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不登校になりたいときに知っておくこと、相談先、休んでいる間の学び方と進路

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不登校になりたい中学生・高校生へ|なり方を調べる前に知っておくこと・相談先・進路

学校に行くのがつらくて、「不登校になりたい」と考えている中学生・高校生もいます。

不登校を経験した人を対象にした文部科学省の調査(令和7年)では、不登校だったことを今どう思っているかを聞いています。「しかたがなかった」が33.1%、「学校に行かなくてよかった」が26.0%、「何とも思わない」が23.5%、「学校に行けばよかった」が16.5%で、受け止め方は人によって違います。

出典:文部科学省『「不登校経験者等を対象とする調査」~不登校・いじめ対策等の効果的な活用の推進に向けた調査研究報告書~』

このページでは、学校を休むことが法律や国の方針でどう扱われているか、親や先生への伝え方と相談先、休んでいる間の学び方、中学生・高校生それぞれの進路をまとめています。

不登校のなり方を調べる前に知っておくこと

休むことは法律や国の方針でどう扱われているか

学校教育法の第17条で、子どもを小学校・中学校に就学させる義務を負っているのは保護者です。

教育機会確保法の第13条は、国と地方公共団体が、不登校の児童生徒の休養の必要性を踏まえて、学校以外の場での学習活動を支援することを定めています。

文部科学省の令和元年の通知は、休んでいる時期の意味とリスクの両方について、次のように書いています。

「不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。」

出典:e-Gov『学校教育法』、e-Gov『義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律』、文部科学省『不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)』(令和元年10月25日)

高校は欠席が単位に関わる

高校は義務教育ではありません。全日制高校では、科目ごとの欠席(欠課)が多いと単位が認められず、進級や卒業ができないことがあります。高校生の場合の単位・進級と進路は、下の節にまとめています。

学校に行きたくなくなったきっかけは人によって違います。調査で分かっているきっかけは、不登校の原因とは?学校が把握したきっかけと、きっかけごとの対処法にまとめています。

親や先生への伝え方と相談先

学校の中で話せる人

担任の先生に話しにくいときは、ほかの先生や、スクールカウンセラー、保健室の養護教諭に話すことができます。学校保健安全法では、学校は児童生徒の心身の健康について健康相談を行い、養護教諭などの職員が連携して状況を把握し、必要に応じて保護者に助言することになっています。

出典:e-Gov『学校保健安全法』

親に話すとき

親に直接言いにくいときは、先に学校の先生やスクールカウンセラー、下の窓口に相談して、一緒に伝えてもらう方法もあります。

話すときは、次のようなことを伝えると、状況が伝わりやすくなります。

  • 学校に行きたくないと感じていること
  • つらいと感じている場面や時間(朝、授業、休み時間など)
  • 体の調子で気になること
  • 相談したい相手や、休んでいる間にしたいこと

学校の外の相談窓口

窓口 内容
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310。夜間・休日も、原則として地域の教育委員会の相談機関につながる
チャイルドライン 0120-99-7777。毎日16時~21時(12月29日~1月3日は休み)。18歳まで
こどもの人権110番 0120-007-110。平日8時30分~17時15分

出典:文部科学省『24時間子供SOSダイヤル』、チャイルドライン『電話でのお話』、法務省『こどもの人権110番』(2026年11月時点)

休んでいる間の学び方と出席扱い

学校を休んでいる間も、学校以外で学べる場所があります。

  • 教育支援センター:教育委員会が設けている施設で、学習や相談の支援を受けられる
  • フリースクールなどの民間施設
  • 自宅でのオンライン学習や、学校から届く課題

小学生・中学生が教育支援センターやフリースクールなどで相談・指導を受けた日や、自宅でICTなどを使って学習した日は、要件を満たせば、校長が出席扱いにすることができます。

出典:文部科学省『義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて』、同『不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて』

中学生の場合:高校入試と進路

文部科学省は令和8年6月30日の通知で、高校の入学者選抜について、在籍する中学校での出席の状況のみをもって不利益な取扱いをしないよう、都道府県などに求めています。調査書の欠席日数の扱いは、都道府県や学校によって違います。

