中学生の不登校は病気かも?悩んでいる方は一度ご覧下さい
中学生の不登校には実は病気が隠れている可能性があります。「病気じゃないと思う」という場合でも、体調や行動に病の影が見え隠れしているかもしれません。
病気の場合はできるだけ早く対処してあげることが大事になるので、そのような心配がない方も知識として頭に入れておくことで万一に備えることができます。
今回はそんな中学生の子どもの不登校で考えられる病気を一覧で紹介しつつ、正しい対処法について解説します。
中学生の不登校で考えられる病気は?
中学生の不登校では、「友達と合うのが嫌」「めんどくさい」といった理由のは一見、病とは無関係と思える要因にも病気が潜んでいる場合があります。
他にもさまざまな症状や異変によっても注意が必要です。
以下では不登校で考えられる病気について解説していくので、自身や子どもに当てはまっている部分がないか今一度、確認してみましょう。
うつ病
- 今まで笑顔が多かったのに表情の変化があまりなくなった
- 何をするにもやる気がわかない
- 最近寝つけない
- 朝元気がないのに夕方になると割と元気になる
以上のような症状や変化が見られる場合は、今まで以上に心身の変化や行動に注意するようにしましょう。
うつ病は常に憂うつで気分が沈んでいるというイメージがありますが、イライラするといった症状も人によってはあります。
発達障害
発達障害には、自閉症(自閉症スペクトラム)、高機能自閉症、学習障害、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などといった種類があります。
言語などの知的発達があったり、周囲とのコミュニケーションなどが難しいといった特徴があります。
それぞれの発達障害の特徴については、コチラをご覧ください。
不安障害
不安障害は過度な不安や恐怖におそわれ、回避行動を起こすことで日常生活に支障をきたす病のことを指します。
不安障害にもかなり種類があり、不安になる要素も人によって異なりますが、放置をしていると長期化しやすい病気でもあるので注意が必要です。
全般性不安障害
特定のものに不安や恐怖を感じることはないが、持続的な不安がともなうといった特徴があります。
社会不安障害
人前で話すといった対人(たいひと)に関する状況のときに赤面や発汗、会話ができなくなるといった特徴があります。
強迫性障害
自分の医師に反して考えが繰り返し頭に浮かび、その考えを取り払おうと何度も同じ行動をしてしまうという特徴的な不安障害です。
パニック障害
突然強い恐怖や不安が起きることで動悸やめまい、吐き気、呼吸が辛いといった身体症状を伴います。
不安や恐怖が襲ってくることで生活に支障が出てしまうので、できるだけ早く対処したい病です。
起立性調節障害
- めまい
- ふらつき
- 立ちくらみ
- 朝起きられない
- 食欲不振
- 動悸
- 倦怠感
- 頭痛
- 腹痛
このように起立性調節障害には幅広い症状があります。また、昼から調子が良くなる場合もあり、本人自体も軽視してしまうケースもあります。
親から見ても子どもが黙っていると分かりにくいため、気づきにくい病とも言えるでしょう。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、お腹の痛みや不快感に加え、便秘や下痢といった排便の異常が数ヶ月に渡り続くといった症状が特徴の病です。
原因ははっきりとしていませんが、女性の方が割合は多く、ストレスがかかることで悪化しやすいといった特徴があります。
病気かもしれないときの対処法
「もしかしたら病気かもしれない」と思ったときに悩んでばかりいても前には進みません。
病気かもしれないときの対処法を知ることで、いざというときすぐに行動することができます。
医療機関へ行く
先程のような症状や異変を子どもから感じたり相談を受けた場合は、なるべく早い段階で医療機関へ行くようにしましょう。
この場合は、「児童・思春期外来」や「精神科・心療内科」の看板をあげている医院がおすすめです。
症状や気がかりな行動などをきちんとメモに取るようにし、症状をできるだけ詳しく説明できるようにしておくことが大切です。
コミュニケーションを取る
親子でコミュニケーションを取ることも対策の一つと言えます。
コミュニケーションを取ることで些細な行動や言動の異変に早く気付けるだけでなく、子ども側にとっても親に相談しやすいといった利点が生まれます。
親向け:子どもを責めない
学校に行けない、年齢的に出来て当たり前のことができない際に、子どもを責めたりするのは絶対にやめましょう。
もし病気だった場合、責めることで子ども自身が自分を責めて自傷行為に走ったり、更にふさぎ込みがちになりやすくなるといった恐れがあります。
また、子どもの悩みの気持ちを励ますのではなく、受け止めてあげることも大切です。
通信制高校を進路の視野にいれる
うつ病や不安障害、発達障害などさまざまな理由で全日制の高校へ進学するのが難しい場合でも通信制高校へ通い、実際に卒業をすることは可能です。
通信制高校は、下記の利点があります。
- スクーリングの日数が基本的に少ない(0日~数日も)
- レポートでの自宅学習がほとんど
- 単位制なので単位を習得すれば卒業できる
将来の働き口ややりたいことが見つかったときに高校卒業の資格が必要な場合もあるので、通信制高校で高校卒業の資格を取っておくことをおすすめします。
万が一病気の場合でも通いやすい通信制高校を紹介!
病気や引きこもりを患っている場合でも通信制であれば問題なく入学し、卒業することが可能です。
そこで以下では万が一自身や子どもが病気の場合でも通いやすい通信制高校を紹介します。
中央高等学院
出典:中央高等学院公式ホームページ
中央高等学院は、常勤の教師のみが在籍しているだけでなく、担任制を採用しており、生徒一人ひとり、きめ細やかにサポートしてくれます。
また、学校には専門のカウンセラーもいるので、悩みがあってもすぐに相談できる環境です。
代々木高等学校
代々木高等学校は、不登校や引きこもり、病を持っている生徒でも通いやすい「ステップアップシステム」を採用。
“家から出るのが難しい”生徒には、「ホームスクールコース」といったメンタルフレンドや家庭教師が家庭に訪問するコースで対応してくれます。
“集団が苦手”“学習に不安がある”という生徒には「東京個別指導学院 個別指導コース」というコースも設けています。
他にも状態に応じてステップがあるので、入学から卒業まできめ細やかなサポートで生徒を支えてくれるのが特徴の通信制高校です。
トライ式高等学院
トライ式高等学院では、不登校や引きこもりで悩んでいる生徒の場合、先生が家に来てメンタルサポートを行っています。
引きこもりの状態から改善し、通学できるようになっという実績も持っている点においても安心です。
また、学力UPをはかるためマンツーマンのの完全個別指導も実施してくれます。
中学生の不登校は病気かどうかまとめ
中学生の不登校には実は病が隠れている場合があります。
日常生活を送る上で子どもの異変を感じた場合は速やかに対処することが大切です。また、子ども自身が異変を感じた場合も親に相談するようにしましょう。
もし病気だった場合は進路について悩んでしまいがちですが、病気を患いながらも通信制高校できちんと卒業している人は多いです。
一度資料を請求して検討することで、進路での悩みを解消してくれるかもしれません。