通信制高校の生徒の平均年齢は?何歳まで学べる?

様々な理由から自分の年齢が気になって、高校に入学や転入ができない。できるか不安という方は多いです。
そこで当記事では通信制高校の生徒の平均年齢や年齢層、通信制高校では何歳まで学ぶことができるのか紹介しています。
通信制高校は何歳まで学べる?
結論から言ってしまうと、通信制高校は何歳であっても入学・転入して勉強を学ぶことができます。
年齢制限は一切ありません。文部科学省の「学校基本調査」(令和7年度)を見ると、60歳以上の生徒も240人在籍しています。
どんな年齢であっても堂々と学ぶことができるのは、通信制高校の大きなメリットと言えるでしょう。
統計から見る通信制高校生の平均年齢や年齢層
通信制高校の生徒の平均年齢は、文部科学省などの公的な資料では公表されていません。ただし、文部科学省の「学校基本調査」(令和7年度)で年齢別の生徒数を見ると、私立は15~19歳が98.4%、公立は15~19歳が72.3%です。
公立と私立では年齢層が大きく違い、公立には20歳以上の生徒も多く在籍しています。この点について下記で詳しく見ていきましょう。
出典:文部科学省『学校基本調査』(令和7年度、表158「年齢別生徒数」。割合は人数から計算)
公立通信制高校の生徒の年齢層
文部科学省の「学校基本調査」の令和7年度のデータを見ると、公立通信制高校の各年代の生徒数と割合は以下のようになっています。
| 年齢 | 生徒数(割合) |
|---|---|
| 15歳 | 6,745人(10.9%) |
| 16歳 | 10,080人(16.3%) |
| 17歳 | 13,280人(21.4%) |
| 18歳 | 9,789人(15.8%) |
| 19歳 | 4,955人(8.0%) |
| (15~19歳の合計) | 44,849人(72.3%) |
| 20~24歳 | 9,320人(15.0%) |
| 25~29歳 | 2,721人(4.4%) |
| 30~39歳 | 3,063人(4.9%) |
| 40~49歳 | 1,442人(2.3%) |
| 50~59歳 | 420人(0.7%) |
| 60歳以上 | 193人(0.3%) |
| 計 | 62,008人 |
17歳がもっとも多く、15~19歳の生徒は約7割です。
一方で、20歳以上の生徒も約3割(17,159人)在籍しています。
この点から、年齢を理由に定時制高校への通いにくさを感じている方は、公立の通信制高校に転入するのも一つの手と言えるでしょう。
私立の通信制高校の生徒の年齢比率
同じく文部科学省の「学校基本調査」(令和7年度)によると、私立の通信制高校の場合は以下のように公立と比べて10代が圧倒的に多くなっています。
| 年齢 | 生徒数(割合) |
|---|---|
| 15歳 | 59,352人(24.4%) |
| 16歳 | 76,615人(31.5%) |
| 17歳 | 86,483人(35.6%) |
| 18歳 | 13,722人(5.6%) |
| 19歳 | 3,008人(1.2%) |
| (15~19歳の合計) | 239,180人(98.4%) |
| 20~24歳 | 2,658人(1.1%) |
| 25~29歳 | 460人(0.2%) |
| 30~39歳 | 488人(0.2%) |
| 40~49歳 | 245人(0.1%) |
| 50~59歳 | 111人(0.0%) |
| 60歳以上 | 47人(0.0%) |
| 計 | 243,189人 |
出典:文部科学省『学校基本調査』(令和7年度、表158「年齢別生徒数」。割合は人数から計算)
このように公立と私立では年齢の構成に違いがあるものの、どちらも30代未満が多数ということがわかります。
ただ、少数派ですが40代、50代、60代といった年代の人も勉強しています。
通信制高校は全日制、定時制のように教室で生徒が一斉に授業を受けるわけではありません。基本は自宅での学習とレポート提出です。
学校に通う(スクーリング)のはコースによりますが、年に数回、月に1回、週に1回と全日制や定時制の高校と比較してかなり少ないです。
通っている生徒自体は10代が中心ですが、そもそも会う機会が少ないので年齢を気にせず勉強をできるのが通信制のメリットだといえます。
通信制高校の入学条件
文部科学省では通信制高校の入学資格を次の通りとしています。(なお、この入学資格は全日制高校・定時制高校でも同じです。)
- 中学校(または特別支援学校中等部)を卒業した人、または卒業見込みの人
- 外国で学校教育における9年の課程を修了した人
- 中学校を卒業した人と同等以上の学力があると認定された人
定時制高校の年齢層・平均は?
