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通信制高校を卒業できない!続かないのには理由がある?

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通信制高校が卒業できない理由とは?卒業率や中退率も紹介

泣く高校生

通信制高校はさまざまな年齢層・職業の人が学んでおり全日制高校のような「学年」がないため、留年することがありません。

つまり卒業に何年かかってもいいのが通信制高校のメリットなのですが、中には続かずに挫折してしまう人もいます。

このページではそんな通信制高校の卒業率や中退率、卒業できない人がいる理由などを紹介していきます。

通信制高校の卒業率は?

文部科学省の調査によると、通信制高校の卒業率は私立で約95%、公立で93%となっています。

  • 通信制公立高校:93.3%
  • 通信制私立高校:95.2%

通信制高校には様々な事情の子供が通っているため、一般的には卒業率は低いという印象がついてます。

実際、Googleで検索をしてもサジェストに『卒業率 低い』と出てくるほどです。しかし実際の数字で見ると卒業率は低くありません。

出典:文部科学省 高等学校通信教育の現状について

データを見ての通り公立、私立問わず卒業率は90%を大きく超えており、実際はほぼ全員が卒業出来ています。

全日制の公立、私立高校の卒業率は一般的に98%~99%と言われていますので、通信制と比較してもほとんど差がありません。

ただ、通信制高校はとある事情から卒業はできても、卒業までに3年以上の時間がかかる人も一定数いるのです。

通信制高校が続かない、卒業できない理由や原因とは

文部科学省が調査した中退の理由とその割合を参考に、通信制高校を卒業できない人の理由を検証してみました。

全日制高校の中退理由と比較すると、通信制高校を卒業できない人がおり、卒業率が低いと言われるさまざまな理由が見えてきます。
(回答には下記以外のものもありますが、割合が高いものだけご紹介しています。)

中退の理由 全日制高校 通信制高校
学業不振 8.9% 7.8%
もともと高校生活に熱意がない 13.3% 7.3%
授業に興味がわかない 4.9% 3.2%
人間関係がうまく保てない 8.4% 1.0%
学校の雰囲気が合わない 6.1% 0.8%
別の高校への入学を希望 17.8% 7.4%
就職を希望 8.3% 7.3%
経済的理由 1.1% 8.3%
その他 2.5% 33.1%

参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/10/__icsFiles/afieldfile/2017/10/26/1397646_002.pdf

この数字を見ると、その他の理由で通信制高校が続かない方が最も多いことが分かります。

その他、とは文字通り上記以外の理由で卒業ができなかった、中退をしてしまったケースを指します。主なケースは以下の通りです。

  1. 保護者の教育への無理解
  2. 家事手伝いをさせられて通えない
  3. 海外への長期滞在、旅行による長期欠席
  4. 連絡先が不明なままの長期欠席
  5. 2つ以上の欠席理由がある
    例:病気と学業不振による不登校。人間関係の悪化と問題行動による不登校、など。

通信制高校は全日制高校と比べると、様々な事情を抱えている方が多いです。

そのため、全日制高校とは異なり、「その他」の理由で卒業できない方が多い傾向にあります。

以下では通信制高校ならではの卒業できない理由をいくつか紹介していきます。

自宅学習を溜め込んでしまう

通信制高校を卒業する条件の1つである「74単位以上を修得する」ためには、レポートを提出し先生の添削指導を受ける必要があります。ところがこのレポート提出が壁になっているケースが多く見られます。

レポート自体はそれほど難しいものではありません。多くは自宅で教科書を見ながら記入していきます。学校で受けるテストとは違い、教科書を見ながら書いていきますので言ってみればカンニングOKの状態なのですが、それがどうして壁になるのでしょうか。

その最大の理由は「自宅学習」にあります。通信制高校では学校に登校するのは年間で数日間だけです。それ以外は自宅で学習を進めます。自分の好きな時間に勉強できるので、自由なペースで進められるというメリットがあります。

しかし、自分に甘い人はつい「明日やろう」と先延ばしになってしまいます。1日や2日の遅れならいいのですが、レポートがたまっていくと大変です。

なまけ癖がついて、さらにやる気がダウン。そして気づけば勉強が進まなり、学ぶのをやめてしまい結果的に「続かなかった」ということになります。

中々学校に行けず苦労する

単位を修得するためには、学校が指定した日に登校してスクーリングを受ける必要があります。登校した日は先生から個別に授業を受けたり、ほかの生徒と一緒に授業を受けたりします。

それ以外にも遠足や社会見学といった特別活動もあります。

どれも決して難しいものではありませんが、「人に会うのが不安」という人や昼間は働いていてなかなか学校に行けないという人もいます。

入学前にスクーリングの日数の確認が必要

通信制高校によっては、パソコンを使ってウェブでの授業やスカイプの授業でもスクーリング扱いにしてくれるところがあります。

また、学校によっては夏や冬に4日~1週間の合宿スクーリングを実施している学校があります。働いている人でも参加しやすいように集中スクーリングを行っている学校は多いので、事前に確認しておきましょう。

