【2027年度入学】通信制高校の学費の平均は?公立・私立の違いと費用を抑える方法
記事監修者
■監修者株式会社イー・カンパニー 代表取締役 八木陽子
■保有資格
一級ファイナンシャルプラニング技能士/日本FP協会認定CFP®/キャリアカウンセラー(CDA)/キャリアコンサルタント(国家資格)/住宅ローンコンサルタント
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金融商品は一切販売しない立場から、現在までに、約1000件以上の個別相談を実施し、一貫して顧客に寄り添うプランニングを提供している。
文部科学省検定の高等学校「家庭科」の教科書において、日本を代表するファイナンシャルプランナーとして紹介される。監修した書籍に「10歳から知っておきたいお金の心得」など多数。
親子でお金と仕事を学ぶ「キッズ・マネー・ステーション」を主宰し、お金で夢をあきらめることがないよう、お金との上手な付き合い方を全国の小・中・高等学校にて伝えている。■学費や子どものことで悩んでいる親御様へ
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本記事は、就学支援金の制度改正に合わせて2026年9月に編集部が内容を更新しました。更新した内容は監修を受けていません。
通信制高校への入学や転入を考える場合、入学金や授業料その他の費用はどれくらいなのでしょうか。
学費だけで学校を選ぶわけではありませんが、やはり費用は気になるポイントです。
そこで公立の通信制高校と私立の通信制高校との学費の違いや全日制高校との違いなど、学費に関して徹底的に調べましたので学校選びの参考にしてください。
通信制高校の学費や費用は平均どのくらい?

通信制高校でかかる学費の目安は以下の要素で大きく変わります。
- 公立か私立か
- 自宅学習かスクーリング(登校)ありか
そこでまずは以下に公立と私立通信制高校の学費の違いを紹介していきます。
公立と私立の通信制高校の学費の目安
私立の通信制高校の場合、当サイト掲載校のうち、2027年度の学費(就学支援金を差し引く前)を公表している5校では、年間の学費はおよそ30万~42万円、中央値は約37万円です。
※授業料を25単位に換算し、入学金など入学時だけの費用を除いた、基本コースの1年次の金額です。教科書代などの別途費用は含みません。2026年9月時点で各校の公式サイトに掲載されている2027年度の学費から、編集部が計算しました。
公立の通信制高校は授業料が1単位あたり数百円程度と低く、授業料が単位制なら1単位あたり336円まで就学支援金が支給されます。
私立の方が学費が高い分メリットも豊富
このように、公立よりも私立の方が学費は高いです。ただ私立は公立と比べ、サポート体制が充実していたり学習コースが豊富です。
また、マンツーマン授業に対応していたり、個人のレベルに合わせて勉強を教えてくれたりする学校もあります。
学費は公立より高くなりますが、通信制高校で学ぶ生徒は、公立よりも私立の方が多くなっています(下の「学費が高くてもなぜ私立通信制高校が人気なのか」)。
なお、上記の学費はあくまでも就学支援金が支給される前のものです。2026年度から就学支援金の所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず授業料の支援を受けられるようになりました。
私立であっても、授業料が実質無料となるケースもありますので、一度確認しておくと良いでしょう。
公立通信制高校の方が平均学費が安い理由
公立の通信制高校の学費が安い理由は、都道府県が設置しているということもありますが「単位の修得」に主眼を置いているからです。
公立校では、決められた日にスクーリングに出席し(都立は年間約20~24日、原則土曜日)、後は自宅で学習とレポート作成をします。
添削指導がありますし、わからないことがあればスクーリングの時に質問ができますが、基本は自分でコツコツと学習に取り組みます。自主性や計画性、根気などが求められます。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』
私立通信制高校の方が平均学費が高い理由
一方、私立の通信制高校の場合は、学校独自のさまざまなコースを設けています。それに伴って教室や設備、教師の数が必要です。
また、サポートにも力を入れている学校が多く、スクールカウンセラーが在籍していたり、個人指導を行ったりして学習の進み具合や生徒の悩みを把握してくれます。
そのため設備費や人件費がかかり、学費に影響していると言えるでしょう。
学費の内訳と、授業料の計算のしかた
私立の通信制高校の学費は、主に次のような費用からできています。
- 入学金:入学するときに払う費用