定時制高校にも年齢制限はなく、10代から大人まで通っています。ただし、定時制高校の年齢別の生徒数は、文部科学省の学校基本調査では公表されていません。
20代以降でも気にせず入学可能
とはいえ定時制高校は20代以降でも問題なく入学することができます。
少数ですが20代や30代の方も通っています。
とはいえ、20代や30代で定時制高校に入学することへ抵抗感を覚える人もいるはずです。
その場合は定時制高校よりも様々な年齢層の方がいる、通信制高校に入学するのも良いでしょう。通信制高校には、60歳以上で高卒資格を目指している人もいます。
通信制高校選びに迷ったら

さまざまな年代の人が通信制高校を選ぶ理由
文部科学省の学校基本調査によると、令和7年度の通信制高校は333校(公立82校・私立251校)で、生徒数は305,197人です。
出典:文部科学省『学校基本調査』(令和7年度、表156・表158)
少子化にも関わらず、多くの生徒が通信制高校で学んでいます。その背景や理由を探ってみましょう。
文部科学省の委託調査(平成23年度)で、通信制高校の生徒に入学した動機や理由を聞いた結果は、次のとおりです。
- 高等学校の卒業資格が必要だと思ったから……45.8%
- 自分のペースで学習が進められると思ったから……17.7%
- 健康・身体的理由により毎日通学することができないので……8.6%
- 経済的に働く必要があったから……5.4%
- 全日制高校を受験したが、合格しなかったから……5.2%
- 経済的には問題がないが、働きながら学ぶことに意義があると思ったから……3.9%
- 時間にゆとりを持って勉強したいと考えたので……3.1%
- 全日制高校を受験したかったが、合格する自信がなかったから……2.9%
- 時間にゆとりができたので、勉強したいと思ったから……1.6%
- その他……5.9%
出典:文部科学省『定時制課程・通信制課程高等学校の現状』(資料2-2。元の調査は平成23年度文部科学省委託事業「高等学校定時制課程・通信制課程の在り方に関する調査研究」)
このように半数近くの方は「高校卒業資格を得たい(必要だと感じた)」という理由で通信制高校を選んでいます。
親に言われて高卒資格を取るために入学したり、中卒や中退で働き始めたものの、社会に出て高卒資格の必要性を認識したりする人もいます。
通信制高校に入学する人の種類
また、通信制高校に入るのは次のような人が多いです。
- 全日制高校からの転校(転入)した人
- 全日制高校を退学してから中途入学(編入)した人
- 中学時代に不登校や引きこもりだった人
- 仕事やアルバイトをしながら高校卒業を目指している人
- 芸能、スポーツ、音楽などの活動をしながら高校卒業を目指している人
- 学校以外のことに時間を注ぎたい人
- 経済的な事情から高校に進学できなかった人
- 中学校卒業後に出産や子育てがあり高校に入学できなかった人
- 過去に高校で勉強したことのない社会人
- 働き始めてから高卒資格を取りたくなった社会人
通信制高校はいじめや学業不振といったネガティブな理由から通う人が多いイメージですが、最近はスポーツや芸能界で活躍していて全日制に通う時間のない方が通信制高校を卒業する事例も多くなっています。
通信制高校なら毎日登校しなくても自分のペースで学習できるため、練習や試合、芸能活動などで忙しい人でも高校卒業できるというメリットがあるからです。
社会人やシニアにおすすめの通信制高校
集中スクーリングがあるルネサンス高等学校
通信制高校では、各科目のスクーリング(面接指導)に出席することに加えて、特別活動(ホームルーム活動や学校行事など)に卒業までに30単位時間以上出席することが必要です。
働いていない10代なら時間はたっぷりあるのでスクーリングの時間が取れますが、社会人として働いている場合はスクーリングの時間を確保することが困難です。
そこでおすすめなのが、ルネサンス高等学校の「集中スクーリング」です。
ルネサンス高等学校では、3泊4日の集中スクーリングと、日程を分けて参加する分割型から選べます。登校は最短で年5日で、60歳以上の生徒も在籍しています。
集中スクーリングに参加すれば、あとは自宅学習とレポートの提出で単位の修得を目指せるので、まとまった休みを取りやすい社会人の方にもおすすめです。
ルネサンス高等学校以外では、北海道や九州などの遠隔地に本校がある学校でよく実施されています。
オンライン学習が充実している第一学院高等学校
