都立の通信制高校3校(一橋・新宿山吹・砂川)の倍率・転入方法・学費

都立の通信制高校は、東京都立一橋高等学校・東京都立新宿山吹高等学校・東京都立砂川高等学校の3校です。この記事では、3校の学費や倍率、転入・編入の方法、入試内容を、東京都教育委員会の令和9年度の入学案内や各校の学校サイトをもとに紹介します。
都立の通信制高校は3校
都立の通信制高校は次の3校で、どれも普通科の単位制の高校です。
| 学校名 | 所在地 | 最寄り駅 | 学校サイト |
|---|---|---|---|
| 東京都立一橋高等学校 | 東京都千代田区東神田1-12-13 | ・JR総武線快速 馬喰町駅から徒歩3分 ・都営新宿線 馬喰横山駅から徒歩4分 ・JR総武線・都営浅草線 浅草橋駅から徒歩7分 ・都営浅草線 東日本橋駅から徒歩8分 |
https://www.metro.ed.jp/hitotsubashi-hc/ |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 東京都新宿区山吹町81 | ・東京メトロ有楽町線 江戸川橋駅から徒歩10分 ・東京メトロ東西線 早稲田駅・神楽坂駅から徒歩10分 ・都営大江戸線 牛込柳町駅から徒歩15分 ・都電荒川線 早稲田停留場から徒歩15分 ・都営バス(白61系統)「都立新宿山吹高校前」下車すぐ |
https://www.metro.ed.jp/shinjukuyamabuki-h/ |
| 東京都立砂川高等学校 | 東京都立川市泉町935-4 | ・多摩都市モノレール 泉体育館駅から徒歩3分 | https://www.metro.ed.jp/sunagawa-hc/ |
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、東京都立新宿山吹高等学校『アクセス』
都立の通信制高校に入学するには、都内に住んでいるか、都内に勤務先があることが条件です。入学日までに都内に住む、または勤めることが確実な人も応募できます。
都立の通信制高校の学費
都立の通信制高校の授業料(通信教育受講料)は、1単位あたり336円です。1年間に30単位を登録すると、授業料は10,080円になります。
授業料のほかに、教科書・学習書の代金やレポートの郵送費などがかかります。1年間にかかる主な費用は次の通りです。
| 項目 | 金額 | 1年間の目安 (30単位を登録した場合) |
|---|---|---|
| 授業料(通信教育受講料) | 336円/1単位 | 10,080円 就学支援金の対象 |
| 教科書・学習書 | 科目によって異なる | 2~3万円程度 (東京都立一橋高等学校の目安) |
| 実習に必要な教材費 | 科目によって異なる | - |
| レポート郵送費 | 15円/100gまでの場合 | 約1,230~1,290円 (82~86通を郵送した場合) |
| 日本スポーツ振興センター共済掛金 | 165円/年間 | 165円 |
| 交通費 | スクーリング出席時の交通費 (年間約20~24日) |
住んでいる場所によって異なる |
30単位を登録した場合、提出するレポートは年間約82~86通です。レポートはオンラインでも提出できるので、郵送費がかからない場合もあります。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、東京都立一橋高等学校 通信制『学費・諸経費・補助制度』、東京都教育委員会『都立高等学校、中等教育学校(後期課程)の授業料・入学料及び特別支援学校高等部の授業料について』
都立の通信制高校の入学金
都立の通信制高校に入学するときは、受検料(入学考査料)として950円、入学料として500円が必要です。
そのため、上の表の学費とは別に、出願するときに入学考査料950円、入学するときに入学料500円がかかります。
また、体育で使う運動着や運動靴は各自で用意します(東京都立一橋高等学校の場合)。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、東京都立一橋高等学校 通信制『学費・諸経費・補助制度』
都立の通信制高校の学費を安くする方法
都立の通信制高校の学費は私立校と比較するとかなり安くなっていますが、国の就学支援金制度を受けることでさらに安くすることができます。
