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不登校の高校生が取れる進路と、単位への影響・相談先

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不登校の高校生に待ち受ける将来とは?現実やリスクを紹介

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高校で欠席が続くと、単位を修得できずに、留年や中途退学につながることがあります。

この記事では、高校の不登校の現状と、単位・進級への影響、高校生が今から取れる進路と相談先を、文部科学省の調査の数字をもとに紹介します。

高校の不登校の現状(令和6年度)

高校_不登校_将来_リスク

文部科学省の調査では、令和6年度の高校の不登校の生徒は67,782人で、1,000人当たり23.3人でした。90日以上欠席した生徒は、不登校の生徒の14.9%です。

不登校の生徒のうち、中途退学に至った人は10,566人(15.6%)、原級留置(留年)になった人は2,963人(4.4%)でした。

出典:文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要』

学校が把握した事実

高校の不登校の生徒について、学校が把握した事実は次のとおりです。全日制・定時制の合計で、複数回答です。

学校が把握した事実 割合
学校生活に対してやる気が出ない等の相談 26.9%
生活リズムの不調に関する相談 26.2%
不安・抑うつの相談 16.0%
学業の不振や頻繁な宿題の未提出 12.8%
いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題 10.2%
入学・転編入学・進級時の不適応による相談 7.0%
親子の関わり方に関する問題 6.7%
どれにも該当しない 11.9%

出典:文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(e-Stat、表5-5・表5-7)

不登校が続くと、単位・進級・卒業はどうなるか

高校では、出席が足りずに単位を修得できないと、進級や卒業ができないことがあります。

高校では、科目ごとの欠課時数が学校の決めた上限を超えると、その科目の単位が認められないことがあります。欠課の数え方と上限の例は、次の記事で紹介しています。

高校生が今から取れる進路

高校_不登校_将来_リスク回避

高校で不登校になった場合や、なりそうな場合に取れる進路を紹介します。

在籍校で学び続ける:出席扱いと自宅で受ける授業

高校でも、学校の外の公的機関や民間施設で相談・指導を受けた日を、校長の判断で出席扱いにできます。ただし、この出席扱いは、科目の履修の認定に必要な授業への出席とは別のものです。令和6年度に学校の外の機関で相談・指導を受けた高校生は13,067人で、このうち出席扱いとなったのは491人でした。

令和6年4月から、全日制・定時制の高校に通う不登校の生徒は、学校が実施していれば、自宅などで受ける遠隔授業や、授業に代えて行う通信教育で、合わせて36単位まで修得できるようになりました。使えるかどうかは、在籍している学校で確かめられます。

出典:文部科学省『高等学校における不登校生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の対応について』(平成21年3月12日)、文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(表5-10③)、文部科学省『高等学校等における多様な学習ニーズに対応した柔軟で質の高い学びの実現について(通知)』(令和6年2月13日)

通信制・定時制の高校へ転入する

今の高校から、通信制高校や定時制高校へ転入する方法もあります。

不登校のきっかけや背景は人によってさまざまですが、通信制高校へ転入することで環境を変えることができ、学び直すきっかけになります。
前の高校で修得した単位と在学した期間は、転入先の学校が認めれば引き継げます。

出典:e-Gov法令検索『単位制高等学校教育規程』(第5条・第7条)

文部科学省の調査(令和7年度)では、通信制高校に入学した生徒の57.0%が中学3年生のときに不登校でした。また、スクールカウンセラーに相談できる体制を整えている通信制高校は84.5%でした。

出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』

中にはモデルやプロゲーマー、スタイリストといった、自分のやりたいことの勉強ができる学校もあります。

転入の条件と時期は、次の記事で紹介しています。

高等専修学校に移る

専修学校の高等課程(高等専修学校)のうち、文部科学大臣が指定した学科を修了すると、大学入学資格が得られます。指定された学科の一覧は文部科学省のページにあります。在学中の高校生を受け入れるかどうかは、学校ごとに違います。

出典:文部科学省『専修学校の高等課程』、文部科学省『文部科学大臣指定専修学校高等課程一覧』(令和8年3月2日現在)

高卒認定試験を受ける

高卒認定試験は、高校に在籍中でも受けられます。合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。ただし、高校を卒業しないと、最終学歴は高校卒業にはなりません。

