定時制高校の学費はいくら?年間費用と支援制度を解説

定時制高校への入学、転入を検討している場合、もっとも気になるのが学費だと思います。
実は定時制高校と言っても公立や私立、地域によって学費は大きく異なります。
そこで今回の記事では定時制高校に通うにはどれくらい学費が必要なのか内訳も含めて解説しつつ、通信制高校との学費の比較も紹介していきます。
定時制高校の平均学費はいくら?

私立定時制高校の平均学費
私立の学費は学校によって大きく異なるのが特徴です。入学金や授業料のほか、制服代、修学旅行積立金、施設費、教材代などがかかるので、各校の募集要項で確認しましょう。
また授業料は高等学校等就学支援金制度の対象なので、学費の負担を減らすことが可能です。
公立定時制高校の平均学費
公立の定時制高校は、東京都・神奈川県ともに入学料2,100円、授業料は年額32,400円です(令和9年度)。授業料は就学支援金で同じ額が支給されるので、実質0円になります。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、神奈川県教育委員会『令和9年度入学者用 公立高校の定時制・通信制に進学を希望するみなさんへ』
公立の定時制高校で実際にかかる学費の多くは学校徴収金(授業や校外学習などの学校の教育活動において必要となる経費)がほとんどです。
公立の定時制高校に通う場合、高等学校等就学支援金制度を使うことで、
- 授業料(学年制の場合)
- 授業料(単位制の場合)
上記の費用を実質無料にすることが可能です。
高等学校等就学支援金制度とは?
授業料を国が支援する制度で、2026年度からは所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず支援を受けられるようになりました。
支給額の上限は以下の通りとなっています。
- 公立の定時制高校(学年制)・・・月額¥2,700(年額¥32,400)
- 公立の定時制高校(単位制)・・・¥1,740(1単位あたり)
- 私立の定時制高校(定額制の授業料)・・・月額¥38,100
- 私立の定時制高校(単位制の授業料)・・・¥18,528(1単位あたり)
単位制はいずれも年間30単位・通算74単位までが対象です。公立の定時制高校は授業料と同じ額が支給されるので、授業料の負担は実質0円になります。対象は授業料のみで、入学金や学校徴収金などは対象外です。
制度の詳しい内容は以下の記事で解説しています。
定時制高校の学費内訳
入学料
公立の定時制高校の入学料や授業料は、都道府県ごとに決まっています。例えば東京都立・神奈川県立の定時制高校の場合は、次の通りです。
| 都県 | 入学料 | 授業料 |
|---|---|---|
| 東京都(都立) | ¥2,100 | 学年制:年額¥32,400 単位制:1単位¥1,740 |
| 神奈川県(県立) | ¥2,100 | 年額¥32,400 |
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』、神奈川県教育委員会『令和9年度入学者用 公立高校の定時制・通信制に進学を希望するみなさんへ』
私立の定時制高校は学校によって入学料が大きく異なるので、各校の募集要項で確認しましょう。
授業料
公立の定時制高校(学年制・単位制)、私立の定時制高校の授業料は一体どれくらい必要なのか見ていきましょう。
公立の定時制高校(学年制)の授業料
学年制を採用している公立の定時制高校は、年間32,400円が必要なため、4年間在籍する場合、卒業するまでに要する金額は129,600円です。
公立定時制高校(単位制)の授業料
単位制を採用している公立の定時制高校は1単位あたり1,740円が必要になります。
公立の定時制高校を卒業するには74単位以上取得しなければいけないため、卒業までに要する授業料は128,760円です。
公立の定時制高校の授業料は学年制、単位制ともに金額の差はあまりありません。
ただし、就学支援金を利用すれば、公立の定時制高校の授業料の負担は実質0円になります。
私立の定時制高校の授業料
私立の定時制高校は、学校によって授業料が大きく異なります。
さらに3年制と4年制があるため、在籍する年数によっても金額は大きく異なるので注意が必要です。
学校徴収金
学校徴収金は、授業や修学旅行といった学校の教育活動において必要となるお金のことを指します。
例えば、
- 教材費
- 生徒会費
- PTA会費
- 部活動費
- 給食費
- 寮費
- 教育充実費
- 施設費
- 施設設備費
- 校納金
- 後援会・支援会費
このような名目のものが学校徴収金に含まれます。
費用や名目は学校によって異なりますので、前もって学校に確認するようにして下さいね。
物品購入費など諸費用
定時制高校で制服が指定されているところであれば、制服・靴・鞄といった物品の購入が必要になります。
また定時制高校は数が少ないため、住んでいる地域に学校がない場合も。その際は学校までの交通費がかかります。
場所によっては交通費がかなり高くつく場合がありますので、学校を決める前に事前に計算しておく必要があると言えるでしょう。
定時制高校の学費を確認する方法
公立の定時制高校は、都道府県ごとに授業料・入学料が決まっていて、各都道府県の教育委員会の入学案内で確認できます。
私立の定時制高校は学校ごとに学費が異なるので、気になる学校の募集要項で確認しましょう。
定時制高校の授業時間は?

