不登校の中学生は無理に学校で勉強する必要なし!おすすめの勉強方法を紹介
不登校の中学生やその親にとって、「勉強」や「進路」についてはとても悩んでしまうワードですよね。
「学力に不安があって学校へ行かないといけないという気持ちで余計に焦ってしまう」という思いは痛いほど分かります。
ですが、無理に学校で勉強をしなくても現在の日本ではさまざまな勉強方法が存在します。
今回はそんな不登校の中学生やその親御さんに知って欲しい、勉強方法や進路などについて触れていきたいと思います。
不登校の中学生は学校で無理に勉強する必要はない!その理由は?
実は不登校になっている中学生は無理に勉強する必要はありません。
その理由「2つ」に分けて解説していきます。
心を休ませてあげることが大切だから
不登校や学校をよく休んでしまうといった子に共通するのが、何らかにエネルギーを使い果たして心が疲れ果てているということです。
“何らか”というのは人によって異なりますが、
- 友人関係や人間関係
- 勉強についていけない
- 家庭内の問題
- 精神的な問題
など不登校の背景にはさまざまな要因が隠れています。
ですので、エネルギーのない状態で「学校へ頑張っていこう」「勉強をしよう」と無理をさせてしまうと更に追い打ちをかける形になり、状態が悪化してしまう恐れがあります。
本人が「なにかしたい」と思えるようになるまで、向き合ってあげて心身を回復させてあげましょう。
今は通学以外でも勉強する方法がたくさんあるから
近年では、不登校の生徒が増加しているという背景から、通学以外での勉強する方法がたくさん生まれています。
また、不登校の生徒を受け入れてくれる学校や学力面に不安がある場合でもフォローを行ってくれる学校が数多くあるのです。
中学卒業ができるか心配されると思いますが中学校は義務教育なので、不登校に陥った場合でも教育支援センターといった公的機関、対面指導などで出席扱いになるケースがあります。
ですので、必ずしも学校に通わないと卒業できないというわけではありません。
このような実情から、「勉強が苦手だから、入れる高校があるのか不安」「中学校にどうしても行きたくないけど出席が足らないから卒業できない」といった不安にかられて焦ったり悩む必要はないのです。
不登校の中学生におすすめ勉強方法
「勉強したいし意欲もある」けれど、「中学校には行きたくない…」といった子も少なくありません。
その場合に行うことのできるおすすめの勉強法について「6つ」紹介します。
自分で勉強する
これは教材や通信講座の教材を購入したり、YouTubeなどで動画を見ながら勉強をするといった自分で勉強するという方法です。
自分のペースですすめることができたり、コストがあまりかからないといった利点があります。
しかし、苦手分野などにおいてはつまずく可能性も高く、モチベーションを保つのも大変なので一人では続けにくいといったデメリットもあります。
塾に通う
不登校の中学生が塾に通うのは難しいのではないかと思うかもしれませんが、近年では個別指導などの集団指導でない塾も増えてきました。
塾へ通うということは決まった時間に動く必要があるため、生活リズムも整いやすくなります。
さらに分からないところも解決しやすい環境にあります。月謝がかかるといった点もありますが、自分に合う塾が見つかると、そのぶん自分で学習するよりはるかに効率よく勉強することができます。
家庭教師に指導してもらう
自宅まで来てもらって家庭教師に勉強を習う方法です。完全マンツーマンなので疲れることはありませんし、人間関係や友人関係にしっかりと学習することができます。
また、家庭教師の先生に任せることで必要な勉強は網羅することができるので抜けや漏れがありません。
しかし中には先生が苦手な子がいたり、自己学習や塾よりも費用が高くなってしまうデメリットもあります。
フリースクールに通う
フリースクールは不登校の子ども向けの民間が運営している教育機関の一つです。
- 学習を支援
- カウンセリングを取り入れている
- 一人ひとりのペースに合わせて学習をすすめることができる
- 芸術活動やレクリエーションがある
など、内容はフリースクールによって違いがあります。
また、在籍している校長先生の承認がある場合、フリースクールへ通った日数を学校の出席扱いとしてカウントすることも可能です。
適応指導教室へ行く
適応指導教室は不登校の子ども向けの教育機関で、市町村の教育委員会が運営しています。
一定の条件をクリアすることで学校の出席扱いとしてカウントしてくれますし、適応指導教室は教育委員会が運営しているため費用がほとんどかかないといったメリットがあります。
しかし、「不登校の中学生を、本籍地である学校へと復帰させること」といったことを目標に掲げられているので、あくまで“復帰前提”の子ども向けです。
ですので、学校通うのが厳しい子たちには合わない可能性があります。
通信制高校へ通う
不登校の中学生にとって悩みの種となるのが“進路”です。
どうしても「学力がついていけるか」「登校日数のことを考えると辛い」という悩みが出てきがちですが、通信制高校への入学を視野に入れることで進路のハードルもグッと下がります。
というのも、通信制高校なら学校に通わず(通っても年に数回など)自分のペースで勉強ができるので、焦りや悩みを持ちすぎずのびのびと学ぶことができるのです。
詳しくはどういった点がおすすめなのか、それは次の章でお話します。
不登校の中学生に通信制高校がおすすめの理由
通信制高校は単位制だから
不登校の場合でも、通信制高校だと卒業が可能です。というのも通信制高校は、3年間(以上)かけて74単位を習得すると卒業することができます。
通信制高校の単位は、レポートの提出、スクーリングを受けた後に単位認定試験を受け、一定の成績をおさめることで単位を修得することができます。
自宅で学習が基本で月に数回学校に行くというところがほとんどです。
ですので、全日制や定時制とは異なり、自分のペースで課題をこなし、レポートを提出して単位を取得すると卒業も可能なのです。
学力より意欲を重視しているから
通信制高校の入試に関しても学力より意欲を重視している傾向がありますので、意欲ややる気がある場合はさほど学力が必要ではありません。
そのため通信制高校は不登校の中学生で進学を考えている子にとっては最適と言えるでしょう。
スクーリング(登校回数)が少なく、自由な時間が多い
不登校の子にとって“登校する”ことは大きなエネルギーを使うでしょう。
通信制高校によって回数は変わりますが、通信制高校は年間数回~20日程度のスクーリングで卒業することができます。
最低限行わなければいけないこともありますが、全日制と比較をすると遥かに自由な時間が多いです。
ですので、
- 自分と向き合える時間を増やすことができる
- 意欲が湧けばアルバイトもできる
- しっかりと勉強をして大学進学もできる
といった良いことがたくさんあります。
通信制高校は東京はもちろん地方にもたくさんあるので、気になる学校は資料請求をしてみましょう。
不登校の中学生の勉強方法まとめ
不登校の中学生が増えつつある現代ですが、学校に必ず登校しないといけないという思考は減少傾向にあります。
そしてそれに合わせ、さまざまな勉強方法や手段が生まれており、その中でも通信制高校へ行くという進路は不登校の中学生には最適と言えます。
ただし課題やレポートをしっかりとこなさはければいけないので、自分のペースに合わせたやる気や根気、自主性を持つのは大切と言えるでしょう。