担任の先生が嫌で学校に行きたくない!きっかけと対処法

先生(担任)との相性が合わず、学校に行くのがつらくなってしまうことは珍しくありません。
この記事では、先生(担任)を嫌いになるきっかけと、学校に行きたくないときの対処法を、子ども向けと保護者向けに分けて紹介します。
先生(担任)を嫌いになったきっかけ

先生(担任)を嫌いになるきっかけは人それぞれですが、例えば次のようなことがきっかけになることがあります。
- 自分のことを認めてくれない、話を聞いてくれない
- えこひいきをする
- 自分の意見を押し付けてくる
- 自分の間違いを認めない
- 生徒を見下したり、いやみを言ったりする
- すぐに怒鳴る
- 生徒の気持ちを分かってくれない
どれも、生徒の気持ちへの思いやりや配慮が感じられないことがきっかけになっています。
先生の何気ない一言や態度でも、言われた側は深く傷つくことがあります。
我慢の問題ではない先生の言動
先生が生徒に体罰を加えることは、学校教育法第11条で禁止されています。
文部科学省の『生徒指導提要』(令和4年12月)は、体罰にあたらなくても、不適切な指導と考えられる例を挙げています。例えば次のような指導です。
- 大声で怒鳴ったり、ものを叩いたり投げたりして威圧する
- 言い分を聞かず、事実を確かめないまま思い込みで指導する
- ほかの生徒の前でことさらに叱り、尊厳やプライバシーを傷つける
- ほかの生徒に連帯責任を負わせ、必要以上の負担を感じさせる
- 指導のあとに一人で帰らせる、保護者に連絡しないなど、フォローをしない
同じ資料は、教職員による不適切な指導などが「不登校や自殺のきっかけになる場合もある」と書いています。こうした言動は、下で紹介する学校の中と外の相談先に伝えることができます。
出典:e-Gov法令検索『学校教育法』(第11条)、文部科学省『生徒指導提要』(令和4年12月)(3.6.2 懲戒と体罰、不適切な指導)
子ども向け:先生(担任)が嫌で学校に行きたくないときの7個の対処法

