不登校の前兆とは?10個の中学生の子どもに見られる前兆や対処法を紹介
中学生で不登校になる生徒には、多くの場合なんらかの前兆があります。
そこで今回は中学生が不登校になる場合に見られる10の前兆を紹介するとともに、具体的な対象を紹介しますので参考にして下さい。
中学生の子どもに見られる10個の不登校の前兆
腹痛、頭痛、食欲がないといった体調不良の訴え
腹痛や頭痛、食欲がないなど体調に関する訴えが最近多いということはありませんか?
このような訴えが頻繁に起こるということは心因的に体調を崩してしまっているか、「学校に行きたくない・・・」というサインの一つであることが考えられます。
これが悪化するとうつ病などに発展するリスクがありますので、ただの体調不良と一蹴せず、一度よく意見を聞いてあげることが重要です。
イライラしていたり、元気がない
最近イライラしていたり、とにかく元気がないという様子の変化を感じていませんか?
これは中学校生活でストレスがかなり溜まっていたり、人間関係や環境に嫌気が差し、明日の学校のことを考えるとどんどん元気がなくなってしまうということが起こっているのかもしれません。
日曜の夜になると調子が悪くなったり泣き出す
日曜日の夜になると決まって調子が悪くなったり泣き出すということはありませんか?
毎週、このような兆候があれば気付く親御さんも多いかと思います。
このような行動は月曜日から始まる学校への拒絶反応のSOSサイン”と考えることができます。
学校の話をしたがらない、しない
以前より学校の話をしたがらない、またはしなくなったという場合も不登校の前兆であると考えることができます。
学校で辛い目や嫌なことがあるのを黙っているか、「親に知られたくない」という思いがあるのでしょう。
元々学校の話をしない子どもであれば大して気にする必要はありませんが、「今日学校でさ〜・・・ていうことがあったんだ!」と、学校のことをよく話してくれる子が急に話さなくなったと感じるのであれば、不登校の前兆である可能性があります。
合わせてその他の前兆がないか確かめてみましょう。
登校前の行き渋りが増える
朝の登校の準備に時間がかかったり、学校に行く前に、「行きたくないな〜・・・」「今日は休みたいな・・・」と行き渋りが増えるのも不登校の前兆であると言えます。
子どもは、「学校に行かなきゃ。でも、どうしても行きたくない」「学校に行きたくないけど、休んで親に怒られるのも嫌だ」「今日、学校に行ったら前よりは行きたいと思えるようになるかもしれないけど辛い」という考えが登校前に頭をループするものです。
真面目な子どもほど、このような不登校の前兆が起こりやすいと言えるでしょう。
勉強や宿題に手がつかなくなる
今までこなしていた勉強や宿題が最近している姿が見えない、机に向かっていてもいまいち手についていないといったことも不登校の前兆と言えます。
これは進学によって勉強についていけなくなったり、意欲が低下しているということが考えられます。
夜更かしや朝起きれないなどの不眠、過眠の傾向がある
毎日夜更しをするようになったり、朝なかなか起きてこないなどの行動も不登校の前兆と言えるでしょう。
悩みを抱えすぎることで寝付きが悪くなっていたり、起きたくても起きれない過眠状態も心身の状態が悪化しているサインです。
これも悪化すればうつ病などの心理的な病気に発展するリスクがあります。
ゲームから妙に離れない
ある日からゲームばかりしていてやめなくなってしまった、ということはありませんか?
実はこのような行動も不登校の前兆であると言えます。
これはゲームをすることで精神状態を保っている状態であることが考えられます。
学校や部活、習い事を休みがちになる
今まで問題なく通っていた学校や部活、習い事を最近よく休むようになったということはありませんか?