2026年度から就学支援金の所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず支援を受けられるようになりました。公立の通信制高校の場合、授業料が単位制なら1単位あたり336円が支給されます。つまり、就学支援金の申請をすれば、都立の通信制高校の授業料は実質0円になります。
ただし、次の点に注意しましょう。
- 高校を卒業したことがある人は対象外です。
- 高校に在学した期間が通算48か月を超えると、就学支援金の対象外になります。以前に別の高校に在籍していた期間も通算され、全日制に在学していた期間は月数を4/3倍して数えます(例:全日制に20か月在学していた人は、通信制では22か月分が支給の対象)。
- 過去に高校を中途退学したことがあり、48か月を超えて在学する人は、「学び直し支援金」で卒業までの最長24か月、就学支援金と同様の支援を受けられる場合があります。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、文部科学省『高等学校等就学支援金制度に関するQ&A』
東京都には、都立高校の生徒が使える給付型奨学金もあります。生活保護世帯や住民税が非課税の世帯は上限50,000円、所得割額の合算が182,500円未満の世帯は上限30,000円で、都が保護者の代わりに負担する現物給付の方式です。働きながら学ぶ人などは、教科書・学習書の代金の補助を受けられる場合もあります。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』
なお、私立の通信制高校の場合、授業料が単位制なら1単位あたり13,668円(年間30単位まで)、定額制なら月額28,100円(年額337,200円)が支給の上限です。
この制度を使うことで、私立の通信制高校の学費もかなり抑えることができるので、都立と私立それぞれのメリットをよく比較して学校を選ぶようにしましょう。
都立の通信制高校3校の特徴
3校とも、学習の基本は「レポート(添削課題)」「スクーリング(登校して受ける授業)」「試験」の3つです。スクーリングは原則として土曜日で、年間約20~24日登校します。
また、NHK高校講座やスタディサプリなどを使って学ぶことで、スクーリングのための登校を年5日程度にする「WEB学習」の取組もあります。受講方法は各校に確認しましょう。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』
3校の通い方の主な違いは次の通りです。
| 項目 | 東京都立一橋高等学校 | 東京都立新宿山吹高等学校 | 東京都立砂川高等学校 |
|---|---|---|---|
| スクーリング | 土曜日 | 土曜日(年24日) | 土曜日(前期12回・後期12回) |
| 託児 | 託児制度あり | 託児室あり(満1歳~就学前) | 学校説明会で託児室を紹介 |
出典:東京都立一橋高等学校 通信制『Q&A』、東京都立新宿山吹高等学校『特色』、東京都立砂川高等学校 通信制『特色』、東京都立砂川高等学校 通信制『学校説明会』(2026年10月時点)
東京都立一橋高等学校
東京都立一橋高等学校は千代田区東神田にある高校で、定時制と通信制があります。昭和25年に全日制の高校として発足し、平成17年に通信制課程が開設されました。
スクーリングと試験
東京都立一橋高等学校のスクーリングは土曜日に授業形式で行われ、1時限目は8時45分に始まります。科目ごとに1年間の時間割が決まっていて、どの日の何時間目に出席するかを自分で選んで計画を立てます。
出席が必要な回数は科目によって異なり、例えば「数学Ⅰ」は3回、「英語コミュニケーションⅠ」は12回以上です。試験は前期試験・後期試験の年2回です。
相談体制
スクーリングのある土曜日を中心に、スクールカウンセラーやユースソーシャルワーカーに相談できます。平日を希望する人は、木曜日にカウンセリングを受けることもできます。
学校行事と部活動
東京都立一橋高等学校では、5月に定期健康診断、6月に進路説明会と進学資金説明会、7月に生活体験発表会、10月にスポーツ大会、11月に通信フェスタを行っています。
部活動は、バドミントン、硬式テニス、バスケットボール、サッカー、ダンス、軽音楽、写真、美術コミック、茶道、家庭クラブ、クイズ研究会などがあります。女子バスケットボール部は、令和7年度に定時制通信制の全国大会に出場しました。
