通信制高校に在籍しながら留学が可能!外国語の上達と海外を見るチャンス!

通信制高校の中には海外留学コースを設けているところがあります。
全日制高校で海外留学をしようと思うと夏休みなどの長期休暇を利用する方法になりますが、通信制高校の場合は通学がなく時間が自由に使えるというメリットがあります。
そのため、留学のスケジュールが立てやすいのです。このページでは通信制高校に在籍しながら海外留学ができる「留学コース」について詳しくご説明します。
通信制高校が留学に向いている理由
まず通信制高校が留学に向いている理由について考えてみましょう。
通信制高校の学習スタイルが留学に向いている
通信制高校では、次のような学習スタイルを取っています。
- 全日制高校のように毎日登校せずに自宅学習が中心
- 卒業に必要な単位はレポート提出と添削指導、年間数日のスクーリングに参加することで取得できる
- 卒業は3年以上かけてもいいので途中で学習を休むことが可能
- ネット学習を導入している通信制高校ならレポート提出もネットで可能
このように「登校日数が少ない」ことと「ネットでの学習が可能」な点が、通信制高校の方が留学に向いている大きな理由と言えます。
留学を支援する留学コース
さらに通信制高校では留学を支援する「留学コース」を設けたり、スクーリングを海外で実施したりするところがあります。
また、海外にキャンパスやサポート校を設けているところもあります。
そういった学校を選ぶと無理なく留学と高校卒業が可能になります。
通信制高校の留学コースの例
通信制高校では、語学の上達以外にスポーツやバレエ、音楽などの芸術を目的にしたものもあります。
いくつかの通信制高校の留学コースをご紹介します。
クラーク記念国際高等学校のオーストラリアキャンパス
オーストラリアは日本と気候は逆ですが同じように四季があり、治安がいいので旅行先としても留学先としても人気があります。
クラーク記念国際高等学校はオーストラリアのケアンズとスプリングフィールドにキャンパスがあります。
ケアンズはTAFE(Technical and Further Education:公立職業訓練学校)と連携しています。観光やスポーツ、音楽、デザインなど自分の興味にあったテーマに沿って、様々な体験を通して英語を学び、自分のやりたいことを見つけます。
一方、スプリングフィールドキャンパスでは英語力を伸ばすことに力を入れています。
留学の期間は11日から最長27か月までの中から選べます(4か月以上の長期プログラムはオーストラリアのみ)。オーストラリアではホームステイをし、現地のキャンパスには日本人スタッフが常駐しているので、困ったときは日本語での相談も可能です。
オーストラリアのほか、ニュージーランドやハワイ、カナダなどへの留学プログラムもあります。
ルネサンス高等学校のEF留学サポートコース
ルネサンス高等学校の「EF留学サポートコース」は、世界最大級の教育機関「EF」と提携したコースです。高校3年間のうちに、目的に合わせて次のような留学ができます。
- 短期・長期の語学留学(2週間から1年まで)
- アメリカの公立高校への高校交換留学
- 国際ボーディングスクール「EF ACADEMY」への留学
留学先には、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、シンガポールなどがあります。
おおぞら高等学院のバンクーバーキャンパス
おおぞら高等学院はカナダのバンクーバーに、おおぞらの生徒のためのキャンパスがあります。
ホームステイをしながら語学学校に通い、午前中は英会話レッスン、午後はおおぞらクラスとしてアクティビティを行います。長期留学中も日本と同様にレポートの指導が受けられるので、卒業時期が遅れる心配はありません。
約5か月の長期留学「バンクーバーキャンパス」のほか、2週間の短期留学「グローバルスクール」や、1週間の「ワールドオリエンテーション」もあります。目的や個人の事情によって選べるのがメリットです。
英語学習に力を入れるAIE国際高等学校
兵庫県にあるAIE国際高等学校は、通信制高校では唯一の国際バカロレア(IB)認定校としている学校です。
国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)認定校とは
