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登校日数も単位の取り方も学費も違う。全日制との5つの違いを整理

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通信制高校と全日制高校の違い|登校日数・単位・学費の5つを比較

高校生活

「通信制高校」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「さまざまな事情で高校に進学できなかった人が通信教育で勉強する学校」といった「苦学」のイメージがあるかもしれません。

しかし、今の通信制高校には、通学のスタイルや学べる内容を選べる学校もあり、将来の夢の実現など前向きな理由で選ぶ人もいます。

このページでは通信制高校の特徴や全日制高校との違いなどについて詳しくご説明します。

通信制高校について

通信制高校は「学校教育法」で定められた学校で、一定の課題をこなして試験で単位を修得することで高校を卒業(高卒の学歴を取得)することができます。

詳しくは以下の記事にて解説していますので、合わせてご覧になってください。

通信制高校と全日制高校の違いを徹底解説!

通信制高校は自宅学習が中心で、登校日数を選べる

全日制高校では、週30単位時間(1単位時間は50分が標準)の授業を、年間35週以上にわたって行うのが標準です。公立の全日制高校では、年間の授業日数を190~199日とする学校が最も多く、普通科などで59.2%でした(令和7年度)。クラス全員が一斉授業を受け、欠席が多く授業時数が足りないと単位が認められず、原級留置(留年)になることがあります。

出典:文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』、文部科学省『令和7年度公立高等学校等における教育課程の編成・実施状況調査の結果について』

一方、通信制高校は自宅学習が中心で、毎日登校して授業を受けるわけではありません。

スクーリングの日数は学校やコースによって違う

通信制高校には、登校して先生から直接指導を受ける面接指導(スクーリング)があります。日数は学校やコースによって違い、例えば都立の通信制高校は原則として土曜日に年間約20~24日です。WEB学習を使って、登校を年5日程度にする取組もあります。私立には、年に数日の集中スクーリングのコースから、週5日通学のコースまであります。

出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』

自宅学習が中心のコースなら、毎日の宿題や、みんなの前で意見を述べる場面も少なくなります。

令和7年度の文部科学省の調査では、全国323校のうち、週5日の通学コースがある学校が90校、週1日の通学コースがある学校が128校、集中スクーリングを前提としたコースがある学校が113校ありました。学校生活も楽しみたいという人は、通学コースを選ぶこともできます。

出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』

毎日の時間割はない

全日制高校や定時制高校のように、毎日の時間割はありません。スクーリングの日には時間割があります。

通信制高校を利用する人には、働いている人や主婦などもいます。決められた曜日や時間に毎日登校できなくても学習できるようになっています。ただ、単位を修得できるように自分で時間配分をしなければなりません。

特に課題レポートの提出は重要です。自分でペースを決められますが、それだけに「明日やろう」と先延ばしになりがちです。

テキストでの学習だけでなく、タブレット端末やパソコンなどを使って動画やオンラインで学べる学校もあります。都立の通信制高校もWEB学習を取り入れています。

通信制は学年制でなく単位制

全日制高校の修業年限は、学校教育法で3年と決められています。1学年ごとに必要な単位を修得して、3年で卒業します。

これを「学年制」と呼び、全日制高校では学年制が一般的ですが、「単位制」を採っている学校もあります。いずれにしても授業に出て、各教科の試験を受けることで単位が修得できます。

なお、卒業に必要な単位は74単位以上で、各学校によって修得すべき単位数が決められています。

欠席が多いとか試験の点数が低いと単位が修得できずに卒業できないことがあります。

通信制高校の単位修得方法

通信制高校の修業年限は「3年以上」です(学校教育法第56条)。卒業の条件は、次の3つです。

  • 3年以上在籍すること
  • 必履修科目をすべて履修し、74単位以上を修得すること
  • 特別活動に、卒業までに30単位時間以上参加すること

出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』(卒業資格)

各科目の単位は、次の3つをクリアすることで修得できます。

  • 課題レポートを提出し、すべてで合格すること
  • スクーリングを必要時間数以上出席すること
  • 単位認定試験に合格すること

全日制高校のように毎日の出席は求められませんが、スクーリングは科目ごとに決められた時間数以上の出席が必要です。

なお、すでに他の高校で単位を修得している場合は、それを合算できます。転入・編入なら、前の高校に在籍した期間も通算できます。

3年間(または4年間)でどのようなペースで単位を取るかは、自分で決めることができます。もちろん学校でもアドバイスや相談に応じてくれます。単位修得は下記の例のように、自分で進めやすいペースで取り組めます。

