中学生や小学生の不登校人数(割合)が過去最多に。少子化なのに何故?

令和6年度、中学生や小学生の不登校は353,970人になり、過去最多を更新しました。
この数字を見ると「少子化で児童や生徒数が減少しているのになぜ不登校の人数が増え続けるの?」といった疑問が生まれますよね。
そこで当記事では少子化が進む中で不登校人数(割合)がなぜ増加し続けているのか、文部科学省が挙げている背景について、実際のデータを交えながら解説していきます。
少子化でなぜ中学生や小学生の不登校人数(割合)が増えるのか

では、文部科学省が挙げている背景を見ていきましょう。
文部科学省が挙げている増加の背景
少子化が進む中で、なぜ不登校の人数が増えているのでしょうか。文部科学省は、令和6年度の調査結果で、不登校の児童生徒が増えた背景として次のようなことを挙げています。
出典:文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』
休養の必要性を示した法律の趣旨が広まった
2017年2月に全面施行された「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」(教育機会確保法)は、不登校の児童生徒に休養が必要な場合があることを示しています。この法律の趣旨が広まったことが、背景の一つに挙げられています。
コロナ禍以降、登校に対する意識が変わった
コロナ禍以降、保護者や児童生徒の登校に対する意識が変化したことも挙げられています。
特別な配慮が必要な児童生徒への支援の課題
特別な配慮を必要とする児童生徒に対して、早い時期からの適切な指導や必要な支援に課題があったことも挙げられています。
生活リズムの不調などを抱える児童生徒への支援の課題
生活リズムの不調などを抱える児童生徒への指導や支援にも課題があったとされています。
このように、不登校が増えている背景はひとつではありません。
教育機会確保法とは?
教育機会確保法とは、義務教育の段階で不登校になった児童生徒について、学校への登校を強制するのではなく、一人ひとりの状況に応じた学びの機会を確保することを目指す法律です。
休養が必要な場合があることや、学校以外の場での学習の重要性を示しています。フリースクールなど、学校以外の学びの場を選ぶ人もいます。
実際にどれくらい不登校の中学生(小学生)人数が増えている?

令和6年度の文部科学省の調査の統計を見ていきましょう。
不登校の児童生徒は12年連続で増加
| 年度 | 不登校の人数 |
|---|---|
| 平成26年度 | 小学校 25,864人 中学校 97,033人 計 122,897人 |
| 平成28年度 | 小学校 30,448人 中学校 103,235人 計 133,683人 |
| 平成30年度 | 小学校 44,841人 中学校 119,687人 計 164,528人 |
| 令和2年度 | 小学校 63,350人 中学校 132,777人 計 196,127人 |
| 令和4年度 | 小学校 105,112人 中学校 193,936人 計 299,048人 |
| 令和5年度 | 小学校 130,370人 中学校 216,112人 計 346,482人 |
| 令和6年度 | 小学校 137,704人 中学校 216,266人 計 353,970人 |
出典:文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』
平成26年度の122,897人から増え続け、令和6年度は353,970人と10年で約2.9倍になりました。12年連続の増加ですが、前年度からの増加率は2.2%と下がっています。
令和6年度の1,000人当たりの不登校の人数は、小学校で23.0人(約43人に1人)、中学校で67.9人(約15人に1人)です。
1クラス30人とすると、小学校ではおよそ3クラスに2人、中学校では1クラスに2人ほどの計算です。中学校での不登校の生徒数の多さが分かります。
中学校から急激に不登校児童数が増加している
令和6年度の学年別に見ると、小学1年生の8,738人から小学6年生の38,080人へと約4.4倍に増え、中学1年生になると58,736人と大きく増えています。
中学校では校則や制服がある学校がほとんどで、勉強のレベルも大きく上がります。さらに多感な時期でもあることが、不登校が増える一因だと考える人もいます。
通信制高校は不登校の中学生でも通いやすい

登校に不安がある子どもにとって、通信制高校は通いやすい選択肢の一つです。
毎日の出席が必要な全日制高校と違い、登校日数や校則の自由度が高いのが通信制高校です。
というのも通信制高校には週5登校することができる制度の学校から、年に数回程度通えばいい学校までいろいろなタイプの通信制高校があります。
さらに校則においても全日制ほど厳しくもなく、私服OK髪色自由など、フリーな校風であるところが多くあります。
不登校の中学生(小学生)の人数や割合まとめ
不登校の背景はひとつではなく、文部科学省もさまざまな背景を挙げています。周囲の環境が大きく変わる時期には、子どもがストレスを感じやすいことにも気を配りましょう。
少子化が進む中で増加し続ける不登校の児童数ですが、そのような環境に大きな違和感を覚えている児童たちにとって、自由度の高い通信制高校へ通うという選択肢は最適と言えます。
進学を視野に入れている方は自分に合った通信制高校の資料請求をしてみるのもオススメです。
