不登校になりかけの子どもにできる事とは?7つの兆候や原因も紹介
子どもが不登校になりかける場合、共通した兆候や原因が存在しています。
その時に気のせいと思い子どもの変化を見過ごしていると、本当に不登校に陥ってしまう可能性が高いです。
そこで当記事では不登校になりかけの子どもに共通している兆候や原因、適切な対処法を紹介していきます。
不登校になりかけの子どもに共通する兆候とは?
不登校になりかけの子どもに共通する兆候として、以下のものが挙げられます。
- 理由もなくイライラしている
- 落ち込んでいる日が増えた
- 日に日に意欲が低下している
- 寝付きが悪い
- 不眠や過眠気味である
今まで宿題をきちんと行っていた子が急に宿題をしなくなったり、朝が起きにくくなったり、友だちと遊ばなくなったりといったことも。
親御さんは普段の生活に追われて気づかないこともあるので、ちょっとした変化にも気付けるように日々気をつけるようにしましょう。
子どもが不登校になりかける主な原因
子どもが不登校になりかけてしまう原因はいくつか考えられます。
不登校になりかける原因には一体どんなものがあるのか見ていきましょう。
いじめや人間関係の変化
いじめや人間関係の変化により不登校になりかけてしまう場合があります。
いじめにも程度があると思いますが、中学生や高校生は思春期で多感な時期でもあるので、些細な言葉やされたことでもその子にとっては心に大きなダメージを負っている場合も多いです。
また人間関係では、以下のケースが考えられます。
周りの子どもにと合わない- 無理に周りの子どもに合わして過ごしている
- 苦手な子がいる
我慢強い子は無理してしまいがちなので、気づけば学校への足取りも重くなってつい休みがちになってしまうとなってしまうでしょう。
勉強についていけない
小学校と比較すると中学生の勉強は科目も増え、難易度も上がります。
- 真面目に授業を聞いていても理解できない
- 頭の整理がつかない
そのため、上記のような悩みを抱いてしまうことも珍しくありません。
本人が「ついていけない・・・」と感じると、勉強に対して気持ちが追いつかなるので、意欲も低下しやすくなります。
また、自分への自信もなくなってしまうため、自尊心も下がりがちです。
その結果、心を塞ぎ込みやすくなり不登校になりかけてしまうということが考えられるでしょう。
発達障害や学習障害等がある
- 生まれつき脳機能になんらかの偏りがあり精神的、行動的な特有の症状がある発達障害
- 知的な遅れはないものの、学習面での困難が生じる学習障害
以上の障害があることで他の人との差を感じ、不登校になるケースがあります。
空気が読めない、こだわりが強いなどということで周りから距離を置かれ、辛い想いをしてしまうと子どもは心に大きなダメージを追ってしまいます。
また長い文章が理解できない、促音(っ)や拗音(小さな「や・ゆ・よ」)をうまく発音できないなど、周りの子どもはできているのに自分だけできていないという事実も、子どもにとってはひどく悩んでしまう原因になりがちです。
中学生や高校生は思春期なので、大人が思っている以上に繊細だったり周りのことに敏感であったりします。
不登校になりかけの子どもに親ができることは?
不登校になりかけの子どもに対して親ができることがあれば、少しでも気持ちが軽くなるように手助けやサポートをしてあげるべきです。
そこで、親が不登校になりかけている子どもに対してできることについて見ていきましょう。
子どもの言葉や態度などの些細な変化に気をつける
「普段話している子どもの言葉や態度などが今までと変わってきた」など、些細な変化に気づいてあげましょう。
また、些細な変化が実は子どもが感じているストレスや不満の現れであることもあります。
もちろん思春期の時期による影響で少し性格がきつくなっている場合もあるので、その辺りは気をつけてくださいね。
話しやすい関係性をつくる
親子間で話しやすい、相談しやすい関係性を作るのも大切です。
話しやすい関係性であればあるほど、学校での辛いこと、イライラすることなど些細な愚痴や不満を話してくれやすいと言えます。
「学校に行きたくない」とストレートに言える子どもは少ないので、前にも増して不満を話すことが増えた場合、本人が行きたがらないのに無理に学校に行かせるのはやめましょう。
また、親に悟られたくないため学校のことを話さなくなる場合、カラ元気である可能性が高いので優しく声掛けをしてあげましょう。
不登校の相談機関に相談をする
不登校の相談機関に相談をすることも有効な行動の一つです。
日本には不登校の相談機関が多数あります。
- 教育支援センター(適応指導教室)
- 児童相談所
- 保健所
- 精神保健福祉センター
このような相談機関が市区町村や都道府県の働きにより設置されています。
不登校になりかけているども本人が相談に行くこともできますし、保護者の方が相談に行くことも可能です。
家族間や自分自身、また親自身で辛い想いを抱えてしまうのではなく、第三者からの意見や指導、カウンセリングを受けることでよりその子どもに合った正しい行動や向き合い方を知ることができるようになります。
通信制の学校をすすめる
不登校になりかけている中子どもの進路を決める時期やタイミングが来たら、通信制の学校を勧めてみましょう。
通信制高校に進学することで不登校になりかけている子どもでも高校を卒業することが可能です。
その理由については次の章で見ていきましょう。
不登校になりかけの子どもになぜ通信制高校がおすすめなのか
登校(スクーリング)の日数が少ない
通信制高校は、登校(スクーリング)の日数が全日制高校と比較をするとかなり少ない日数で済みます。
全日制高校は週5回の登校が普通ですよね。しかし通信制高校は、場所によって異なりますが週一回の登校で済むところや月一回のところ、年3回でOKというところもあります。
通信制高校は登校(スクーリング)以外、基本的に自宅でレポートや課題をこなすといったスタイルがほとんどです。
もちろん学校によっては、「社会に出ても困らないように」と、慣れたら登校回数を増やしていくといった制度を採用しているところもあります。
また、外に出れない生徒のために自宅に先生が来てくれるスタイルを採用しているところも多いです。
不登校になりかけの子どもにとって登校することは大きなエネルギーを使うので、その子どもに合わせて学校を選べるのは大きな利点です。
勉強が苦手でも通いやすい
一般的に高校に入るには、その高校に応じてある程度の学力が必要というイメージがあるかと思います。
しかし、通信制高校の入学試験では学力をほとんど重視せず、作文や面接を行うところが多いです。
そのため、全日制の高校と比較して入学のハードルは高くありません。ほとんどの子どもが入ることができます。
さらに通信制高校の中には生徒一人ひとりの学力に合わせてカリキュラムを組んでくれるので、勉強が苦手な子どもでも通いやすいと言えるでしょう。
不登校なりかけの子どもの兆候や対処法まとめ
不登校になりかけの子どもに対して親ができることは、主に以下の4つです。
- 子どもの言葉や態度などの些細な変化に気をつける
- 話しやすい関係性をつくる
- 不登校の相談機関に相談する
- 通信制の学校を勧める
通信制の学校の学科や登校日数、カリキュラムなどはそれぞれ異なります。
資料請求は無料なので、不登校になりかけの子どもがいる方はまずはパンフレットを取り寄せてみましょう。
必ず子どもにあった通信制高校が見つかるはずです。