出典:文部科学省『高等学校入学者選抜等における配慮事項等について(通知)』(令和8年6月30日)

平成18年度に中学3年生で不登校だった人を追跡した文部科学省の調査では、高校進学率は85.1%でした。進学先と入試での欠席の扱いは、不登校の中学生・高校生の進路にもまとめています。

出典:文部科学省『不登校に関する実態調査(平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書)』

高校生の場合:単位・進級と、転校・休学・高卒認定

欠席と単位・進級

全日制高校では、科目ごとに授業時数のうち一定の割合を超えて欠席すると、その科目の単位が認められないことがあります。単位が足りないと、原級留置(留年)になることがあります。

文部科学省の令和6年度の調査では、高校(全日制・定時制・通信制)で原級留置になった生徒は8,741人でした。

出典:文部科学省『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』(令和6年度、e-Stat 表6-7)

転校する

高校生は、今の高校に在籍したまま、定時制高校や通信制高校などに転校(転入)することができます。それまでに修得した単位は、転校先が認めれば引き継げます。

通信制高校は、3年以上在籍して74単位以上を修得するなどの条件を満たすと卒業できます。年に数日のスクーリングのコースから、週5日通学するコースまで、通い方は学校によって違います。

出典:e-Gov『学校教育法』(第56条)、e-Gov『学校教育法施行規則』(第96条)

休学する・高卒認定を受ける

休学は、校長の許可を受けて、学校に在籍したまま一定の期間休む仕組みです。休学した期間の扱いは学校によって違います。

高校を卒業しなくても、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格すると、大学・短期大学・専門学校の受験資格が得られます。高卒認定と高校卒業の違いは、高卒認定試験とは?メリット・デメリット、合格率、費用など解説にまとめています。

不登校を経験した人のその後

平成18年度に中学3年生で不登校だった人を追跡した文部科学省の調査では、20歳のときの状況は、就業のみが34.5%、就学のみが27.8%、就学と就業の両方が19.6%、就学も就業もしていない人が18.1%でした。

出典:文部科学省『不登校に関する実態調査(平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書)』

通信制高校・サポート校の例

中学校を卒業したあとに通信制高校に入る人も、高校から転校する人もいます。通信制高校のコースや学費は学校によって違うので、資料請求で比べることができます。住んでいる地域から通える学校は、都道府県ごとのページ(例:東京都の通信制高校の一覧)で探せます。

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トライ式高等学院

トライ式高等学院は、提携する通信制高校での学習や卒業を支えるサポート校です。通学が難しい場合は、講師やカウンセラーが自宅を訪問して、対面で完全個別のサポートを行います。サポート校の費用は就学支援金の対象外です。

ルネサンス高等学校

ルネサンス高等学校は、茨城県に本校がある広域通信制高校です。登校は最短で年5日です。ルネサンス高校グループの2024年度の卒業率は97.8%です(1・2年次に必要な単位を修得して3年次を迎えた生徒の卒業率)。

一ツ葉高等学校

一ツ葉高等学校の一般コースは、週1日・2日・3日・5日か月1回から登校日を選べます。対人関係のコツを学ぶ「ソーシャルスキル」の科目があります。

(各校の紹介は、2026年11月時点の公式サイトによる)
出典:トライ式高等学院『不登校の方へ』、同『3つのスタイル』、ルネサンス高校グループ、ルネサンス高等学校『大子本校』、一ツ葉高等学校『一般コース』

不登校になりたいと思ったときのまとめ

小学校・中学校に就学させる義務を負っているのは保護者で、国と地方公共団体は、不登校の児童生徒の休養の必要性を踏まえて学校以外での学習を支援することになっています。一方で、国の通知は、学業の遅れや進路のリスクがあることにも触れています。

学校に行きたくないと感じたときは、学校の中の先生やスクールカウンセラーのほか、24時間子供SOSダイヤルなどの窓口に相談できます。休んでいる間も、教育支援センターやフリースクール、自宅での学習で学ぶことができ、要件を満たせば出席扱いになることがあります。

中学生は、出席の状況のみで不利に扱わないよう国が求めている高校入試を受けて進学する道があります。高校生は、欠席が単位や進級に関わるので、転校・休学・高卒認定という道も含めて考えることができます。

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