ゴールを決めないといつまでたっても卒業できない

全日制高校は試験の結果や登校日数が足りないと留年してしまいます。しかし、通信制高校は3年以上かけて74単位修得することで卒業できます。

そのため、「留年」という概念がありません。それは通信制高校のメリットなのですが、それが逆に卒業を阻むものになる可能性があります。

レポートの提出と同じで、1年で修得する単位が少ない場合は「来年やればいい」と考えて、そのまま先延ばしになってしまいます。

1年で25単位取る、4年で卒業するなど自分でしっかり目標を立てて取り組みましょう。

実際に通信制高校の中退者に聞いて判明した通信制高校が続かない理由

  1. 登校(スクーリング)したくない
  2. レポートの提出がめんどくさい
  3. 仲間ができず孤独感がある

ちなみに文部科学省の調査でなく、実際に通信制高校に通っていたけど続かなかった…という方に理由を聞いた結果、上記のような意見が多かったです。

通信制高校の中にはスクーリングが一切ない学校も多いですが、中には週1~3、または年に1~4回とはいえスクーリングのある通信制高校もあります。

以前の学校で通学で嫌な目にあっていた場合、少ないとはいえスクーリングをして学校に行くのは多大な心理的重圧となってしまいます。

また、通信制は学校に通わず家でレポートを書くことになるのですが、先生の監視がないので途中でめんどくさくなったり、登校しないので友達ができず、孤独感から退学してしまった…なんて方もいるようでした。

実は通信制高校の中退率は全日制よりも高い

文部科学省の調査によると、近年の高校中退者数と中途退学率(在籍者数に占める中途退学者の割合)は下記の通りです。

年度 全日制高校中退者数(中退率) 通信制高校中退者数(中退率)
平成25年度 23,924人(1.0%) 9,786人(5.3%)
平成26年度 21,260人(0.9%) 9,345人(5.2%)
平成27年度 19,650人(0.8%) 9,708人(5.5%)
平成28年度 19,021人(0.8%) 9,669人(5.5%)

全日制高校は以前は中途退学率が2.0%と高い時期もありましたが、近年は1.0%前後に落ち着いています。

一方、通信制高校は文部科学省がデータを取り始めた平成25年度から5.5%前後となっています。

これは前述した通り学校に通うことが少ない通信制高校は先生の監視もなければ友達もできにくいため、モチベーションを保つのが厳しいことが関係しています。

参考:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

定時制高校の中途退学率は9.5%

同じ調査で定時制高校を中退した生徒の数は8,810人となっており、中途退学率は9.5%と全日制や通信制と比較してかなり高くなっています。

そのため、中退率で言うと定時制、通信制、全日制の順番に高いことが分かります。

通信制高校を卒業するための条件

通信制高校を卒業する条件には次の3つがあります。

  1. 3年以上在籍すること
  2. 74単位以上を修得すること
  3. 3年間で30単位以上の特別活動に参加すること

ただし、3つ目の「30単位以上の特別活動」は、テレビ・ラジオやインターネットなどを学習に取り入れた場合は一部の時間数が免除されることがあります。

通信制高校で74単位を修得する方法

単位を修得するには、次の3ステップをこなす必要があります。

  1. 課題レポートを提出して添削指導を受ける
  2. スクーリングに出席する
  3. 試験に合格する

全日制高校の場合も3年間で74単位以上を修得する必要がありますが、単位の修得は「授業に出席すること」と「試験で一定以上の点数を取ること」で可能です。

しかし、通信制高校の場合は授業がないので、自分で学習に取り組み多くのレポートを提出しなければなりません。

そのため、惰性でなんとなく通っても卒業できる全日制高校と比べ、強い意志が求められるのです。

通信制高校が続かない、卒業できない人に知って欲しいこと

スマートフォンやタブレット端末で授業ができる

きちんと机に向かっての勉強ではなく、仕事の合間や気が向いたときにスマホで勉強ができます。学校によってはタブレット端末を無償で貸してくれるところもあります。

学校で受けるような授業を動画で見られるので、普通の学校と違い見逃したところやわからないところは何度でも再生できます。

そのままインターネットを通してレポートの提出も可能なので、手軽に取り組めます。

楽しい授業やコースのある通信制高校も多い

最近の通信制高校では週3日とか週5日登校するスタイルの学校が増えています。

毎日学校に行くという点では全日制と同じに見えますが、カリキュラムの内容が異なります。例えば午前中は必修科目の授業、午後は趣味や将来の夢の実現につながる授業を行っています。

そういった学校では専門のスキルを身につけられる

通信制高校の中にはアニメ、音楽、モデル、声優、芸能、スポーツなど専門的な分野のコースを設けているところがあります。これも全日制高校にはない特徴です。

74単位のうち、こういった専門科目を選択することで楽しみながら高校卒業が目指せます。また、将来の職業に役立つスキルが身につくので就職に有利になります。

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個別指導をしている学校もある

通信制高校の指導は少人数制で行っています。全日制高校のように1学級に多くの生徒がいるわけではありません。

その分、教師は生徒一人ひとりに目が行き届きます。わからないことや勉強の進め方で不安になったときなどはいつでも先生に相談しましょう。ひとりで悩まないことが大切です。

先生と一緒に計画を立てるのがおすすめ

確実に卒業するにはレポート提出やスクーリングの計画を立てて、それを実行することが大切です。

ただ、いきなりハードな計画を立てると途中で息切れしてしまい、挫折する原因になってしまいます。

通信制高校では生徒ひとりひとりの状況に合わせて学習計画やカリキュラムを考えてくれます。特に私立校ではそういったサポートを手厚く行っているので、ぜひ担当の先生と一緒に計画を立ててみましょう。

通信制高校が続かない理由まとめ

通信制高校が続かないで悩んでいる方は多いですが、以下のサポートやネットを活用すれば卒業は決して難しいものではありません。

  1. 実現可能な計画を立ててゴール(卒業時期)を決めること
  2. インターネットを使った授業やネットからのレポート提出などを利用してすき間時間に学習を進めること
  3. 個人指導を有効に活用して、困ったときはすぐに先生に相談すること
  4. 自分が楽しめるコースがある通信制高校を選ぶ

最近は通信制高校のコース設定が豊富で、さまざまな選択肢があります。

以下から無料で資料請求をすることができますので、通信制高校に入っても続かないのではないか、と悩んでいる方は自分に合った学校を探してみましょう。

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