そのため、働いている人や子育て中の人でも無理なく高校卒業が目指せます。

1年目 2年目 3年目 4年目 合計
20単位 30単位 30単位 - 80単位で卒業
20単位 20単位 20単位 14単位 74単位で卒業

通信制高校は部活動やイベントへの参加が自由な学校が多い

部活動や学校行事への参加のきまりは、学校によって違います。通信制高校では、球技大会、体育祭、文化祭、修学旅行などへの参加が自由な学校が多いです。

部活動がある学校もあります。例えば都立の通信制高校では、主にスクーリングの日に活動しています(演劇・軽音楽・バスケットボール・野球など)。

私立には、eスポーツ部など、普通の学校には少ない部活動がある学校もあるので、希望する人は参加しても良いでしょう。

また、学校のイベントとして小規模の旅行や社会見学などをやっている学校もありますが、こちらも自分が参加したいと思ったら参加すれば大丈夫です。

通信制高校は制服の着用が自由な学校が多い

通信制高校には、制服がない学校や、制服があっても着用は自由な学校が多くあります。登校する日数が少ないコースでは、制服そのものが必要ないこともあります。

ただし、最近は1週間に2日~5日登校するスタイルの通信制高校やサポート校に登校するケースなどがあり、希望すれば制服を着用できる学校もあります。強制ではないので、制服でも私服でも自分で選択できます。

公立の通信制高校は学費が安い

公立の通信制高校は学費が安く、例えば都立の通信制高校は入学料500円、受講料は1単位336円です(令和9年度の入学案内)。私立の通信制高校の学費は学校やコースによって大きく違い、通学日数の多いコースでは高くなることもあります。

通信制高校の授業料は、国の「高等学校等就学支援金」の対象です。2026年度から所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず支援を受けられるようになりました。私立の通信制高校の場合、授業料が単位制なら1単位あたり13,668円(年間30単位まで)、定額制なら月額28,100円(年額337,200円)が支給の上限です。公立の通信制高校の場合は、単位制なら1単位あたり336円、定額制なら月額520円が支給の上限です。

出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』(学費)

私立の通信制高校の学費は、下の記事で紹介しています。

親に学費を出してもらえないという人や、働きながら自分で学費を出したいという人は通信制高校を検討されるといいでしょう。

通信制高校は全日制高校と比べて学習コースが充実している

ここまでは一般的な通信制高校の特徴や学校生活をご紹介してきました。単位の修得方法や卒業の条件などは公立も私立も同じですが、私立の通信制高校の中には部活動や学校行事、授業など充実しているところがあります。

たとえば私立の通信制高校では、次のようにさまざまなコースを設けています。

  • アニメ・イラスト制作コース
  • eスポーツ選手養成コース
  • 声優コース
  • ダンス・ヴォーカルコース
  • 俳優・タレント・モデルコース
  • 美容師コース
  • 調理師コース
  • ペット関連コース
  • ビジネス資格コース
  • 英語コース
  • 大学進学コース

サポート校とのダブルスクールも可能

高校卒業資格は通信制高校で自宅学習を行い、上記のようなさまざまなコースは、提携するサポート校(民間の教育施設)や技能連携校に通って学ぶという方法もあります。サポート校の費用は就学支援金の対象外で、通信制高校の学費とは別にかかります。

通信制高校の学習でわからないところを質問できる体制がある学校もありますし、趣味や資格、特技などを身につけたい場合は、サポート校などに通うことで同じ目標を持つ仲間と学ぶことができます。

実技や実習に力を入れている学校なら、教科書だけの勉強ではなく、技能が身につく点もメリットです。

高校の勉強と並行して資格の勉強を始められる

全日制高校の場合は、高校を卒業してから大学・短大や専門学校に進学してさまざまな技能や資格を身につけます。

その場合は年数も費用もかかりますが、通信制高校で専門のコースを受講したり、ダブルスクールで学んだりすると、高校の勉強と並行して資格の勉強を始められるコースもあります。

通信制高校によっては就職のサポートも行っています。

スクーリングを兼ねて修学旅行を実施する学校もある

私立の通信制高校は普段は自宅学習や、通える範囲の学習センターなどに通っていて、スクーリングだけ本校に行くというところがあります。

本校が沖縄や北海道など遠隔地にある学校では、数日間現地に宿泊する集中スクーリングという形をとっています。令和7年度の調査では、集中スクーリングを前提としたコースがある学校は113校でした。
現地までの交通費や宿泊費がかかることも確かめておきましょう。

通信制高校と全日制高校の違いまとめ

通信制高校は基本は自宅学習で、毎日の時間割はありません。制服や部活動、学校行事は学校によって違います。

また、学校によっては少人数授業があり、通学するコースを選ぶこともできます。

詳しいことは資料請求して確かめてみましょう。

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