進路状況
令和7年度の卒業生の合格実績(進学者と学校斡旋の就職者)は、大学18人、通信制大学17人、専門学校16人、就職7人です。大学では、東京科学大学、東京理科大学、明治大学、法政大学などに合格しています。
大学や短期大学、専門学校の指定校推薦の枠もあります。面接練習や志望理由書の添削など、推薦入試の対策も行っています。
託児制度
東京都立一橋高等学校には託児の制度があり、子育て中の人も学んでいます。15歳から幅広い年齢層の生徒が在籍していて、働きながら学ぶ人も多い学校です。
参考:東京都立一橋高等学校 通信制『Q&A』、東京都立一橋高等学校 通信制『制服・校章・校歌・施設・沿革』、東京都立一橋高等学校 通信制『生徒相談・カウンセリング』、東京都立一橋高等学校 通信制『学校行事』、東京都立一橋高等学校 通信制『部活動・生徒会』、東京都立一橋高等学校 通信制『進学・就職先一覧』、東京都立一橋高等学校 通信制『進路指導・支援』
東京都立新宿山吹高等学校
東京都立新宿山吹高等学校は新宿区山吹町にあり、平成3年に都立で初めての単位制の高校として開校しました。定時制と通信制があり、どちらも単位制・無学年制です。図書館やパソコン室、温水プールなどの施設があります。
スクーリングと試験
東京都立新宿山吹高等学校のスクーリングは土曜日で、年間24日開講しています。スクーリングの日にはホームルームや部活動も行っています。
レポートは学習システム「まなぶき」を使ってWeb上で解答し、提出します。試験は前期(9月)と後期(2月)の年2回です。
通信制の生徒は1年間に30単位まで履修できます。場合によっては、そのうち10単位までを定時制課程で履修することもできます。
相談体制と学習支援
スクーリングがある土曜日は、ユースソーシャルワーカーが常駐していて、日々の生活や学校生活、経済的なことなどを相談できます。スクールカウンセラーによるカウンセリングも受けられます(土曜日のみ・要事前予約)。
また、スクーリングがある土曜日は1階のガイダンス室にNPO法人の人が常駐し、レポート学習の不明点を質問できます。
学校行事と部活動
東京都立新宿山吹高等学校の通信制では、4月に入学式と全体集会、5月に健康診断、6月に進学ガイダンス、7月に歌舞伎鑑賞教室と就職ガイダンス、12月に山吹祭(文化祭)を行っています。全体集会・健康診断・避難訓練以外の行事は自由参加です。
令和8年度に通信制で活動している部活動・同好会は、水泳、美術、ボードゲーム、音楽、料理研究、軽音楽です。
進路状況
東京都立新宿山吹高等学校は、定時制と通信制の卒業生の進路状況と、過去3年間の合格実績を学校サイトで公開しています。通信制キャリアガイダンスルームでは、資料の閲覧や進路相談ができます。
託児室
東京都立新宿山吹高等学校には託児室があり、通信制に在籍している人の子ども(満1歳から6歳の就学前)を、スクーリングの間預かってもらえます。利用には事前の予約が必要で、保育士2名が保育を担当します。
参考:東京都立新宿山吹高等学校『特色』、東京都立新宿山吹高等学校『Q&A』、東京都立新宿山吹高等学校『学校施設』、東京都立新宿山吹高等学校『学校行事』、東京都立新宿山吹高等学校『進路状況』
東京都立砂川高等学校
東京都立砂川高等学校は立川市泉町にある高校で、定時制と通信制があります。
スクーリングと試験
東京都立砂川高等学校のスクーリングは土曜日の8時40分から15時50分まで、50分授業で7時間行われます。前期・後期それぞれ12回です。
レポートは1回分がA4サイズで3~4ページの問題プリントで、教科書と学習書を見ながら解答します。30単位を登録した場合は年間82~86通で、2~3日に1通のペースです。学習時間は年間500時間程度が必要とされています。
試験(考査)も土曜日に行われ、通年の科目は前期・後期の2回です。
部活動
東京都立砂川高等学校では、バスケットボール部、バドミントン部、テニス部、文化活動部が、土曜日のスクーリング後に活動しています。
進路状況
東京都立砂川高等学校は、過去3年間の大学・短期大学・専門学校の合格状況や就職の状況を学校サイトで公開しています。
参考:東京都立砂川高等学校 通信制『特色』、東京都立砂川高等学校 通信制『教育目標・カリキュラム』、東京都立砂川高等学校 通信制『部活動・生徒会』、東京都立砂川高等学校 通信制『進路状況』
都立の通信制高校の倍率は?