「どうしたの?」と聞いても「何でもない」「ほっといてよ!」とはぐらかされたりした場合、心身の状態が限界に近づいて意欲が低下している可能性があります。
この場合、学校に向かったり部活をしたり習い事に行くといった、いつもできていたことでも心身のエネルギーをかなり使うようになっています。
完全に不登校になってしまう前に次項で解説する対処法を行なったり、第三者に相談してみるなどしていきましょう。
先生や友だちへの愚痴などネガティブな発言が増える
今まで友だちや先生の愚痴やネガティブな発言をしなかった子が急に愚痴やネガティブな発言をしたり、その回数が目に見えて増えた場合も気をつけましょう。
辛いという気持ちや嫌な思いを親に伝えるのは、そこに子どもなりのSOSのサインが隠れている場合があります。
「そんなこと言うのは良くないよ!」と否定はせず、優しく聞いてあげましょう。
親が直感的にわが子に対して「最近、何か変な気がする」と思った場合、それは不登校の前兆が出ていることが多いです。
これはいつ不登校になってしまうのかわからない状態です。上記で紹介した一定の前兆傾向が見られたら、次の章で解説する対処法を実践してみましょう。
中学生の子どもの不登校の前兆への対処法
中学生の子供にみられる不登校の前兆を10個あげましたが、もし複数の前兆が見受けられる場合はいつ不登校になってしまうか分からない状態です。
そこで、不登校の前兆に対する対処法について解説していきます。
無理せずそのままの状態にしてあげる
不登校傾向から本格的な不登校になってしまわないように、まずは最低限不登校傾向にある状態を維持できるようにしてあげましょう。
勉強や宿題に手がつかなければ強制的にさせることはせず、ゲームから離れない場合はそのままにしてあげてください。
これらは自己防衛反応であることがあるので、無理にやめさせてしまうと、本当に不登校になってしまう可能性があるからです。
また、現代の子どもは休むことを悪いことと思ってしまい、無理をして休めないでいることが多いです。
しかし、その結果自分の限界を超えてしまって心身のバランスが崩れてしまい、自身ではどうにもできない状況にまで追い詰められてしまうケースが跡を絶ちません。
まず不登校の前兆のサインがいくつかみられるようになったら、その状態を治そうとするのではなく、状態維持できるように子どもを守ってあげましょう。
一日休ませる
思いきって1日学校を休ませると、次の日からは行けるといったこともあります。
子どもは「休みたい」という気持ちを親に理解してもらえることで気持ちが楽になるのでしょう。
「辛いときは家にいていいんだ!」という安心感ができ、その結果学校にいけるというわけです。
しかし、心の傷が深い場合はそれでも学校に行けないことが多いです。
その場合は学校の先生に相談したり、カウンセリング施設な相談しましょう。
通信制の学校を勧めてみる
不登校の前兆がある中学生の子どもに通信制の学校を勧めてみるのも対策の一つです。
通信制の学校の中学生向けのコースがあるところに通うことで、不登校になりかけていた原因から避けることができやすくなるためです。
不登校になりかけてしまうきっかけや原因についてはコチラをチェックしてください。
また、不登校の前兆が出ている中学生の進路として“通信制高校”が非常におすすめです。
その理由については次の章で見ていきましょう。
不登校の前兆のある子どもになぜ通信制高校はおすすめ?
不登校の前兆のある中学生の子どもになぜ通信制高校がおすすめなのかについて解説していきます。
生徒一人ひとりの勉強のサポートがしっかりしている
通信制高校は、生徒一人ひとりの勉強のサポートがしっかりしているといった点があります。
学習は基本的には自宅で課題やレポートをこなす形なので、「サポートがしっかりしているなんて嘘じゃないか」「自宅学習が中心だったら余計に勉強が分からなくなるのでは?」と思う親御さんもいるかもしれません。
しかし、通信制高校によっては生徒のレベル別に学習を進められる制度を採用していたり、生徒の学力に合わせた独自のカリキュラムを組んでくれます。
そのため、勉強が苦手な制度でもしっかりと課題やレポートをこなしていくことが可能なのです。
好きなことができる時間が格段に増える
不登校の前兆が出ている生徒の中でもよくある心理が、「ゆっくり休みたい」「もっと自分の好きなことがしたい」というものです。
通信制高校の特徴として、登校(スクーリング)日数が少ないところがあります。
日数は学校によって差がありますが、週一回、月一回、年3回など、通常の全日制学校と比較して登校日数の少なさは明白です。
つまり、自宅でレポートや課題を行う以外は基本的に“自由な時間”なのです。
レポートや課題をこなすのは初めは慣れずに時間がかかってしまう場合がありますが、ペースに慣れることができるとそのようなことはありません。
自由な時間は自分のしたいことに使うことができますので、今まで“気持ち的に休むに休めなかった”子どもにとって精神的に楽になりやすい状況と言えるでしょう。
学習自体が好きなものにできる
また、通信制高校にはプロゲーマーを目指すeスポーツ学科、モデルを目指すモデル学科、スタイリストを目指す美容学科など、子どものやりたいことを学べる学科が数多く用意されています。
そのため通常の学校であれば不登校になってしまう子どもでも、通信制であれば自分のやりたいことを学べるので前向きに学校に通うことができるのです。
見逃してはいけない!中学生の不登校の前兆まとめ
中学生の不登校の前兆としては、以下の10点が挙げられます。
- 腹痛、頭痛、食欲がないといった体調に関しての訴え
- イライラしていたり、元気がない
- 日曜の夜になると調子が悪くなったり泣き出す
- 学校の話をしたがらない、しない
- 登校前の行き渋りが増える
- 勉強や宿題に手がつかなくなる
- 夜更かしや朝起きれないなどの不眠、過眠の傾向がある
- ゲームから妙に離れない
- 学校や部活、習い事を休みがちになる
- 先生や友達への愚痴などネガティブな発言が増える
1つ見られるぐらいであれば問題ありませんが、もし複数の前兆が見られた場合は、通信制に通わせるなどの対処法を行うように心がけてください。
また通信制高校をすすめる場合は、ご自身の子どもの性格に合っていそうな通信制高校の資料を取り寄せ、余裕のあるときに勧めてあげましょう。
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