先生(担任)が嫌で学校に行きたくないときにできることとして、7個の対処法を紹介します。
先生(担任)とのことで我慢を続けると、ストレスがたまり、心や体の調子をくずすこともあります。
学校を休んでみる(行かない)
先生(担任)が嫌な場合は無理して学校に行かず、休む(行かない)という行動を取るのも一つの対処法です。
思い切って学校を休むことで自分のストレスの大部分になっている“先生(担任)”と顔を合わさずに済みます。
ただし高校では、欠席や欠課が多くなると、科目の単位が認められないことがあります。欠課の数え方と上限の例は、次の記事で紹介しています。
楽しいことを考える
嫌いな先生が授業や話をしているときに、先生ではなく、自分の楽しいことに意識を向けるという方法もあります。
「今日学校が終わったら美味しいスイーツを買いに行こう!」「家に帰ったら、新作のゲームしよう」といった放課後の楽しみや、面白かったこと・楽しかったことを思い出すといったことです。
なるべく接点を減らす
教科担当でなく担任だった場合は難しいこともありますが、嫌いな先生との接点を減らすという方法もあります。
生徒側が行えることとして、以下のことができます。
- 嫌いな先生がよくいる、通る場所を避ける
- 嫌いな先生が実施している選択授業を選ばない
- 嫌いな先生が関わっている委員会や部活に入らない
避けられる接点を避けるだけでも、顔を合わせる回数は減らせます。
担任以外に相談できる人
担任の先生に話しにくいときは、担任以外の人に相談できます。
- 学年主任や教頭など、ほかの先生
- 部活動の顧問など、話しやすい先生
- 保健室の先生(養護教諭)
- スクールカウンセラー
学校保健安全法では、養護教諭などの職員が、健康相談や日ごろの様子から生徒の心と体の状況をつかみ、必要な指導や保護者への助言を行うことになっています。
スクールカウンセラーは、公認心理師や臨床心理士などの資格を持つ人が多く、学校で生徒や保護者の相談を受けます。文部科学省の資料では、国の補助事業でスクールカウンセラーが対応した高校は、令和6年度に全国で2,577校でした。
相談した先生が、嫌いな先生と接する場面が少なくなるように配慮してくれることもあります。
出典:e-Gov法令検索『学校保健安全法』(第8条・第9条)、文部科学省『スクールカウンセラー等活用事業に関するQ&A』(参考1)
ストレス発散できる方法や没頭できるものを見つける
ストレスを発散できる方法や、自分が没頭できるものを見つけるという方法もあります。
どうしても嫌いな先生の授業を受けなければいけないときは、授業の後や放課後にストレスを発散する時間を作ることができます。
たとえば授業の後に好きな本を読んだり、放課後に友達とゲームセンターに行くようにするだけでストレスを発散することができます。
好きな音楽を聴く、体を動かすなど、自分に合った気分転換の方法を見つけておくと、つらいときに助けになります。
学校の外の相談窓口
学校の人に話しにくいときは、次の窓口に電話やチャットで相談できます。
| 窓口 | 受付 |
|---|---|
| 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) | 0120-0-78310。夜間・休日を含めいつでも。原則、かけた地域の教育委員会の相談機関につながる |
| チャイルドライン(電話) | 0120-99-7777。毎日16時~21時。12月29日~1月3日は休み。18歳まで。無料 |
| チャイルドライン(チャット) | 月~土の16時~21時と、第4日曜の16時~18時30分。18歳までの子ども |
| こどもの人権110番(法務省) | 0120-007-110。平日8時30分~17時15分。無料。体罰や不適切な指導も相談できる |
| 都道府県・指定都市の教育相談 | 文部科学省『子供のSOSの相談窓口』に、地域ごとの窓口の一覧がある |
出典:文部科学省『24時間子供SOSダイヤル』、チャイルドライン『電話で話す』、チャイルドライン『チャットで話す』、法務省『こどもの人権110番』、文部科学省『子供のSOSの相談窓口』(2026年10月時点)
通信制高校に転入する(高校生の場合)
高校生で、今の学校の先生(担任)とどうしても合わない場合は、通信制高校に転入するのも対処法の一つです。
通信制高校では、レポート(添削指導)の提出とスクーリング(登校して受ける授業)で単位を修得します。登校する日数は学校やコースによって違い、自宅での学習を中心にできる学校もあれば、週に何日か通うコースがある学校もあります。
通信制高校にも担任の先生はいますが、今の学校の先生から離れて、自分に合った登校の日数で学び直すことができます。卒業すれば、全日制高校と同じ高校卒業の資格を得られるので、進学や就職もできます。
全日制の高校に転学するとき
全日制の高校から別の全日制の高校に移る(転学する)こともできますが、公立高校の転学は、都道府県が決めた時期と条件で募集されます。
東京都の例では、都立高校の転学・編入学の募集は学期ごとに年3回あります。都立の全日制から都立の全日制に移る場合は、在籍している高校と志願先の両方の校長が必要と認めた場合に限られ、原則として1年度に1回です。出願の前に、修得した単位の照合も必要です。
神奈川県の例では、県立高校の転入学の募集は学校ごとに行われ、欠員のない学校は募集しません(令和8年9月1日付けの募集)。
出典:東京都教育委員会『都立高等学校の転学・編入学について』、東京都教育委員会『令和8年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集』、神奈川県『令和8年9月1日付け県立高等学校等の転入学者の募集について』
なお、中学生の場合は、通信制の中学校に移ることは一般的ではありません。中学生の人は、担任以外の先生やスクールカウンセラー、学校の外の相談窓口に相談できます。中学生が学校に行きたくないときの相談先と方法は、次の記事で紹介しています。
通信制高校の資料は、下から無料で請求できます。
通信制高校選びに迷ったら