- 授業料:単位制の学校は「1単位の授業料×履修する単位数」、定額制の学校は年額などで決まる
- 施設費・システム管理費など:学校によって毎年かかる費用
- 教科書代・教材費:授業料とは別にかかる費用
単位制の授業料は、1単位の授業料に履修する単位数をかけて計算します。例えば1単位12,000円の学校で25単位を履修すると、12,000円×25単位=300,000円です。私立の通信制高校の就学支援金は、授業料が単位制なら1単位あたり13,668円(年間30単位まで)が支給の上限です。
鹿島学園高等学校は、入学金が0円、授業料が1単位12,000円で、ほかに施設費(年24,000円)とシステム管理費・通信費(年49,000円)などがかかります。学校の試算(就学支援金の支給見込額を差し引いた額)では、1年次の請求額は73,252円、3年間の合計負担額は219,756円です。この試算は4月に入学する新入生の場合で、1・2年次に25単位、3年次に24単位を履修する例です。教科書代・副教材費や、通学コース・学習センターなどの費用は別に必要です。
日本ウェルネス高等学校は、授業料が1単位13,000円で、25単位の授業料は325,000円です。
(2027年度の学費。2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:鹿島学園高等学校『学費』、日本ウェルネス高等学校『募集要項』
通信制高校に週5で通った場合の学費目安
前述した通り、通信制高校の学費はコースやスクーリングの日数に応じてかなり変わってきます。
全日制のように週5で通信制高校に通った場合は、年に数回しかスクーリングがない場合と比べて学費は高いです。
例えば、当サイト掲載校のうち2校の、週5日通うコースの年間の費用(就学支援金を差し引く前)は次のとおりです。
- 大原学園美空高等学校 東京水道橋本校の週5日コース:授業料440,000円と施設費110,000円で、年間550,000円(入学金200,000円は別)
- 日本ウェルネス高等学校の通学コース(週5日):授業料325,000円(25単位)と補習授業料260,000円で、年間585,000円(入学金10,000円・入学検定料20,000円は別)
(2027年度の学費。2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:大原学園美空高等学校『募集要項・学費』、日本ウェルネス高等学校『募集要項』
週5日通うコースは、登校日数の少ないコースより費用が高くなる学校が多くあります。
通学する日数で費用が変わる学校もあります。例えば日本ウェルネス高等学校の通学コースでは、授業料のほかに補習授業料がかかり、週5日は260,000円、週3日は120,000円、週2日は100,000円、週1日は60,000円です。
授業料を年額で決めている定額制の学校もあります。例えば開志学園高等学校の授業料は、年337,200円です。
出典:日本ウェルネス高等学校『募集要項』、開志学園高等学校『生徒募集要項』(令和9年度)
ただ基本的には週5で通う方が高いです。しかし『翔洋学園高等学校』のように登校日数に関わらず学費は一定という通信制高校もいくつかあります。
気になる学校があれば無料資料請求をして、登校日数の学費がどれくらいになるのか確認しておくと良いでしょう。
学費を払う時期と方法
学費を払う時期や方法は、学校によって違います。例えば次のような例があります。
- 大原学園美空高等学校の東京水道橋本校の週5日コース:1年次の学費を、入学手続き時・3月・8月末に分けて納める
- 開志学園高等学校:授業料を年4回に分けて納める
- 鹿島学園高等学校:教育ローンや分割払いの案内がある
大原学園美空高等学校の一部の入試のように、合格通知が届いてから3日以内に学費を納める決まりの学校もあります。入学手続きの期限と納める時期を、募集要項で確かめましょう。
(2027年度の募集要項など。2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:大原学園美空高等学校『募集要項・学費』、開志学園高等学校『生徒募集要項』(令和9年度)、鹿島学園高等学校『学費』
通信制高校選びに迷ったら

通信制高校は学費以外の費用も発生する
なお、通信制高校は学費以外にも学校までの交通費、サポート校などの費用がかかります。
なおサポート校とは、学力や自宅学習に自信がない、学校に通うのが怖いという方をサポートしてくれる学校です。
追加の費用はかかりますが個人に合わせた学習指導、心のケアやカウンセリング、芸術や美容、ゲームなど専門スキルの習得など、手厚いサポートを受けることができます。
なお、サポート校の費用は就学支援金の対象外です。就学支援金の対象になるのは、提携する通信制高校の授業料です。
