不登校傾向の中学生は33万人!24%は学校に居場所がない?
年間30日以上欠席をしている中学生は、一般的に『不登校傾向』という状態に区分けされるのですが、その数は不登校の生徒の約3倍に登ると言われています。
そこで今回は不登校傾向の中学生に着眼点を置き、その実態をデータとともに紹介しつつ対処法も解説していきます。
(出典:日本財団より)
不登校傾向の中学生は33万人!24%は学校に居場所がない?
日本財団が調査した2018年12月の「不登校傾向にある子どもの調査」では、なんと不登校傾向の中学生は約33万人いると発表されました。
この不登校傾向(年間欠席数30日未満とする)は、全中学生325万人のうち10.2%を占めています。
つまり、全中学生の10人に1人は不登校傾向であるということです。
また、NHKが行った調査では、不登校傾向にある中学生の数は全中学生のうち74万人でした。
これは中学生全体の約24%という数字です。どちらのデータが正確かは一概に言えませんが、場合によっては現代の中学生の10人に2人は学校に居場所がないと感じているという結果になっています。
(出典:東洋経済オンライン)
不登校傾向の中学生が中学校に行きたくない理由とは?
不登校傾向にある中学生が中学校に行きたくない理由として主に2つ挙げられます。
なぜ中学生が不登校傾向になってしまうのか、その理由について見ていきましょう。
授業についていけないといった学習面による理由
授業についていけずよく分からなくなってしまうことで自分に自信がなくなったり、気持ちが塞ぎがちになることで不登校傾向になってしまいまう可能性があります。
また、小学校のときと比べると良い成績が取れなくなってしまい、それが挫折につながるというケースもあります。
いずれのケースにせよ、中学生になると勉強も難しく複雑になるため、授業についていけなくなることが多いのです。
やはり、学習面のつまずきは学校へ登校する意欲をかなり削られてしまうので、不登校傾向に陥ってしまうのでしょう。
学校が合わないという理由
学習面だけでなく、学校自体が合わないといった理由で不登校傾向になっている生徒もいます。
中には、「合わないと思いつつ我慢しながら登校している」という生徒も多数見受けられます。
学校自体の居心地が悪かったり、友人と気が合わない、気を遣って喋らなければいけないことにストレスを感じているケースが多いです。
対人関係や、中学校そのものが原因だと学校へ通うのも憂鬱で足取りも重くなってしまいますよね。
そうすることで、徐々に不登校の傾向が強くなるのです。
不登校傾向にある中学生が学びたいと思える環境は?
不登校傾向がある中学生には学びたいと思える環境に関して共通することが2点あります。
自分の好きなことを追求できる
不登校傾向にある中学生は、自分の好きなことを追求したいという思いが強いです。
中学校は義務教育なので、決まった勉強をすることになります。
不登校傾向にある中学生の子どもは、それに違和感を感じているということですね。
自分の好きなことに追求できる環境こそ不登校傾向にある中学生の多くが求めている環境であると言えます。
自身の学習に合わせたサポートがある
不登校傾向にある中学生は授業についていけない生徒が多くいます。
ですので、自身の学習に合わせたサポートがあることで勉強の理解を深めることができるため、そのようなサポートのある環境を望んでいるのです。
不登校傾向の中学生にも「勉強ができるようになりたい!」という思いがあるのが分かりますね。
通信制高校には不登校傾向の中学生が学びたいと思える環境が揃っている
不登校傾向にある中学生も受験が近づくにつれ“進路”について悩むかと思います。
そこでおすすめするのが“通信制高校”という体制の高校に進学することです。
通信制高校は、不登校傾向にある中学生が求めている環境が揃っています。具体的にどのような特徴があるのか見ていきましょう。
学びたいと思えることに特化したコースを設けている
通信制高校は、プロゲーマーやプログラミング、ネイル、美容師、モデルなど、子どもの興味のあることに特化したコースを開設している学校が数多くあります。
ですので、子どもの「学びたい!」と思えることが実現できる環境が整っているのです。
もちろん卒業すれば一般的な全日制高校と同じ高校卒業資格を得ることができます。
生徒一人ひとりに対する学習のサポートがしっかりとしている
通信制高校では、生徒が卒業できるよう学習のサポートも充実しています。
基本的には自宅でレポートや課題をこなしますが、スクーリングの際に少人数体制を採用していたり、その生徒個人にあったカリキュラムを組んでくれるため、苦手な勉強も自分のペースですすめることができるのです。
そのため、一般的な全日制高校のように「勉強についていけない!」ということが基本的にはありません。
自分に合った雰囲気の通信制高校を選ぶことができる
通信制高校は全国に多数存在するので、自分の雰囲気に合った学校を選ぶということも可能です。
そのため、通っている時に居心地が悪いということもないのです。
資料を見たり、見学をすることで事前に雰囲気を把握できるので、この2つは必ず行うようにしましょう。
以上の3点から、通信制高校は不登校傾向のある中学生が学ぶ場所として最適と言えるでしょう。
不登校傾向にある中学生まとめ
授業についていけない、学校が合わないなどの理由で不登校傾向になっている中学生は24%にも登っています。
そのため、不登校傾向の中学生の進路としてさまざまな利点がある通信制高校は、非常に通いやすい高校であると考えることができます。
通信制高校は全国にたくさん存在し、学校ごとにもそれぞれの雰囲気がありますので、気になる方はどんな雰囲気の学校なのか、どのようなコースがあるのか一度資料請求をしてみましょう。
なお、資料請求は無料なので以下のリンクから気軽に取り寄せてみることをおすすめします。