都立の通信制高校の倍率はどれくらいなのでしょうか。新入学と転入・編入に分けて見ていきましょう。
都立の通信制高校の新入学時の倍率
4月に入学する新入学生の選抜のうち、2月に行われる前期選抜の令和8年度の結果は次の通りです。3校とも、受検した人数が募集人員を上回りました。
| 高校 | 募集人員 | 応募人員 | 受検人員 | 受検倍率 | 合格人員 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都立一橋高等学校 | 50人 | 69人 | 66人 | 1.32倍 | 52人 |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 25人 | 80人 | 71人 | 2.84倍 | 25人 |
| 東京都立砂川高等学校 | 50人 | 89人 | 84人 | 1.68倍 | 50人 |
募集人員は、後期選抜の人員を除いた数です。
出典:東京都教育委員会『令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況(通信制課程における選抜(前期選抜))』、東京都教育委員会『令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表』
東京都立新宿山吹高等学校は受検倍率が2.84倍で、合格したのは受検した人のおよそ3人に1人です。東京都立一橋高等学校では約8割、東京都立砂川高等学校では約6割の人が合格しています。
前期選抜は3校のうち1校にしか出願できませんが、4月に行われる後期選抜は3校それぞれに出願できます。
都立の通信制高校の転入・編入の倍率
東京都教育委員会は、学期ごとの転学・編入学募集の実施結果を公表しています。令和8年度第二学期の募集から、通信制課程の結果も公表されました。3校の結果は次のとおりです。
| 学校 | 学年 | 募集 | 応募 | 受検 | 合格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京都立一橋高等学校 | 第1学年相当 | 20 | 25 | 19 | 19 |
| 東京都立一橋高等学校 | 第2学年相当以上 | 79 | 49 | 38 | 38 |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 第1学年相当 | 18 | 38 | 35 | 19 |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 第2学年相当以上 | 18 | 29 | 22 | 20 |
| 東京都立砂川高等学校 | 第1学年相当 | 20 | 15 | 15 | 15 |
| 東京都立砂川高等学校 | 第2学年相当以上 | 51 | 36 | 34 | 34 |
単位は人。令和8年度第二学期(2026年10月2日公表)の結果です。第二学期の募集は、高校に在籍している人の転学だけが対象です。
出典:東京都教育委員会『令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集の実施結果』
東京都立一橋高等学校と東京都立砂川高等学校は、受検した人の全員が合格しました。東京都立新宿山吹高等学校の第1学年相当は、受検した35人のうち合格したのは19人で、受検した人のおよそ半分です。
募集人員や結果は、募集の時期ごとに東京都教育委員会のホームページに掲載されます。転入・編入を考えている人は、まず募集人員を確認し、志望する高校に問い合わせましょう。
参考:東京都教育委員会『転学・編入学情報』、東京都立一橋高等学校 通信制『令和8年度 第二学期 転学・編入学募集について』
都立の通信制高校の転入・編入の方法
都立の高校では、学期ごとに「転学・編入学募集」を行っています。転入・編入の方法や条件を紹介します。
学期ごとの募集時期と募集人員
都立高校の転学・編入学募集は、学期ごとに年3回行われます。
| 募集 | 対象 | 通信制の出願 | 入学の時期 |
|---|---|---|---|
| 第一学期 | 転学と編入学 | 4月上旬 | 学年の初め |
| 第二学期 | 転学のみ | 8月中旬~下旬 | 第二学期の初め |
| 第三学期 | 転学のみ | 12月上旬 | 第三学期の初め |
