、愛知県豊田市にルネサンス豊田高等学校が、大阪市にルネサンス大阪高等学校があります。
海外在住の人も入学でき、ネット学習を中心に、日本の本校でのスクーリングに参加して高校卒業を目指します。
ルネサンス高等学校のスクーリングは、年に1回の宿泊集中型か、2回以上に分けて参加する分割型から選べます。登校は最短で年5日なので、海外在住の人でも短期間の帰国で高校卒業を目指せます。
海外在住でルネサンス高等学校を卒業する方法
海外在住でルネサンス高等学校を卒業するには、レポートを提出し添削指導を受け、スクーリングに出席した上で単位認定の試験を受ける必要があります。
ルネサンス高校グループのスクーリング
ルネサンス高校グループの各校のスクーリングは、次のようになっています。
| 学校 | スクーリングの形 |
|---|---|
| ルネサンス高等学校(茨城県久慈郡大子町) | 東京駅に集合してバスで行く宿泊集中型、または分割型 登校は最短年5日 |
| ルネサンス豊田高等学校(愛知県豊田市) | 名古屋駅か豊田駅前校に集合する宿泊集中型、または分割型 登校は最短年6日 |
| ルネサンス大阪高等学校(大阪市) | 日帰りの分散登校(年8~10日程度) または宿泊集中型(年6日程度) |
ルネサンス高等学校のレポートと試験
ルネサンス高等学校では学習もレポート提出も、すべてネットを使って行います。
そのため、インターネットにつながる環境なら、海外にいても学習でき、提出日までにレポートを提出すればOKです。
学習は、全日制高校の授業に相当するオリジナルの動画授業を視聴して進めます。さらにオプションで「スタディサプリ」を使用することも可能です。
留学やバレエダンサーをめざす人におすすめ
ルネサンス高校グループには、300名以上のバレエダンサーが在学・卒業しています。
モナコ・ドイツ・イタリアなどへバレエ留学している在学生・卒業生もいて、留学先でネット学習を受けながら、バレエダンサーを目指しつつ日本の高校卒業資格を得ることができます。
スクーリングは夏休みなど留学先の休みを利用して参加することができます。
また、語学留学やスポーツ留学などで海外に住む人も、ルネサンス高等学校なら、ネット学習と短期間のスクーリングで高校卒業を目指せます。
NHK学園高等学校
NHK学園高等学校は1962年にNHKが設立した通信制高校で、「NHK高校講座」の視聴とオリジナルのネット学習システムを使って学習を行います。時間や場所を選ばずにどこにいても学習できるのが特徴です。
海外在住の人の入学は、日本国籍か日本の住民票を持つ人が対象です。
NHK学園高等学校の海外生のスクーリング
海外に住む生徒(海外生)のスクーリングは、東京本校(東京都国立市)で12月に行われる4日間連続のスクーリングと、1~2日の年度末試験で、年1回5~6日間の登校です。
国内には東京本校のほかに地域の集中スクーリングの会場もありますが、海外生が地域の会場のスクーリングを選ぶと、試験のために東京本校に来る必要があり、2回帰国することになります。
NHK学園の学習内容
NHK学園ではNHK高校講座を使って勉強を進めます。
NHK高校講座はNHKのEテレやラジオで放送されているもので、高校で習う教科を学習できるようになっています。
見逃した番組はNHK高校講座のホームページに公開されているので、都合のいい時に見ることができるのが大きなメリットです。
NHK学園のレポートと試験
通信制高校を卒業するには、レポートの提出と試験を受けて必要な単位を修得する必要があります。
スクーリングの日程を考えて、帰国のスケジュールを立てることが大切です。
NHK学園高等学校の教養・海外特科コース
なお、NHK学園高等学校には「教養・海外特科コース」もありますが、日本の高校卒業資格はとれません。高校の科目を学びたい人のためのものなので、間違えないように注意しましょう。
N高等学校
N高等学校は、海外に長期在住しながらでも日本の高校卒業資格を取得できると案内しているネットの高校です(S高等学校・R高等学校も同じ)。
N高等学校の入学条件(海外在住)
- 日本国籍がある、または外国籍で日本の在留資格(永住者・特別永住者・定住者など)があり、日本の高校入学資格を満たしている
- 高校の学習を日本語で行える
- 日本国内で行われるスクーリングに参加し、期末試験を受けられる
N高等学校のネット学習とスクーリング
高校卒業資格に必要な必修授業のネット学習とレポートは、ネットから行えます(郵送は不要)。
スクーリングは日本国内の本校または面接指導会場で行われ、1・3年次は年間7~8日程度、2年次は年間8~10日程度です(期末試験を含む)。
(各校の紹介は、2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:ルネサンス高校グループ『よくあるご質問』、同『スクーリング』、ルネサンス大阪高等学校『スクーリング』、同『バレエコース』、NHK学園高等学校『海外にお住まいの方』、同『教養・海外特科コース』、N高等学校・S高等学校・R高等学校『海外在住の方』、同『よくある質問』
