通信制高校の学習センターやキャンパスとは?どう利用すればいい?

通信制高校のホームページや資料を見ていると、「学習センター」や「キャンパス」という言葉をよく見かけます。
このページでは通信制高校の学習センターやキャンパスについて、その意味や利用方法などについてご紹介します。
通信制高校のキャンパス・学習センターとは
通信制高校には、全国から生徒を募集する「広域」の学校と、学校のある都道府県(ほかに1つの都道府県まで)に住む人などを対象にする「狭域」の学校があります。令和7年度は、通信制高校323校のうち広域が133校、狭域が190校でした。
出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』、e-Gov法令検索『学校教育法施行令』(第24条)
いずれにしても、毎日登校するわけではないので、本校が遠くてもそれほど問題ではありません。
ただ、スクーリングのときは本校が遠いと不便です。そのため、スクーリングや学習内容の質問、進路の相談などをしやすいように、各地にキャンパスや学習センターを設けている学校があります。
法令では、こうした施設を「通信教育連携協力施設」といい、次の2つに分けています。
- 面接指導等実施施設:スクーリング(面接指導)や試験を行う施設。分校や協力校が基本
- 学習等支援施設:進路や心身の健康の相談、レポートに関する事務など、学習を支える施設(スクーリングや試験は行わない)
令和7年度は全国に3,730か所あり、そのうち面接指導等実施施設が1,584か所、学習等支援施設が2,106か所でした。キャンパスや学習センターでスクーリングを受けられるかどうかは、学校の資料で確かめましょう。
出典:e-Gov法令検索『高等学校通信教育規程』(第3条)、文部科学省『学校基本調査』(令和7年度)
なお、学習センターとキャンパスはほぼ同じ意味で使われることもありますが、キャンパスは「校舎」としての意味合いが強いようです。
通信制高校のキャンパス
キャンパスは、広域の通信制高校が各地に設けている校舎のことです。キャンパスによっては、部活動をしたり、放課後にクラスメイトと話したりと、全日制に近い学校生活を送れるところもあります。
通信制高校はキャンパスの場所が重要
通信制高校の中でも「通学コース」があり、週4日や5日の登校を希望する人は自分が通いやすい場所にキャンパスがあるかどうかを確かめておきましょう。
キャンパスが開いている日には、先生やスタッフに、勉強で分からない点や単位の修得、進路について相談できます。開いている日や相談の体制は、キャンパスによって違います。
通信制高校の学習センターとは

学習センターというのは広域の通信制高校が全国各地に住んでいる生徒のために、学習をサポートする目的で設けられている教室のことをいいます。
学習センターでもレポート作成の中でわからないところがあったときなど、先生に質問することができます。
スクーリングは、本校のほか、学校が定めた施設(分校や協力校など)で行うことができ、学習センターでスクーリングを受けられる学校もあります。
駅の近くなど、通いやすい場所にある学習センターもあります。
キャンパスや学習センターは学習塾を利用するケースもある
通信制高校のキャンパスや学習センターは、学校独自が校舎を持っている場合だけでなく、各地域のビルの一室を借りたり、学習塾を借りたりして指導を行っているケースもあります。
そのような施設でスクーリングができない場合は、本校や学校が指定する会場でスクーリングを受けることになります(学校によって異なります)。
通信制高校のキャンパスの例
通学コースのあるキャンパスでは、全日制に近い学校生活を送れるところもあります。いくつかの学校のキャンパスの例をご紹介します(2026年10月時点の各校の公式サイトによる)。
第一学院高等学校のキャンパス
第一学院高等学校の本校は茨城県高萩市と兵庫県養父市にあります。
一方、キャンパスは全国主要都市を中心に68キャンパス(2026年4月時点、提携キャンパス・グループ内キャンパスを含む)があります。
コースには、芸能・スポーツ・美容・ペットなどもあります。これだけ多くのキャンパスがあれば、通いやすいところを選びやすいでしょう。
過去にいじめや不登校の経験があり、地元で知り合いに会うのが心配な場合は、通うキャンパスや登校日数を学校に相談してみましょう。
キャンパスによってコースが異なる
第一学院高等学校では、キャンパスによって学べるコースが異なるので注意が必要です。
また、第一学院高等学校には、提携している塾やフリースクールで学ぶキャンパスもあります。
学校選びの際には、コース選びと同時にどのキャンパスを利用することになるのか、といった点もよく調べておきましょう。
クラーク記念国際高等学校
クラーク記念国際高等学校の本校は北海道深川市にあり、北海道から沖縄まで全国にキャンパスがあります。
同校には「週5日通学」「オンライン+通学」「自宅学習」の3つの学びのスタイルがありますが、キャンパスによって選べるスタイルやコースが異なります。
事前によく確認してください。
出典:第一学院高等学校『学校概要』、クラーク記念国際高等学校『キャンパス一覧』
通信制高校の学習センターの例
学習センターを設けている通信制高校をご紹介します。(2026年10月時点の各校の公式サイトによる)
松陰高等学校
松陰高等学校の本校は山口県岩国市にあります。
松陰高等学校の学習センター
同校の学習センターは、東京・神奈川・愛知・大阪・福岡など全国22都府県にあり、公式サイトの学習センター検索で探せます。
当サイトでは、松陰高等学校 春日井学習センターと松陰高等学校 新潟中央校を紹介しています。
全国に学習センターがある鹿島教育グループ
鹿島学園高等学校は「鹿島教育グループ」として鹿島朝日高等学校、鹿島山北高等学校と姉妹校提携をしています。
鹿島学園高等学校だけでも、全国約400か所に学習センターがあります。
自分のスタイルに合った学習センターが見つかる
学習センターによって通学日数やコースが異なるので、公式サイトの学習センター検索で、通いやすい学習センターの内容を確かめましょう。
公立の通信制高校は協力校でスクーリングを実施
ここまでは私立の通信制高校のキャンパスや学習センターをご紹介してきました。
公立の通信制高校は、私立のように各地に学習センターを置くことは少なく、本校や協力校でスクーリングを行うのが一般的です。
公立の通信制高校は、81校のうち79校が狭域(令和7年度)で、多くは学校のある都道府県に住んでいるか、勤めている人が対象です。それでも、住んでいる場所によっては本校まで行くのが遠いことがあります。
そういったときのために、協力校(学校が指定するスクーリング会場)でのスクーリングを実施している学校があります。
協力校やスクーリング会場は、学校によって違います。入学を考えている学校の募集要項で確かめましょう。
通信制高校を選ぶ際はキャンパスや学習センターにも注目
通信制高校は各校がさまざまな特徴を打ち出し、アピールしています。それらを見て学校を選ぶといいのですが、中にはスクーリングは本校での集中スクーリングのみという場合があります。
また、キャンパスや学習センターによって、実施しているコースが異なることもあるので、事前によく確認するようにしましょう。
資料請求とキャンパスの確認が大切
通信制高校を選ぶ場合は、複数の学校から資料請求することが大切です。1校だけでなく複数の学校の資料を比較検討することで、各校の違いが見えてくるからです。
さらにキャンパスや学習センターの確認に行くようにしましょう。
「キャンパス」という名前がついていても、現実には学習塾だったり、ビルの1室で少人数での指導だったりすることがあります。
せっかく通学コースを選んだのに、キャンパスに行ってみたら生徒は3~4人しかいない……ということが起こる可能性があります。
大手の私立通信制高校ではキャンパスごとの学校説明会や体験授業などを行っているので、ぜひ参加してみましょう。