学年制を採用している公立の定時制高校は、4年制で1日4時間の授業を受ける形になっています。
単位制の公立の定時制高校は、1日にたくさんの授業をうけ、74単位以上を修得すると最短3年で卒業することが可能です。
また、私立の定時制高校は学年制を採用しているところがほとんどで、3年制と4年制から選ぶことができます。
- 3年制の場合・・・1日に5~6時間授業を受けます。
- 4年制の場合・・・単位制を採用している公立の定時制高校と同じで1日4時間の授業を受ける形となります。
全日制高校と比較した場合
全日制高校は朝から夕方まで5~8時間授業を受けるため、“3年制の私立の定時制高校”と“公立の定時制高校”の場合、全日制高校と授業時間はあまり変わりません。
しかし、単位制を採用している公立の定時制高校や“4年制を採用している私立の定時制高校”は全日制高校よりも1日の授業時間は少ない傾向にあります。
通信制高校と比較した場合
通信制高校はスクーリング(登校)日数を週1~週5回まで選ぶことができたり、年間4日の合宿型のスクーリングを採用しているところなど、学校によってさまざまです。
通信制高校は基本的に午後からや週末のみ授業を受けるなど時間割を選ぶことができますが、公立、私立の定時制高校は時間が決まっているところが多い傾向があります。
定時制高校の仕組みや通信制高校との違いは、以下の記事で詳しく紹介しています。
定時制高校と通信制高校の学費を比較

定時制高校(公立・私立)と通信制高校(公立・私立)の学費は以下の通りです。
| 高校の種類 | 卒業までの授業料の目安(就学支援金を利用する前) |
|---|---|
| 公立の定時制高校(学年制) | ¥129,600(年額¥32,400×4年) |
| 公立の定時制高校(単位制) | ¥128,760(1単位¥1,740×74単位) |
| 私立の定時制高校 | 学校によって異なります |
| 公立の通信制高校 | ¥24,864(1単位¥336×74単位) |
| 私立の通信制高校 | 学校によって異なります |
公立の金額は東京都立の例です。公立の定時制高校・通信制高校は、どちらも就学支援金を利用すれば授業料の負担は実質0円になります。
出典:東京都教育委員会『令和9年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内』
公立同士で比べると、都立の場合は通信制高校(1単位336円)のほうが定時制高校(1単位1,740円)より授業料は安くなります。私立の通信制高校の学費は学校によって異なります。
学費から見るおすすめの通信制高校

通信制高校は、授業時間や登校日数などの選択肢が多いのが特徴です。
そこで、主な通信制高校を紹介します。
第一学院高等学校

第一学院高等学校は、全国に多数のキャンパスがあります。
また基本的に授業やレポート、提出物においてはタブレット端末で行えるようになっているので、非常に便利なシステムを採用している学校です。
鹿島学園高等学校

鹿島学園高等学校は通学日数を選択できたり、個人指導制や自宅学習制などさまざまな学習スタイルから自身にあったコースを選ぶことができます。
また、鹿島学園高等学校のキャンパスは首都圏に限らず全国にあるため、自身の通いやすい場所を選ぶ事が可能です。
ヒューマンキャンパス高等学校

ヒューマンキャンパス高等学校はフリーセレクト過程を採用しており、さまざまな分野を学ぶことができる学校です。
入学することでさまざまな職種を目指すことができるため、好きなことを仕事にしたい方におすすめ。
学習センターも全国にあるので、都市部はもちろんのこと、地方在住の方でも気軽にスクーリングすることが可能です。
ルネサンス高等学校

“集中スクーリング”や、登校する日にちを選べる“日帰りスクーリング”から選択することができます。
進学実績もあり、大学進学を希望している高校生も通いながら大学を目指すことが出来ます。
飛鳥未来高等学校

飛鳥未来高等学校は全国にキャンパスを持つ通信制高校です。登校の服装も自由で、日数も自分のペースで好きなように選べるのもポイント。
行事も豊富で文化祭やクリスマス会、スポーツ大会など年間を通して多彩なイベントを開催しています。ですので高校生活を楽しく送りたいと思っている高校生にもオススメの学校です。
主な通信制高校を紹介しましたが、コースなどによって学費が大きく異なる場合があります。
そのため、気になる学校がある場合は、資料請求をして最新の情報をチェックしてくださいね。
定時制高校の平均学費まとめ
定時制高校は全日制高校よりも学費は安い傾向にあります。公立同士なら通信制高校のほうが定時制高校より授業料は安くなりますが、私立の通信制高校の学費は学校によって異なります。
通信制高校は無料で資料請求することができますので、学費を抑えたい場合はまず資料請求をしましょう。
そして様々な学校の情報を知った上で、自分や子どもが通信制か定時制のどちらに進学するべきか選ぶことをオススメします。