海外から日本の通信制高校に入学するメリット
海外在住で日本の通信制高校に入学するメリットとしては、次の4つがあります。
- 日本で修得した高校の単位を引き継げる場合がある
- 高校卒業後に日本の大学に進学できる
- 海外でやりたいことに挑戦できる
- 現地の言語や生活を学べる
では、ひとつずつご説明していきます。
日本で修得した高校の単位を引き継げる場合がある
日本の高校に通っていた人が海外に行っても、転入学先の通信制高校が認めれば、それまでに修得した高校の単位を引き継げます。
例えばすでに30単位を修得している人なら、日本の通信制高校で残りの単位を修得し、在籍期間などの卒業の条件を満たせば卒業できるということです。今までに修得した単位がムダにならないというメリットがあります。
高校卒業後に日本の大学に進学できる
日本の大学に進学するには、日本の高校を卒業しているか、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格しているか、外国での学校教育で12年の課程を修了している必要があります。
つまり現地の学校教育で12年の課程を修了していれば問題ないのですが、そうでない場合は、日本の高校卒業資格を取るか、高卒認定に合格する必要があります。
海外から日本の通信制高校で学ぶことで、時間を有効に使いながら高校を卒業することができます。
海外でやりたいことに挑戦できる
若いときにやりたいことに挑戦できるのは、大きなメリットです。
特にバレエや芸術、スポーツなどは頑張る時期を間違えると、チャンスを逃すことになってしまいます。
また、本場でしか学べないこともあるので、海外に出ることで得られるメリットが大きいです。一方、将来的に日本で進学・就職するときには、高校卒業資格が求められる場面があるので、日本の通信制高校で高校卒業資格を取得するといいでしょう。
現地の言語や生活を学べる
海外で生活すると、現地の言語や生活を学ぶことができるというメリットがあります。
現地の言葉を身につけるいい機会なので、ぜひ海外在住時には多くのことを学んでください。
そして、このページでご紹介した日本の通信制高校を利用して高校を卒業するといいでしょう。
海外から日本の通信制高校に入学するデメリット
一方、海外在住で日本の通信制高校に入学する際には、次のようなデメリットがあります。
- スクーリングのために一時帰国しなければいけない
- 高校生活が楽しめない
- 一人で学習に取り組まなければいけない
スクーリングのために一時帰国しなければいけない
日本の通信制高校を卒業するためには、スクーリングに出席しなければいけません。
このページでご紹介している通信制高校は、年5~10日程度のスクーリングで卒業を目指せるので、それほど負担にはならないはずですが、それでも一時的に海外から日本に来る必要があります。
その場合の航空券や日本での宿泊費用などがかかります。
高校生活が楽しめない
海外在住で日本の通信制高校に入ると、普段は学校に登校しません。
もちろんスクーリングの日に他の生徒と会うことはできますが、一般の高校のようなキャンパスライフが楽しめないというデメリットがあります。
ただ、現地で目標に向かって取り組めるメリットもあるので、時間を有効に使って頑張りましょう。
一人で学習に取り組まなければいけない
海外在住で日本の通信制高校で学ぶ場合は、ネット学習が中心になります。
いつでもどこでも学習できる点がメリットですが、自分で計画を立ててサボらないように自己管理する必要があります。
ときには孤独を感じることがあるかも知れません。
しかし、このページでご紹介した通信制高校では、ネットを通して先生とやりとりができます。
勉強の進め方やわからないところの質問、進路のことなども相談できるので、積極的に利用してみましょう。
海外在住でも入学できる通信制高校まとめ
親の仕事の都合やスポーツ、音楽、芸術など自分の目標のために海外で暮らす人が日本の高校を卒業するには、通信制高校を利用する方法がおすすめです。
特にこのページでご紹介しているルネサンス高等学校、NHK学園高等学校、N高等学校はネット学習が中心なので、海外にいても単位を修得することができます。
また、高校卒業に必要なスクーリングは年5~10日程度なので、海外在住でも一時的に来日して参加することができます。
海外にいると孤独を感じるかも知れませんが、上記3校は担当の先生に相談しながら学習を進められます。
通信制高校で高校卒業資格を取得すると、日本の大学進学が可能になるというメリットがあります。同時に海外で暮らすことで現地の言語や生活を体験することができますし、自分の目標に集中できるという点も大きなメリットだと言えます。
なお、国内から海外の通信制高校を卒業する方法について以下の記事で解説していますので、こちらをご覧ください。