IBDPとは国際バカロレア(IB)機構が運営する国際教育プログラムで、グローバルな視野に立って文化的、国家的、地理的な境界を越えた教育が必要という信念に基づいた学習を行うものです。
AIE国際高等学校の国際科IBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)は、国際的に活躍できる人材育成を目指して、日本語と英語のデュアルランゲージで学習を行います。
海外の大学と提携
さらに語学力を高めたい人のために海外の提携大学に留学するコースもあります。
夏期体験留学として、アメリカのワシントン州で約2週間の体験留学プログラムがあります。提携校のセントマーティンズ大学の寮に滞在して、大学のキャンパスで英語の集中クラスを受けます。
また、海外の提携大学として、セントマーティンズ大学、ピアスカレッジ(ワシントン州にある公立の2年制大学)、カピオラニ・コミュニティカレッジ(ハワイ州)などがあります。
一ツ葉高等学校
一ツ葉高等学校には「ニューヨークダンス留学コース」と「アメリカ大学進学コース」があります。
ニューヨークダンス留学コース
同校のニューヨークダンス留学コースは、ダンスの本場ニューヨークの「Broadway Dance Center」でレッスンを受け、さらに提携校である「ニューヨークイングリッシュアカデミー」で語学を学ぶぜいたくなコースです。
ニューヨークイングリッシュアカデミーでのESLの授業は、すべて一ツ葉高等学校での単位認定の対象になります。
アメリカ大学進学コース
こちらは高校卒業後にアメリカの大学に進学するコースです。
一ツ葉高等学校の卒業後にニューヨークイングリッシュアカデミーで英語を学び、ニューヨークの St.Francis College への進学を目指せます。大学進学に必要なTOEFLやエッセイなどが免除になるのが特徴です。
いずれも同校が支援しています。アメリカの大学進学を考えている人は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
長尾谷高等学校の海外語学スクーリング
最後に海外でスクーリングを実施している長尾谷高等学校をご紹介しましょう。
長尾谷高等学校のスクーリングはカナダやオーストラリアの家庭にホームステイしながら語学学校に通います。
期間は2週間~目的に合わせて長期まで可能です。長尾谷高等学校の単位を修得しながら、海外語学スクーリングに参加することで2単位~6単位の修得が可能です(単位認定手数料が1件あたり5,000円必要です)。
現地での介護施設訪問やスキー実習などの特別活動も魅力です。
(各校の紹介は、2026年10月時点の公式サイトによる)
出典:クラーク記念国際高等学校『海外留学』、ルネサンス高校グループ『EF留学サポートコース』、おおぞら高等学院『海外体験』、AIE国際高等学校『海外留学・進学』、一ツ葉高等学校『ニューヨークダンス留学コース』、同『アメリカ大学進学コース』、長尾谷高等学校『海外語学スクーリング』
海外留学は目的や内容をよく考えることが重要
このように多くの通信制高校で海外留学を実施しています。どれも魅力的ですが、それなりに費用がかかります。
海外留学を希望する場合は、次の点をよく検討するようにしましょう。
- 留学の目的が明確であるかどうか
- 留学コースの内容が自分の目的と合っているかどうか
- 費用(提示されている費用以外に食費や宿泊費などがいくらかかるか)
- 留学期間
- 現地でのサポート
- 高校卒業に必要な単位認定があるかどうか
- 海外からでもレポート提出が可能かどうか
通信制高校の本来の目的は「高校を卒業すること」です。まずは単位がきちんと修得できるかどうかを確認する必要があります。
その上で「何のために留学するのか」をよく考えるようにしましょう。海外留学は語学以外にダンス、演技、バレエ、音楽、ビジネスなどさまざまなことが学べますが、自分のやりたいこと、学びたいことと合致している内容かどうかをしっかり確認しておきましょう。
費用も要チェック
さらに費用や現地でのサポートなども要確認事項です。
学校側が提示している費用には「現地の学校での学費だけ」という場合があります。渡航費用や現地での食費、ホストファミリーに支払う費用など細かく確認してください。
また、現地で困った時にサポート体制があるかどうかも心配な点ですね。保護者の人と一緒に内容をよく確認して決めるようにしましょう。