サポート校の費用は学校によって大きく違うので、資料で確かめましょう。
通信制高校には、全国から入学できる「広域」の学校もあり、住んでいる都道府県の外の学校に入学することもできます。
ただし、遠方の通信制高校に入学した場合は、スクーリングのたびに交通費がかかります。スクーリングの日数や場所は学校によって異なるので、事前に確認しましょう。
自転車などで通える距離にある、親に車で送迎してもらえるなどの環境が整っている場合は交通費はかかりません。
主な公立の通信制高校の学費(費用)を紹介
公立の通信制高校の授業料は、1単位あたり数百円程度です。金額は都道府県によって異なるので、お住まいの都道府県の公立通信制高校の募集要項で確認しましょう。
公立の通信制高校の場合、就学支援金は授業料が単位制なら1単位あたり336円、定額制なら月額520円が支給の上限です。授業料がこの額以下なら、授業料の負担は実質0円になります。
入学金や教科書代などは就学支援金の対象外なので、別に必要です。
主な私立の通信制高校・サポート校の学費(費用)
次に有名ないくつかの私立の通信制高校やサポート校などをご紹介します。学費はコースや入学時期などによって異なるので、各校のページで確認してください。
- ルネサンス高等学校
- 第一学院高等学校
- ヒューマンキャンパス高等学校
- おおぞら高等学院
- 鹿島学園高等学校
- 代々木アニメーション学院高等部
- 八洲学園高等学校
- 学校法人安達学園 中京高等学校
- 国際理容美容専門学校
- 興学社高等学院
- 明秀学園日立高等学校
- 翔洋学園高等学校
私立の通信制高校の年間の学費の目安は、前述の「公立と私立の通信制高校の学費の目安」のとおりです。
気になる学校がある場合は以下から無料で請求できる資料をご確認ください。
通信制高校選びに迷ったら

学費が高くてもなぜ私立通信制高校が人気なのか

通信制高校では学費は高くても私立校の方が人気があるというデータが出ています。
| 年度 | 公立 | 私立 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 平成22年度 | 86,843人(46.3%) | 100,695人(53.7%) | 187,538人 |
| 平成27年度 | 66,702人(37.0%) | 113,691人(63.0%) | 180,393人 |
| 令和7年度 | 62,008人(20.3%) | 243,189人(79.7%) | 305,197人 |
文部科学省が実施している「学校基本調査」によると、通信制高校の生徒数は増加しています。その中でも特に私立校の生徒数が多く、しかも年々増加しているのが特徴です。
( )内は全生徒数に占める割合です。
このように全通信制高校の生徒の約8割は私立校となっています。
出典:平成22年度・平成27年度は文部科学省『高等学校通信教育の現状について』、令和7年度は文部科学省『学校基本調査』(令和7年度)
では、なぜ学費が高い私立の通信制高校の方が人気があるのでしょうか。その理由を探ってみました。
私立校の方が単位修得者が多いから
文部科学省の学校基本調査の数値をもとに、通信制高校で単位を修得した生徒の割合を計算すると、公立は約58%、私立は約91%が目安です。
単位修得者数とは、その年度の4月1日から3月31日までに1科目以上の単位を修得した生徒の数のことです。私立の方が割合が高くなっていますが、年度の途中に入学する生徒が私立に多いことなども影響するので、あくまで目安です。
私立校の方が退学者が少ないから
同じように年間の退学者の割合を計算すると、公立は約7.8%、私立は約4.2%が目安です。
このことから通信制高校では公立よりも私立校を選んだ生徒の方が単位修得している人が多く、退学する生徒が少ない傾向がうかがえます。
| 公立校 | 私立校 | |
|---|---|---|
| 単位修得者数 | 34,764人(約57.6%) | 209,897人(約91.4%) |
| 退学者数 | 4,704人(約7.8%) | 9,598人(約4.2%) |
※人数は令和6年度中の数です。割合は、令和6年5月1日現在の生徒数で割った目安です。単位修得者数には本科以外の生徒数も含みます。
出典:文部科学省『学校基本調査』(令和6・7年度)をもとに編集部が計算
私立校の生徒の方が単位修得者数の割合が高く退学者が少ない背景には、通学コースを設けている私立の通信制高校があり、登校して直接教師の指導やサポートを受けられることなどが考えられます。
その他の私立の通信制高校のメリット
- 個別相談や進路指導に力を入れている
- マンツーマン授業や少人数クラスでの授業
- さまざまなコースがある
- 就職に役立つ資格取得や技術を身につけられる
通信制高校の学費は就学支援金の補助で抑えられる!