※通信制の出願の時期は、令和8年度の第一学期・第二学期と令和7年度の第三学期の例です。
令和8年度の通信制課程の募集人員は次の通りです。
| 学校 | 第一学期(第2学年相当以上) | 第二学期(第1学年相当) | 第二学期(第2学年相当以上) |
|---|---|---|---|
| 東京都立一橋高等学校 | 63人 | 20人 | 79人 |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 83人 | 18人 | 18人 |
| 東京都立砂川高等学校 | 32人 | 20人 | 51人 |
令和8年度第一学期の募集は第2学年相当以上だけでした。第三学期の募集は、2026年10月8日時点で発表されていません。令和7年度の第三学期は、東京都立一橋高等学校と東京都立砂川高等学校の2校が募集しました。募集の有無と人員は、学期ごとに東京都教育委員会のページで確かめましょう。
出典:東京都教育委員会『都立高等学校の転学・編入学について』、東京都教育委員会『令和8年度第一学期都立高等学校転学・編入学募集(通信制課程)』、東京都教育委員会『令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集』、東京都教育委員会『令和7年度第三学期都立高等学校転学・編入学募集』
都立の通信制高校への転入方法
転入(転学)は、今の高校に在学したまま、ほかの高校に移ることです。募集は年3回(3月、8月、12月)です。
都立の通信制高校に転入するには、次の条件を満たす必要があります。
- 現在、高校に在学していること
- 都内に住所または勤務先があること(入学日までに都内に住所または勤務先を持つことが確実な人も可)
- 志望する高校のスクーリングに出席できること
応募時には次の書類が必要になるので、準備しておきましょう。
| 必要書類 | 入手先 |
|---|---|
| 転学・編入学募集用入学願書 | 志望する高校 |
| 志願者の住所または勤務先が確認できるもの (住民票記載事項証明書、在勤証明書など) |
役所、勤務先 |
| 転学照会書および在学証明書 | 在籍している高校 |
| 単位修得証明書および成績証明書 | 在籍している高校 |
| その他、志望する高校の校長が定める書類 | 志望する高校に確認 |
必要な書類は学校によって異なるので、志望する高校に直接問い合わせましょう。このほか、入学考査料950円(現金で納付)が必要です。
転入の場合、転入先に入学するまでは今の高校に在籍している必要があります。先に今の高校を退学すると編入学の扱いになり、応募できるのは年1回(3月)の募集だけになるので注意しましょう。
全日制・定時制・通信制の間で転学するときは、修得した単位に応じて、相当する学年に転入することができます。
出典:e-Gov法令検索『学校教育法施行規則』(第92条)
東京都立一橋高等学校や東京都立新宿山吹高等学校では、前の高校で修得した単位を卒業に必要な単位として引き継げます。東京都立一橋高等学校の場合、修得した単位が14単位以上なら第2学年相当、13単位までなら第1学年相当として応募します。
都立の通信制高校への編入方法
編入(編入学)は、高校を退学した後に改めて入学することや、高等専門学校など種類の異なる学校から入学することです。都立の通信制高校に編入するには、次のどちらかに当てはまる必要があります。
- 高校などで第1学年相当以上の単位を修得した後に退学した人で、都内に住所または勤務先がある人(募集は年1回、3月)
- 中等教育学校の後期課程、高等専門学校、特別支援学校の高等部などに在籍している人(募集は年3回、3月・8月・12月)
高校の第1学年の途中で退学し、単位を修得していない人は、転学・編入学募集には応募できません。その場合は、4月に入学する新入学生の選抜に応募できます。
どの募集でも、出願の前に単位の照合が必要です。
応募時には次の書類が必要になるので、準備しておきましょう。
| 必要書類 | 入手先 |
|---|---|
| 転学・編入学募集用入学願書 | 志望する高校 |
| 志願者の住所または勤務先が確認できるもの (住民票記載事項証明書、在勤証明書など) |
役所、勤務先 |
| 最終在籍校の単位修得証明書 | 在籍していた高校 |
| その他、志望する高校の校長が定める書類 | 志望する高校に確認 |
入学考査料950円(現金で納付)が必要です。