出典:文部科学省『高等学校卒業程度認定試験の概要』、文部科学省『高等学校卒業程度認定試験Q&A』

高卒認定試験の科目と日程は、次の記事で紹介しています。

高校生が使える相談先

令和6年度に、不登校の高校生のうちスクールカウンセラー・相談員に相談した生徒は19,286人(28.5%)、養護教諭の指導を受けた生徒は14,340人(21.2%)でした。学校の中と外のどの相談・指導も受けていない生徒は29,437人(43.4%)でした。

教育委員会が置く教育支援センター(適応指導教室)は、主に小・中学生向けの施設ですが、令和6年度には高校生283人が相談・指導を受けました。高校生が使えるかどうかは、地域のセンターによって違います。

出典:文部科学省『令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(表5-10③)

学校の外では、次の窓口に電話やチャットで相談できます。

窓口 受付
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) 0120-0-78310。夜間・休日を含めいつでも。原則、かけた地域の教育委員会の相談機関につながる
チャイルドライン(電話) 0120-99-7777。毎日16時~21時。12月29日~1月3日は休み。18歳まで。無料
チャイルドライン(チャット) 月~土の16時~21時と、第4日曜の16時~18時30分。18歳までの子ども
こどもの人権110番(法務省) 0120-007-110。平日8時30分~17時15分。無料。大人も相談できる
都道府県・指定都市の教育相談 文部科学省『子供のSOSの相談窓口』に、地域ごとの窓口の一覧がある

出典:文部科学省『24時間子供SOSダイヤル』、チャイルドライン『電話で話す』、チャイルドライン『チャットで話す』、法務省『こどもの人権110番』、文部科学省『子供のSOSの相談窓口』(2026年10月時点)

フリースクールなどの学校の外の学びの場については、次の記事で紹介しています。

不登校を経験した人のその後

平成18年度に中学3年生で不登校だった人を追跡した文部科学省の調査(平成26年7月公表)では、高校に進学した人のうち、中途退学した人は14.0%でした。

出典:文部科学省『不登校に関する実態調査(平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書)』

中学卒業後の進路や20歳のころの就学・就業、ひきこもりについての調査は、次の記事で紹介しています。

転入を考えるときの学校の例

高校_不登校_将来_転入

転入を考えるときの学校の例を紹介します。

飛鳥未来高等学校

高校_不登校_将来_飛鳥未来高等学校

飛鳥未来高等学校は、奈良本校と全国11のキャンパスがある通信制高校です。週1日~5日まで多彩な通学スタイルから選べ、登校時の服装も自由です。

体育祭や文化祭、スポーツ大会、遠足などの行事があり、参加は自由です。行事はキャンパスによって異なります。

中央高等学院

中央高等学院は、通信制高校の中央国際高等学校と提携するサポート校です。担任の先生に加えて、カウンセラーにも相談できます。

週1日から登校でき、始業は朝10時です。

ルネサンス高等学校

ルネサンス高等学校

ルネサンス高校グループの2024年度の卒業率は97.8%です(1・2年次に必要な単位を修得して3年次を迎えた生徒の卒業率)。ルネサンス高等学校の登校は最短で年5日です。

オプションの「通学スタンダードコース」もあり、新宿代々木キャンパスは週3日通います。週1日・週2日で通えるキャンパスもあります。コース受講費は学費とは別にかかり、通学はスクーリングや特別活動には含まれません。

授業動画とネット学習でレポートを進め、スマートフォンやパソコンで提出できます。

(各校の紹介は、2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:飛鳥未来高等学校、同『キャンパス一覧』、飛鳥未来高校グループ『学校行事』、中央高等学院『よくあるご質問』、同『通信制高校サポートコース』、ルネサンス高等学校『大子本校』、ルネサンス高校グループ『通学スタンダードコース』

不登校の高校生の将来と進路のまとめ

高校で不登校になったときについて、この記事で紹介したことは次のとおりです。

  • 令和6年度の高校の不登校は67,782人で、うち中途退学10,566人、原級留置2,963人
  • 科目ごとの欠課時数が上限を超えると、その科目の単位が認められないことがある
  • 学校の外での相談・指導は出席扱いにできるが、科目の履修の出席とは別
  • 自宅などで受ける授業で36単位まで修得できる制度がある
  • 進路には、通信制・定時制への転入、高等専修学校、高卒認定試験がある
  • 学校の中の相談先と、学校の外の窓口がある

通信制高校の資料は無料で請求でき、登校の日数や相談の体制を比べられます。

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