私立の通信制高校に魅力を感じても、学費が高いために入学を迷うという人がいるかもしれません。
しかし、高校の学費は国が実施している「就学支援金」による補助を活用することで、かなり抑えることができます。
就学支援金とは
2026年度から就学支援金の所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず支援を受けられるようになりました。私立の通信制高校の場合、授業料が単位制なら1単位あたり13,668円(年間30単位まで)、定額制なら月額28,100円(年額337,200円)が支給の上限です。公立の通信制高校の場合は、単位制なら1単位あたり336円、定額制なら月額520円が上限です。
支給額は前籍校での在籍期間や履修単位数などにより異なります。対象は授業料のみで、入学金・施設費などは対象外です。また、サポート校の費用は対象外です。
就学支援金は学校が生徒に代わって受け取り、授業料に充てられます。本人や保護者に直接支給されるものではありません。受け取るには申請が必要なので、入学後は学校の案内に従って手続きしましょう。
公立の場合は学費が無料になるケースも多い!
公立の場合は授業料が単位制なら1単位あたり336円が支給されるので、東京都立の通信制高校の場合は授業料の負担が実質0円になります。
ただし、授業料以外に教科書・学習書などの費用がかかります。例えば東京都立一橋高等学校の案内では、教科書・学習書などを含めて、1年間の費用は約3万7千円程度です。
出典:東京都立一橋高等学校 通信制『学費・諸経費・補助制度』
また、都立高校では、入学料(通信制は500円)を免除または半額にする「入学料減免制度」があります。授業料などの負担を軽くする独自の制度を設けている自治体もあるので、各自治体で聞いてみてください。
出典:東京都教育委員会『都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について』
私立でも自己負担額はかなり減る
私立の場合も、授業料が支給の上限額以下なら、授業料の負担は実質0円になります。
支援金よりも授業料が高い場合はその差額を生徒側が支払いますが、自己負担額はかなり少なくなります。
家庭の状況によっては、後述する奨学金などを合わせることで、さらに安価で私立の通信制高校へ通うことが可能です。
就学支援金を受け取っても費用が足りない場合
支援金で足りない場合は、奨学金や特待生を目指すことで自分が通いたい学校に通うことができます。
奨学金には、返済が必要なものと必要ないものがあるので、事前に調べておくことをおすすめします。
就学支援金のほかの支援
就学支援金は、授業料を支援する制度です。授業料以外の費用には、次のような支援があります。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 高校生等奨学給付金 | 教科書費・教材費など授業料以外の費用。返還は不要 |
| 都道府県などの奨学金 | 高校生向けの奨学金。返還が必要なものもある |
| 学校の奨学金・特待生 | 学校によって違う |
高校生等奨学給付金は、生活保護世帯や住民税所得割が非課税の世帯などが対象で、令和8年度から年収490万円程度までの世帯にも広がりました。例えば、非課税世帯で私立の通信制高校に通う場合は年52,100円です。就学支援金とは別に申し込みが必要です。
高校生向けの奨学金は、都道府県などが行っています。日本学生支援機構のサイトで、地方公共団体などが行う奨学金を探すことができます。
出典:文部科学省『高校生等への修学支援』、文部科学省『高校生等奨学給付金リーフレット』(令和8年度)、日本学生支援機構『大学・地方公共団体等が行う奨学金制度』
都道府県が独自の補助金を出している場合もある
都道府県によっては、国の就学支援金に上乗せして、独自に授業料などを支援している場合があります。対象になる学校や条件は都道府県ごとに異なるので、お住まいの都道府県(または学校がある都道府県)の制度を確認しましょう。
例えば東京都には、都が認可した私立の通信制高校に通う都内在住の生徒を対象に、国の就学支援金と合わせて、年額制なら年337,200円、単位制なら1単位13,668円まで授業料を助成する制度があります。東京都以外が認可した私立の通信制高校に通う都内在住の生徒にも、国の制度と合わせて最大337,200円まで助成する制度があります。どちらも、国の就学支援金の上限と同じ額までの助成です。