高等学校卒業程度認定試験の合格科目を単位として認めるかどうかは、高校ごとに扱いが異なります。志望する高校に確認しましょう。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、東京都教育委員会『転学・編入学情報』、東京都立一橋高等学校 通信制『令和8年度 第二学期 転学・編入学募集について』、東京都立一橋高等学校 通信制『Q&A』、東京都立新宿山吹高等学校『Q&A』
都立の通信制高校の入試内容
都立の通信制高校の入試では、学力検査が行われます。
新入学生の入試内容
令和9年度(2027年4月入学)の新入学生の選抜は、前期選抜と後期選抜の2回です。
| 選抜 | 出願 | 学力検査 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 前期選抜 | インターネット出願 (2026年12月18日~2027年2月4日) 3校のうち1校のみ |
2027年2月22日 | 2027年3月1日 |
| 後期選抜 | 2027年4月1日・2日 3校それぞれに出願できる |
東京都立一橋高等学校:4月4日 東京都立新宿山吹高等学校:4月5日 東京都立砂川高等学校:4月6日 |
2027年4月9日 |
学力検査は前期選抜・後期選抜ともに、国語・数学・英語の3教科を総合した検査問題で行います。検査時間と、学力検査と調査書の比重は次の通りです。
| 高校 | 検査時間 | 学力検査:調査書 |
|---|---|---|
| 東京都立一橋高等学校 | 60分 | 8:1 |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 70分 | 20:3 |
| 東京都立砂川高等学校 | 60分 | 8:1 |
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、東京都『令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について』
3校とも、調査書よりも学力検査の結果を重視しています。調査書では、学力検査を行う3教科の評定はそのまま、学力検査を行わない教科の評定は2倍にして点数にします。
東京都立一橋高等学校によると、第1学年相当の問題は中学卒業程度の基礎的な問題です。中学校の教科書で復習しておくといいでしょう。
転入・編入生の入試内容
東京都立一橋高等学校や東京都立新宿山吹高等学校では、転学・編入学募集でも学力検査があります。例えば東京都立一橋高等学校の令和8年度第二学期の募集では、「現代の国語」「言語文化」「数学Ⅰ」「英語コミュニケーションⅠ」の内容を総合した学力検査を45分で行いました(150点満点)。
第2学年相当以上の問題は、高校1年修了程度の基礎的な問題です。検査の内容や時間は学校や募集の時期によって異なるので、募集案内で確認しましょう。東京都立一橋高等学校と東京都立新宿山吹高等学校の転学・編入学募集の案内には、過去の検査問題の受け取り方も書かれています。
特に編入する人は一度高校を退学しているので、勉強を忘れているかもしれません。入試日までに復習をしておくことをおすすめします。
参考:東京都立一橋高等学校 通信制『令和8年度 第二学期 転学・編入学募集について』、東京都立新宿山吹高等学校『入試案内』
公立の通信制高校と私立の通信制高校の違いは、次の記事で紹介しています。
まとめ
都立の通信制高校は東京都立一橋高等学校・東京都立新宿山吹高等学校・東京都立砂川高等学校の3校で、授業料は1単位あたり336円です。就学支援金の申請をすれば授業料は実質0円になり、主にかかるのは教科書・学習書の代金や交通費です。
新入学の前期選抜は3校とも受検した人数が募集人員を上回っていて、令和8年度の受検倍率は1.32~2.84倍でした。転入・編入の結果は学期ごとに公表されていて、令和8年度第二学期は東京都立一橋高等学校と東京都立砂川高等学校で受検した人の全員が合格しました。東京都教育委員会のホームページで募集人員を確認し、早めに志望する高校に問い合わせましょう。
都立の通信制高校は、自宅での自学自習が中心で、レポートの提出とスクーリングへの出席を自分で計画して進めます。私立の通信制高校にはサポートの充実やユニークなコースなどの魅力があります。
学費面だけでなく、総合的に判断するためにもよく比較検討されることをおすすめします。
