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通信制高校を卒業できない!続かないのには理由がある?

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通信制高校が卒業できない理由とは?中退率や卒業までの年数も紹介

泣く高校生

通信制高校にはさまざまな年齢層・職業の人が学んでいます。多くの学校が単位制なので、学年ごとの留年はありません。

つまり卒業に何年かかってもいいのが通信制高校のメリットなのですが、中には続かずに挫折してしまう人もいます。

このページでは、通信制高校の卒業までにかかる年数や中退率、卒業できない人がいる理由などを紹介していきます。

通信制高校の卒業率と卒業までの年数

通信制高校の卒業率は、国の統計では公表されていません。

代わりに、文部科学省が全国の通信制高校に行った調査(令和7年度)から、どのくらいの生徒が卒業までに時間をかけているかがわかります。令和7年5月1日時点の在籍生徒のうち、4年以上在籍している生徒の割合は次のとおりです。

学校の設置者 4年以上在籍している生徒の割合
公立 25.6%
私立 1.9%
株式会社立 1.4%
全体 6.8%

令和4年度以降に開校した73校を除いた値です。

出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』

公立の通信制高校では、4人に1人が4年以上かけて学んでいます。通信制高校は3年以上在籍すれば、何年かけて卒業してもよいので、仕事と両立しながら自分のペースで卒業を目指す人もいます。

通信制高校が続かない、卒業できない理由や原因とは

文部科学省が調査した中退の理由とその割合をもとに、通信制高校を卒業できない人の理由を見てみましょう。令和6年度に中退した生徒が、主な理由を1つ選んで回答した結果です。

中退の理由 全日制高校 通信制高校
学業不振 5.7% 9.2%
学校生活・学業不適応 37.9% 23.4%
別の高校への入学を希望 30.5% 11.1%
就職を希望 6.3% 7.8%
病気・けが・死亡 2.9% 7.6%
経済的理由 0.3% 4.4%
家庭の事情 2.3% 3.9%
その他の理由 1.7% 17.7%

このほかに、進路変更のうちの「高卒程度認定試験受験を希望」などの理由もあります(表では省略)。

出典:文部科学省『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(令和6年度、e-Stat 表6-4)

通信制高校では「学校生活・学業不適応」が23.4%でいちばん多く、「その他の理由」17.7%、「別の高校への入学を希望」11.1%と続きます。全日制高校と比べると、病気・けが(7.6%)や経済的理由(4.4%)の割合も高くなっています。

通信制高校にはさまざまな事情を抱えて学ぶ人がいて、理由も一つではありません。

以下では通信制高校ならではの卒業できない理由をいくつか紹介していきます。

自宅学習を溜め込んでしまう

通信制高校を卒業する条件の1つである「74単位以上を修得する」ためには、レポートを提出し先生の添削指導を受ける必要があります。ところが、このレポート提出が壁になることがあります。

レポート自体はそれほど難しいものではありません。多くは自宅で教科書を見ながら記入していきます。学校で受けるテストとは違い、教科書を見ながら取り組めるのですが、それがどうして壁になるのでしょうか。

その最大の理由は「自宅学習」にあります。通信制高校の登校日数は学校によって違い、年に数日の学校もあります。それ以外は自宅で学習を進めます。自分の好きな時間に勉強できるので、自由なペースで進められるというメリットがあります。

しかし、自分に甘い人はつい「明日やろう」と先延ばしになってしまいます。1日や2日の遅れならいいのですが、レポートがたまっていくと大変です。

なまけ癖がついて、さらにやる気がダウン。そして気づけば勉強が進まなくなり、学ぶのをやめてしまい結果的に「続かなかった」ということになります。

中々学校に行けず苦労する

単位を修得するためには、学校が指定した日に登校してスクーリングを受ける必要があります。登校した日は先生から個別に授業を受けたり、ほかの生徒と一緒に授業を受けたりします。

それ以外にも遠足や社会見学といった特別活動もあります。

どれも決して難しいものではありませんが、「人に会うのが不安」という人や昼間は働いていてなかなか学校に行けないという人もいます。

入学前にスクーリングの日数の確認が必要

通信制高校によっては、オンライン授業などを取り入れて、スクーリング(面接指導)の時間の一部を減らせるところがあります。

また、学校によっては夏や冬に4日~1週間の合宿スクーリングを実施している学校があります。働いている人でも参加しやすいように集中スクーリングを行っている学校もあるので、事前に確認しておきましょう。