出典:東京都私学財団『私立高等学校等授業料軽減助成金』、東京都生活文化局『私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金』
通信制高校選びに迷ったら

サポートに力を入れている通信制高校の例
通信制高校は学費の安さだけで選ぶと後悔に繋がりやすいです。
国と各都道府県の支援制度を使えば学費の多くをカバーできることを考えると、学費だけでなく、実際に通う子どもと相性のいい学校を選ぶことが大切です。
ここでは、サポートに力を入れている通信制高校の例を紹介します。学費は各校のページで確認してください。
ヒューマンキャンパス高等学校
「ヒューマンキャンパス高等学校」通学コースは週1~5回の中で登校日を選んで通学します。時間割も先生と相談して決めるので、自分のペースで高校卒業がめざせます。
また、同校では担任の教師のほかに進路指導、専門分野の先生、スクールカウンセラーなど多くの先生が在籍していて、高校卒業から就職・進学、卒業後のキャリアサポートまできめ細かな支援をしています。
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校は、スマートフォンやタブレット・パソコンを使ったネット学習が中心の通信制高校で、スクーリングの登校は最短で年5日です。ルネサンス高校グループの2024年度の卒業率は97.8%です(1・2年次に必要な単位を修得して3年次を迎えた生徒の卒業率)。
(各校の紹介は、2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:ルネサンス高校グループ、ルネサンス高等学校『学費』
なお、ここで紹介した学校の授業料も就学支援金の対象です。
通信制高校選びは学費だけでなくコースや内容をチェック
将来の夢や学びたいことが何かをよく考えることが大切です。入学前に相談に乗ってくれる学校もあるので、聞いてみましょう。
通信制高校選びに迷ったら

通信制高校選びは学費以外のポイントも重要
通信制高校は公立と私立では学費も取り組みもかなり違います。特に私立の通信制高校には多彩なコースがあり、学校ごとに教育理念(考え方)やカリキュラムがさまざまです。
一概に学費だけでは決められませんし、それだけで学校を選ぶのはあまりおすすめできません。学校の特徴をよく調べて、自分がどんな高校生活を送りたいかをイメージした上で選ぶことが大切です。
特に次の点をチェックしてみましょう。
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| サポート | 学習の進め方や進路に関するサポートの内容 |
| コース | 自分がやりたいコースがあるかどうか |
| 通学コース | 通学コースを希望する場合は登校日数や通いやすさをチェック |
| 学校行事・イベント | どんな学校行事やイベントがあるのか、自分がやりたいことがあるかどうか |
| 卒業後の進路指導 | 大学・専門学校への進学や就職の支援があるかどうか |
通信制高校とサポート校の併用もおすすめ
私立の通信制高校の中にはサポート校と提携しているところが多くあります。
通信制高校の本校は遠隔地にあって通うのが大変という人や、直接先生に質問したいという人、全日制高校のように通学したいという人は、近くにあるサポート校にも入学することで、よりきめ細かい指導が受けられます。
スクーリングの日数や行き先も要チェック
私立の通信制高校の中には、遠方の本校などで数日間の集中スクーリングを行う学校もあります。その場合は、交通費や宿泊費がかかることもあります。
また、遠隔地に1週間ほど滞在するスクーリングもあれば、月に1回登校するといったものもあります。働きながら高校卒業をめざす人はスクーリングに参加しやすいかどうかもよく確認しておきましょう。
通信制高校と全日制・定時制高校の学費を比較

ここまでは通信制高校についてご説明してきましたが、全日制高校や定時制高校との授業料はどれくらい違うのでしょうか。
公立の全日制・定時制と比較
公立の全日制や定時制高校と通信制高校の学費を比較してみました。下記は東京都立高校の場合の例です。
| 学校区分 | 入学金 | 授業料 |