先生が嫌いな高校生に通信制高校が選択肢になる理由については、次の章でより詳しく解説していきます。
先生が嫌いな高校生に通信制高校が選択肢になる理由
今の先生から離れて、登校日数を選べるから
通信制高校に転入すれば、今の学校の先生(担任)から離れることができます。
登校日数は学校やコースによりますが、年に数日のスクーリングを中心にする学校から、週に1~5日通うコースがある学校までさまざまです。令和7年度の文部科学省の調査では、週5日の通学コースを開設している通信制高校は323校中90校でした。
出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』
今の学校をやめる前に転入する理由
通信制高校に移る場合は、今の学校をやめる前に転入する方法があります。
今の学校で修得した単位や在籍した期間を引き継げる場合が多く、卒業までの期間を短くしやすいからです。単位をどう認めるかは、転入先の学校が決めます。
通信制高校は国から認められている高校の形態の一つですので、もちろん卒業すれば全日制高校と同じ高校卒業資格を得ることができます。
転入の条件や時期は、次の記事で紹介しています。
通信制高校で学ぶ生徒を支える「サポート校」には、担任の先生やカウンセラーに相談しやすい仕組みを用意しているところがあります。例えば、次のような学校があります。
- 中央高等学院:通信制高校の中央国際高等学校と提携するサポート校です。複数の職員で生徒を見守る「チーム担任制」で、担任の先生だけでなくスクールカウンセラーにも相談できます。
- トライ式高等学院:通信制高校・サポート校です。キャンパスに週1~5日通う形のほか、講師やカウンセラーが自宅を訪問する在宅型もあります。
学校の名前から、当サイトの詳細ページを見られます。
担任の希望を出せる学校の例:おおぞら高等学院
おおぞら高等学院は、屋久島おおぞら高等学校のサポート校です。おおぞら高等学院では、担任の先生のことを「マイコーチ®」と呼んでいます。
先生との相性が気になる人のために、おおぞら高等学院には担任を選ぶ仕組みがあります。担任選択期間にいろいろなコーチと交流し、自分に合ったマイコーチを選んで希望を出します。最終的には、学校が状況を考えたうえでマイコーチを決めます。
「通信制高校に進学したいけれど先生との相性が心配」という人は、こうした仕組みがあるかどうかも、学校を比べるときに確かめられます。
(各校の紹介は、2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:中央高等学院『安心のサポート体制』、トライ式高等学院『3つのスタイル』、おおぞら高等学院『マイコーチ®』
複数の通信制高校を比べる
ほかにも多くの通信制高校があり、資料は無料で請求できます。
いくつかの学校の資料を取り寄せると、登校の日数やサポートの仕組みを比べられます。
通信制高校選びに迷ったら

保護者向け:子どもに先生(担任)が嫌いと相談された時の対処法

ここからは保護者向けの内容となります。
子どもに「先生(担任)が嫌い」と相談された時の対処法を紹介します。
保護者が先にすること:話を聞く
子どもから「先生が嫌い」と相談されたときは、まず否定せずに話を聞き、なぜ嫌いなのか、いつ・どんなことがあったのかを聞き取ります。
先生の側にも事情があると思うことがあっても、最初から否定すると、子どもがその後の相談をしにくくなることがあります。
聞き取った内容に、上で紹介した体罰や不適切な指導にあたるものがないかも確かめられます。
学校や担任と話し合いの場を持つ
学校や担任と話し合いの場を持つこともできます。
感情的にならず、いつ・どんなことがあったのかを具体的に伝えると、学校も状況をつかみやすくなります。
学校と話しても変わらないとき(東京都の例)
学校と話し合っても状況が変わらないときは、学校の外の窓口にも相談できます。東京都の例では、東京都教育相談センターの学校問題解決サポートセンターが、次の順で相談するよう案内しています。
- まず学校に相談する
- 学校の対応に納得できない場合、都立学校は東京都学校経営支援センター、区市町村立学校は区市町村の教育委員会に相談する
このセンターは相談機関で、学校への指導や、教員の処分・調査はできません。私立学校は東京都教育委員会の所管ではありませんが、可能な範囲で助言するとしています。
東京都教育相談センターの教育相談(0120-53-8288)は、体罰など教職員の指導・対応についての相談も受け付けています。ほかの道府県でも、教育委員会が教育相談の窓口を設けています。
出典:東京都教育相談センター『学校問題解決サポートセンター』、東京都教育相談センター『教育相談一般・東京都いじめ相談ホットライン』(2026年10月時点)
学校以外の居場所の例
学校以外の居場所には、習い事や、子どものやりたいこと・好きなことができる場、フリースクール、通信制の学校などがあります。
学校以外に居場所ができることで、先生(担任)が嫌いという意識が薄れやすくなったり、ストレス発散になります。
保護者が相談できる窓口
上の表の窓口のうち、24時間子供SOSダイヤルとこどもの人権110番は、保護者も相談できます。文部科学省の『子供のSOSの相談窓口』には、保護者が相談できる地域の窓口も載っています。
先生(担任)が嫌いな時の対処法まとめ
先生(担任)が嫌で学校に行きたくないときに取れる方法は、次のとおりです。
- 担任以外の先生、養護教諭、スクールカウンセラーに相談する
- 学校の外の相談窓口に電話やチャットで相談する
- 体罰や不適切な指導は、学校の中と外の相談先に伝えられる
- 高校生は、通信制高校への転入や、全日制の高校への転学もできる
- 保護者は、学校と話し合い、変わらなければ教育委員会などの窓口に相談できる
高校生なら、今の先生から離れて学び直せる通信制高校という選択肢もあります。資料は無料で請求でき、登校の日数やサポートの仕組みを比べられます。