ゴールを決めないといつまでたっても卒業できない

全日制高校は試験の結果や登校日数が足りないと留年してしまいます。しかし、通信制高校は3年以上かけて74単位修得することで卒業できます。

そのため、「留年」という概念がありません。それは通信制高校のメリットなのですが、それが逆に卒業を阻むものになる可能性があります。

レポートの提出と同じで、1年で修得する単位が少ない場合は「来年やればいい」と考えて、そのまま先延ばしになってしまいます。

1年で25単位取る、4年で卒業するなど自分でしっかり目標を立てて取り組みましょう。

実は通信制高校の中退率は全日制よりも高い

令和6年度の高校の中退者数と中途退学率(在籍者数に占める中途退学者の割合)を課程別に見ると、次のとおりです。

課程 中退者数 中途退学率
全日制 29,121人 1.0%
定時制 5,356人 7.4%
通信制 10,094人 3.5%

出典:文部科学省『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(令和6年度、e-Stat 表6-5)

通信制高校の中途退学率は3.5%で、全日制高校の1.0%より高くなっています。

学校に通う日が少ない通信制高校では、自分で学習のペースを保つことが難しく、モチベーションを保ちにくいことも一因と考えられます。

参考:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

定時制高校の中途退学率は7.4%

同じ調査で、令和6年度に定時制高校を中退した生徒は5,356人で、中途退学率は7.4%と、全日制や通信制と比べて高くなっています。

そのため、中退率で言うと定時制、通信制、全日制の順番に高いことが分かります。

通信制高校を卒業するための条件

通信制高校を卒業する条件には次の3つがあります。

  1. 3年以上在籍すること
  2. 74単位以上を修得すること
  3. 特別活動(ホームルーム活動など)に、卒業までに30単位時間以上参加すること

ただし、3つ目の特別活動は、テレビ・ラジオやインターネットなどのメディアを学習に取り入れた場合は、時間数の一部を減らせることがあります。

出典:文部科学省『高等学校学習指導要領(平成30年告示)』

通信制高校で74単位を修得する方法

単位を修得するには、次の3ステップをこなす必要があります。

  1. 課題レポートを提出して添削指導を受ける
  2. スクーリングに出席する
  3. 試験に合格する

全日制高校の場合も3年間で74単位以上を修得する必要がありますが、単位の修得は「授業に出席すること」と「試験で一定以上の点数を取ること」で可能です。

しかし、通信制高校は授業(スクーリング)の時間が少なく自宅学習が中心なので、自分で学習に取り組み、多くのレポートを提出しなければなりません。

そのため、全日制高校と比べて、自分で学習を進める力がより求められます。

通信制高校が続かない、卒業できない人に知って欲しいこと

スマートフォンやタブレット端末で授業ができる

きちんと机に向かっての勉強ではなく、仕事の合間や気が向いたときにスマホで勉強ができる学校もあります。

学校で受けるような授業を動画で見られるので、普通の学校と違い見逃したところやわからないところは何度でも再生できます。

そのままインターネットを通してレポートの提出も可能なので、手軽に取り組めます。

楽しい授業やコースのある通信制高校も多い

週3日や週5日登校するコースを設けている通信制高校もあります。令和7年度は、週5日の通学コースを開設している通信制高校は323校中90校でした。

出典:文部科学省『令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果について』

こうしたコースでは、例えば午前中は必修科目の授業、午後は趣味や将来の夢の実現につながる授業を行う学校もあります。

そういった学校では専門のスキルを身につけられる

通信制高校の中にはアニメ、音楽、モデル、声優、芸能、スポーツなど専門的な分野のコースを設けているところがあります。これも全日制高校にはない特徴です。

学校によっては、こうした専門の授業の一部が高校の単位として認められ、楽しみながら高校卒業を目指せます。将来の職業に役立つスキルを身につけることもできます。

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個別指導をしている学校もある

少人数で指導する通信制高校もあります。

その分、教師は生徒一人ひとりに目が行き届きます。わからないことや勉強の進め方で不安になったときなどはいつでも先生に相談しましょう。ひとりで悩まないことが大切です。

先生と一緒に計画を立てるのがおすすめ

確実に卒業するにはレポート提出やスクーリングの計画を立てて、それを実行することが大切です。

ただ、いきなりハードな計画を立てると途中で息切れしてしまい、挫折する原因になってしまいます。

通信制高校では生徒ひとりひとりの状況に合わせて学習計画やカリキュラムを考えてくれます。学校によっては、そういったサポートを手厚く行っているので、ぜひ担当の先生と一緒に計画を立ててみましょう。

通信制高校が続かない理由まとめ

通信制高校が続かないことで悩んでいる方もいますが、以下のサポートやネットを活用すれば卒業は決して難しいものではありません。

  1. 実現可能な計画を立ててゴール(卒業時期)を決めること
  2. インターネットを使った授業やネットからのレポート提出などを利用してすき間時間に学習を進めること
  3. 個人指導を有効に活用して、困ったときはすぐに先生に相談すること
  4. 自分が楽しめるコースがある通信制高校を選ぶこと

最近は通信制高校のコース設定が豊富で、さまざまな選択肢があります。

以下から無料で資料請求をすることができますので、通信制高校に入っても続かないのではないか、と悩んでいる方は自分に合った学校を探してみましょう。

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