|---|---|---|
| 全日制 | 5,650円 | 年間118,800円 |
| 定時制(東京都の場合) | 2,100円 | 年間32,400円 |
| 通信制 | 500円 | 8,400円(336円×25単位) |
出典:東京都教育委員会『都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について』
公立高校は私立高校よりもかなり安いのですが、それでも全日制高校は1年目で118,800円、定時制高校は32,400円がかかります。
一方、通信制高校は1年間で8,400円で済みます。
ただし、これらは就学支援金を充当する前の金額です。就学支援金の支給上限額は、公立の全日制で年額118,800円、定時制で年額32,400円、通信制で1単位あたり336円なので、都立高校の場合はどの課程でも授業料の負担は実質0円になり、授業料ではあまり差が出ません。
学校の費用と支援金等の制度はあわせて確認しましょう。ただし、全日制高校は制服代や通学のための交通費がかかります。部活動も活発に行われるため、道具などの部活動に必要な費用もかかります。
もちろん、それらは学校生活を過ごす上で必要な費用ですが、通信制高校は学費の面ではかなり安いことがわかります。
私立の全日制高校と比較
私立の全日制高校の学費は、学校によって異なりますがかなり高額になります。
文部科学省の調査(令和6年度)によると、私立高校全日制の入学金は平均で165,898円、授業料は年間457,331円、施設整備費等が年間157,232円となり、初年度は合計で780,460円かかります。
授業料と施設整備費等の平均を合わせると、入学金を除いた1年間でおよそ61万円です。一方、私立の通信制高校は、前述の5校では年間の学費がおよそ30万~42万円、中央値は約37万円です。
| 項目 | 私立の全日制高校(平均) |
|---|---|
| 入学金 | 165,898円 |
| 授業料(年額) | 457,331円 |
| 施設整備費等(年額) | 157,232円 |
| 初年度の合計 | 780,460円 |
※初年度の合計は、各学校の合計額を学校数で割った平均のため、各項目の合計とは一致しません。
出典:文部科学省『令和6年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果について』
学校に納めるお金だけでなく、通学費や教材、塾などを含めた1年間の学習費の総額は、公立高校(全日制)で596,954円、私立高校(全日制)で1,179,261円です(令和5年度)。この調査は全日制高校が対象で、通信制高校は含まれていません。
通信制高校の方が学費が安いケースもある
このように、就学支援金前の試算とはいえ私立の全日制高校よりも通信制高校の方が学費がかなり安いケースもあります。
また、最近の通信制高校では通信教育だけでなく週1日~5日の通学コースを設けている学校もあり、幅広い選択肢から自分に合った学習を進めることができます。
部活動やサークル活動、校外学習などの取り組みも多彩なので、全日制高校と変わらないキャンパスライフを通信制高校で楽しむことができます。もちろん大学進学も可能なので、自分の目的に合う通信制高校を探してみましょう。
通信制高校の学費(費用)まとめ
私立の通信制高校は、当サイト掲載校のうち、2027年度の学費(就学支援金を差し引く前)を公表している5校では、年間の学費がおよそ30万~42万円、中央値は約37万円です。公立は授業料が1単位あたり数百円程度とかなり安く、2026年度からは所得制限のない就学支援金を利用すれば、公立はもちろん私立も学費を少なく抑える事ができます。
学費も重要ですが、通信制高校を選ぶ際には学校の理念や取り組み、サポート体制、コースなどもよく検討することが大切です。特に最近の通信制高校はただ高校卒業をめざすだけでなく、全日制高校と変わらないキャンパスライフを楽しんだり、資格取得や大学進学への取り組みに力を入れたりしています。
保護者の方と一緒にどんな高校生活を過ごしたいのか、卒業後の進路も含めてよく相談してみましょう。
また、以下からはさまざまな通信制高校の資料請求を一括かつ無料で行うことができます。通信制高校に興味のある方や入学を検討している方はまずは資料請求をしてみましょう。