高校の最低出席日数は何日?3分の2の目安と、ギリギリで留年しそうなときの対策

高校生の中には、出席日数が足りなくなり「このままだと学校を休みすぎて留年しそう」と頭を抱えている人もいるかと思います。
しかし、早めに対策をとることで、留年を避けられることもあります。
今回の記事では、高校の最低出席日数の考え方と、留年しそうな高校生ができる対策について紹介します。
高校の最低出席日数は何日?

高校の最低出席日数は、法律では定められていません。学校教育法施行規則では、校長が生徒の平素の成績を評価して課程の修了や卒業を認めるとされていて、出席日数の決まりはありません。単位の修得は、学習指導要領に従って学校が認めます。
出典:e-Gov法令検索『学校教育法施行規則』(第104条で準用する第57条)
実際には、都道府県の規則などで、科目ごとに授業時数の3分の2以上出席することを単位修得の条件にしている例が多く見られます。例えば栃木県の県立学校管理規則では、「学校所定の学習時間の3分の2以上学習した生徒」について単位の修得を認めるとしています。数えるのは日数ではなく、科目ごとの授業の時数です。
出典:栃木県『県立学校管理規則』(第13条)
また、文部科学省の調査(令和7年度)では、全日制の公立高校の年間の授業日数は「190日~199日」が最も多く、普通科などで59.2%でした。
仮に、授業日数に3分の2を当てはめて日数で計算すると、目安は次のようになります。実際は科目ごとの時数で判定されるので、あくまでも目安です。
| 授業日数 | 出席が必要な日数の目安 | 欠席できる日数の目安 |
|---|---|---|
| 190日の場合 | 127日 | 63日 |
| 200日の場合 | 134日 | 66日 |
出典:文部科学省『令和7年度公立高等学校等における教育課程の編成・実施状況調査の結果について』
「133日」という数字がよく見られますが、法令などで決まった数字ではありません。授業日数200日に3分の2を当てはめると133.3日なので、「3分の2以上」なら134日が目安になります。
ただ総授業数や進級できる条件は学校によって変わるので、在籍している学校の規定を見て確かめるようにしましょう。
高校の出席日数がギリギリで留年しそうな場合の対策

高校の出席日数がギリギリで留年しそうな場合も、すぐに諦める必要はありません。
まずは担任の先生や学年主任に早めに相談し、これから解説する対策を考えてみましょう。
救済措置を設けている場合チャンスを利用する
高校によっては、出席日数や成績が不足している場合、生徒に対して救済措置を設けてくれる学校があります。
- 成績が基準に届かなかった科目で、追試や補習を受けることで単位を認めてもらう
- 出席日数が足りない場合に夏休みや冬休みに補習をおこなう
このような救済措置を設けているところがあります。
救済措置がある場合は、そのチャンスを利用して留年を避けるようにしましょう。救済措置があるかどうかは学校によって違うので、早めに先生に確かめておくことが大切です。
学校の外の相談先も使う
教育支援センター(適応指導教室)は主に小・中学生向けの施設ですが、自治体によっては高校生も相談できます。
高校生が学校の外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けた場合、校長の判断で指導要録上の出席扱いにできることがあります。
ただし、文部科学省の通知では、この出席扱いは科目の履修の認定に必要な授業への出席とは別のもので、履修の認定は在籍している学校の基準で行うとしています。出席扱いになっても、それだけで留年を防げるわけではありません。単位のことは、在籍している学校に確かめましょう。
出典:文部科学省『高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について』(平成21年3月12日)
通信制高校へ転入する
出席日数がギリギリで留年しそうな場合の対策として“通信制高校へ転入する”という対策も挙げることができます。
出席日数がギリギリで不登校気味の高校生が通信制高校への転入をすることは何故良いのか、その理由については以下の2つが挙げられます。
スクーリング(登校)日数が少ない
通信制高校には、月1回や週1回、週3回など、登校日数を選べる学校があります。中には年5日程度の登校から卒業を目指せる学校もあります。
登校日数が少なければそれだけ空いた時間を自由に使えますので、趣味や自分がやりたいことに没頭することもできるでしょう。
また、私立の通信制高校には、学力試験を行わず面接や作文などで選考する学校も多いので、たくさんの通信制高校から自分に合ったところを選べます。
相談できる体制のある学校が多い
文部科学省の調査(令和7年度)では、スクールカウンセラーに相談できる体制を整えている通信制高校は84.5%でした。不登校を経験した高校生が転入する場合も、相談しやすい環境の学校を選べます。
出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』
不安や悩みが出た場合にすぐに相談できる環境だけでなく、登校が難しい高校生に対してもさまざまな対策を行ってくれる学校があります。
通信制高校選びに迷ったら

留年しそうな高校生へ:登校日数の少ない学校の例
ルネサンス高等学校

ルネサンス高校グループの2024年度の卒業率は97.8%です(1・2年次に必要な単位を修得して3年次を迎えた生徒の卒業率)。
ルネサンス高等学校の登校は最短で年5日です。スクーリングは、年に1回の「宿泊集中型」と、2回もしくは複数回に分けて参加する「分割型」から選べます。
大学への進学実績もあるので、大学進学を考えている人も検討してみるとよいでしょう。
第一学院高等学校

第一学院高等学校は、全国主要都市を中心に68キャンパス(2026年4月時点、提携キャンパス・グループ内キャンパスを含む)があります。
また、オンラインで学ぶ「Mobile HighSchool」もあり、授業もレポートの作成・提出もPCやタブレットで完結します。スクーリングは高萩校か養父校で行い、日程と日数は入学時期や履修単位数によって変わります。
高宮学院高等部

高宮学院高等部は、年5回の出席から高校卒業を目指せる学校です。
出席は、次のどの形でも高校卒業を目指せます。
- 週1日~5日…自由に選べます。
- 年5回…とびとびでも、連続して出席してもかまいません。
- 月に1回…毎月でなくてもかまいません。
曜日も平日や土日から選べるので、自分の都合に合わせてスクーリングの日を決められます。
このように、高宮学院高等部は自分のペースで高校に通える点も魅力の一つです。
また、少人数での授業だけでなく、一人ひとりに合わせた個別指導も行っています。
おおぞら高等学院
おおぞら高等学院は、屋久島おおぞら高等学校のサポート校です。
全国にキャンパスがあり、「みらい学科」の基礎コースは、週1日~5日(月曜日~金曜日)の中から自分のペースで登校できます。
基礎コースの授業はクラス形式で、少人数の個別形式での学習も選べます。
また、みらい学科には「個別指導コース」もあります。登校は週1日~5日から選べ、午後(12:50~17:20)からスタートする個別形式の学習で、一人ひとりに合わせた学習メニューに基づいて指導してくれます。
1~3年次のどの時期からでも、ほかのコースに変わることができます。
(各校の紹介は、2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:ルネサンス高等学校『大子本校』、ルネサンス高校グループ『スクーリング』、第一学院高等学校『学校概要』、同『Mobile HighSchool』、高宮学院高等部、おおぞら高等学院『基礎コース』、同『個別指導コース』
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高校の出席日数で留年しそうな場合の対策まとめ
高校の出席日数で留年しそうな場合の対策として、以下のことが挙げられます。
- 救済措置を設けている場合チャンスを利用する
- 学校の外の相談先も使う
- 通信制高校へ転入する
出席日数が足りずに留年しそうな高校生は、通信制高校への転入も選択肢の一つです。
その場合はスクーリング日数の少ないところを選ぶようにしましょう。
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