働きながら勉強するのは実際にやってみるとかなり大変です。仕事で疲れ切ってしまい勉強しようなんて思えない日もあれば、残業で教科書を広げる時間が取れないということもあると思います。
そんな時に便利なのが、第一学院高等学校のオンラインスタイル「Mobile HighSchool」です。授業もレポートの作成・提出も、PCやタブレットで完結します。
先生にはSlack(チャットツール)で質問することもできるので、忙しく働く人にとっては便利です。
通勤時間や仕事の休憩中など、学びたい時にすき間時間を見つけて学習を進められます。
担任制なので、学習のことや進路のことも相談できます。
出典:ルネサンス高校グループ『社会人の皆様へ』、第一学院高等学校『Mobile HighSchool』(2026年10月時点)
子どもがいる場合;託児サービスのある通信制高校
子育て中の人にとって問題なのはスクーリングですが、通信制高校の中にはスクーリング時に託児を行っているところがあります。
託児サービスがある通信制高校は、公立校を中心にいくつかあります。学校サイトで託児について確認できた学校は次の通りです。
預けられる子どもの年齢や利用方法は高校によって異なるので、事前に確認しましょう。勇志国際高等学校のみ、私立となっています。
| 学校名 | 場所 |
| 東京都立新宿山吹高等学校 | 東京都新宿区 |
| 神奈川県立横浜修悠館高等学校 | 神奈川県横浜市泉区 |
| 群馬県立前橋清陵高等学校 | 群馬県前橋市 |
| 茨城県立水戸南高等学校 | 茨城県水戸市 |
| 長野県長野西高等学校 | 長野県長野市 |
| 勇志国際高等学校 | 熊本県天草市 |
(2026年10月時点の各校の公式サイトによる)
なお、もし子供が生まれる前に高校に通っていた時期があれば、そこで取得した単位が卒業単位として認定されます。
卒業までの修得単位数が大きく軽減されますし、単位の移行は先生や学校長の許可がいるので必ず以前に通っていた確認しましょう。
ネット学習に対応している学校もおすすめ
託児サービスつきの通信制高校は限られていますので、入学が難しい場合は子育て中の方にもネット学習のできる通信制高校がおすすめです。
子育ての合間にスマホやタブレット、PCなどを活用して学習を進められます。
通信制高校選びに迷ったら

自分のペースで学べるヒューマンキャンパス高等学校
ヒューマンキャンパス高等学校は、自分のペースで勉強を進めることができるのが特徴です。
また、自宅学習もできるのはもちろん、姉妹校ののぞみ高等学校と合わせて全国45か所に学習センターがあるので、スクーリングをする際も自宅の近くに無理なく通えます。
60分野100職種以上の専門学習
ヒューマンキャンパス高等学校では、60分野100職種以上に対応した専門学習ができます。メイクやイラストのような分野から、音楽や芸術、各種スポーツ、英会話といった分野まで、興味のあることを学べます。
若いころに高校に進学できなかった方も、ぜひ通信制高校で卒業を目指してみましょう。
出典:ヒューマンキャンパス高等学校『理念と特長』(2026年10月時点)
入学に必要な資料や情報や無料で請求できる資料に載っていますので、いくつか気になる学校の資料を取り寄せて比較検討してみると良いでしょう。
旅行気分でスクーリングができる学校もある
私立の通信制高校の中には北海道や沖縄、屋久島などに本校があり、そこで数日間宿泊してスクーリングを受けるところもあります。
旅行気分が味わえる上に、当時できなかった修学旅行を楽しむことができます。
ただし、体験学習の中には10代向きのため体力が必要なものもあるので、事前に内容を確認しておきましょう。
例えば高野山高等学校では、世界遺産の高野山にある本校で、年に1~2回、3~5日間のスクーリングを行っています。遠方の人のために宿坊が用意されているので、歴史や史跡に興味がある人にはおすすめです。
出典:高野山高等学校 マイ・ウェイコース『集中スクーリング』(2026年10月時点)
通信制高校の生徒の平均年齢まとめ
通信制高校で学ぶ生徒の平均年齢は公表されていませんが、令和7年度の学校基本調査では、私立は15~19歳が98%を超え、公立でも約7割が15~19歳です。
ただ、通信制高校には年齢の上限がないため、20代はもちろん社会人やシニアでも入学できます。
働きながら通信制高校に通うことを検討している方は、必ず資料請求をしてネット学習ができるか、スクーリングの場所と回数は無理がないか、通う時期は繁忙期じゃないかよく確認しておきましょう。